前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

18.手術

看護師さんと一緒に歩いて手術室へ。そして扉が開き手術室の中へ。緑っぽい室内は先生や看護師さん達がたくさんいて思ったより広く、自分は一番奥の方へ案内されました。手術は中学の時の盲腸以来、その時より格段に進歩している感の手術室はまるでテレビドラマそのもの、キョロキョロしちゃいけないと思いつつ歩いて行きました。そして一番奥の手術台に到着、そこには担当医の先生、麻酔医の先生がおり、手術台に寝かされました。そして麻酔の説明が始まりました。私は以前からこの全身麻酔にはとても興味があったので先生の説明を一生懸命聞いて、どんな感じで麻酔に入るのだろうと、しっかり覚えておこうと思いました。今回は点滴で行うとの事でした。この点滴の量が違ったらもしかしたらこのまま目が覚めない可能性もあるので、これが最期かもって思っていると、先生の「始めます」の声。「さあ」と自分に気合を入れて、いよいよだぞって思った瞬間、「起きてくださ〜〜い」の声。自分はその声に反応し目を開けたのでしょう。目の前に手術室の眩しいライトが見えました。「え?」と思いました。そう、既に手術は終了していました。自分は信じられない思いで周りを見回しました。「意識もどりましたか〜〜。大丈夫〜?」。自分は首を縦に振りました。私の具合を確認すると看護師さん達が私をストレッチャーに移動、すぐさま病室まで運ばれて行きました。これはまさに感動ものでした。意識はもちろん体も動きます。予想していた痛みも無く手術は成功です。それにしてもあまりの呆気なさに拍子抜けな感じがしましたが、全身麻酔の凄さを実感しました。あのプッツンと切れた意識、事故等で即死の場合あんな風になるのか、などと色々と考えながら移動していました。同時に自分の体に酸素マスクや点滴、機械などが繋がれてるのが分かりました。昨日説明された通りなのですが、これだけ見るとまるで重症患者、検査くらいで大袈裟だなっと、移動中思っていました。

日本最強クラスのパワースポットとして有名な茨城県御岩神社f:id:x-japanese:20210314163920j:image