前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

29.骨シンチ検査

色々な検査の予定を組まれ、仕方無しに受ける事にしたのですが、骨シンチ検査はこの病院では出来ないとの事で、関連の病院に改めて予約を取り受ける事になりました。このため、平日に休みを取ることになりました。「この前2日取ったばかりで、またかよ」と…

28.紹介について

紹介の依頼については結構大変だったので、少し詳細を説明したいと思います。前述の通り、法医研の紹介は中々スムーズに話が流れないので、自分でネットで調べて、こちらから積極的に依頼して行くしかありませんでした。最初は紹介して欲しい旨を告げれば病…

27.追加検査 

苦労の末に「放医研」の紹介状を書いもらう事になりました。ホームページには回答は10日前後であるとの事だったので、病院から回答があり次第電話をもらう事になっていました。しかし、いつまで経っても病院からの連絡は無し。次の検査の日が来てしまい、…

26.治療方法の決定 

病院の担当医の意見、専門家の意見、自分達の勉強で分かった事、自分達のこれからの希望や目標等を総括し、さまざまなメリット、デメリットを勘案したうえで、我々は「重粒子治療」を選択する事に決めました。メリットは身体へのダメージが少ない事と尿漏れ…

25.さまざまな治療法からの選択

担当の方は、まだ若い女性の方でした。あとで聞いたところ、以前は看護師の仕事をされていたようで、癌の患者さんと直に寄り添い力になりたいと思ってこの仕事を選んだとの事。病院だと中々寄り添う時間が取れず、随分やるせない思いをしたという方でした。…

24.専門家への相談

今後の方向性を決めるのに、妻も色々と勉強してくれていました。私は先日の針生検と全身麻酔の一件もあったので、治療には知識不足が一番いけない事だという事を感じていました。妻からもその点はキツく言われました。妻の言葉は「自分の病気なのだから、自…

23.治療方法の提案

検査結果の説明の後、すぐに先生は手術を勧めました。前立腺を取ってしまうという単純且つ効果の高い治療です。早期の癌は、病巣を取ってしまえばその他の臓器へのダメージも少なく再発リスクも少ないのが通例です。最近はダヴィンチというロボットを使い、…

22.旅行

この2年あまり、前立腺の事やら娘のお産やらで2人して旅行らしいものに行ってなかったので、検査して退院したら旅行にでも行こうと妻と話していました。これには、心の変化がありました。今までは、自分の将来なんて真剣に考えた事もない、せいぜい年金大…

21.針生検、その後の苦悩

2泊3日の針生検が終え家に戻りましたが、その後の生活について病院からはあまり説明はありませんでした。少し尿に血が混じる事があるという程度で生活も特に注意はありませんでした。針生検の事後症状は事前にネットで調べていたのでかなり覚悟していたの…

20.退院

翌朝、看護師さんの一声で目を覚ました。寝苦しくウトウトしながらも少し眠れたようでした。昨晩はとにかく早く動きたい、逃れたいという一心で朝を待ちました。幸い異常も無く看護師さんは機器の取り外しにかかりました。これでやっと解放されると思ったの…

19.眠れない術後

病室に戻ると妻が待っていました。時間は思っていた程長くなかったみたいで、病室を出てから約1時間弱だったろうと思います。しかし、点滴や血圧計に繋がれ、他にも酸素マスクや尿道カテーテルを付けられた姿は少しショックだったようで、心配そうな顔で私…

18.手術

看護師さんと一緒に歩いて手術室へ。そして扉が開き手術室の中へ。緑っぽい室内は先生や看護師さん達がたくさんいて思ったより広く、自分は一番奥の方へ案内されました。手術は中学の時の盲腸以来、その時より格段に進歩している感の手術室はまるでテレビド…

17.針生検当日

あまり眠れない夜が明け、針生検の日を迎えました。朝はご飯は抜き。あまり食欲もないので別に何とも思いませんでした。するとまだ朝早いのに看護師さんがやって来て早速浣腸の説明を始めました。私が嫌そうな顔で聞いていたのでしょう、最後に「自分で出来…

16.針生検について

妻と待合室にいると、看護師さんがやって来て明日の検査の説明がありました。その中で一番驚いたのが、全身麻酔による検査になるので色々怖い事を言われた事でした。私はこの辺りが認識の甘さで、全身麻酔については殆ど知識がありませんでした。診断の時、…

15.検査入院

家に帰って妻に診察結果を報告。妻は最初はビックリした顔をしていましたが、この1年間モヤモヤした結果が続いていたので「やっぱり」という感じでした。2人で色々話し合いましたが、悩んでいても仕方が無い、初期の癌なら早く治療をすれば元の生活に戻れ…

14.診断、次の段階へ

癌と診断された自分は、頭が真っ白に近い状態になり、先生の話を聞けたのはかなり時間が経っていたと思われます。その間先生は、診断された癌の状態をさらに詳しく調べる為に、「患部に針を刺して細胞を検査する」という事を説明していました。所謂「針生検…

13.運命の診断

この時は、「どうせまた診断が付かないで、経過観察になるんだろう」っていう軽い気持ちでいました。いつまでも悶々とするのは耐えられないので、すぐ翌週に検査結果の予約をしました。そんな感じで待っていた診察の日、いつものように受付していつものよう…

12.MRI検査

散々だったライブの翌週、気が晴れないままMRI検査に向かいました。とは言っても、単にベッドの上に横になり、その身体を囲むようにグワーッと機械のワッカが行ったり来たりする物でした。結構グワングワンと音がしますが耐えられない程でも無く、閉所恐…

11.MRI検査、予約!

9月にMRI検査を予約した後は、特に動揺があるわけでも無く、流されるまま過ごしていました。グレー判定が出て経過観察が始まってから約1年、いまいち実感も無く、薬を飲む訳でも無く、思えば中途半端な時間でした。自分的には、こうやって時間を経過さ…

10.ついに先生が動いた

そんな再々検査を終え、またまたハッキリしない診断。翌月、また検査の為受診。この頃になると「受診、経過観察、また受診」というサイクルに慣れてきてしまい、ずーっとこんな事が続くのかなあって思っていました。採血と採尿が終わり1時間もしないうちに…