前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

507.ジジとお孫のハチャメチャ鉄チャン旅30

またまたこのシリーズ、今回は鶴見線の話題です。いよいよ婿が帰って来るカウントダウンが始りました。このシリーズもそろそろ終わりかなと思うと、寂しく感じているこの頃なのです。そしていよいよ2人目のお孫ちゃんもやって来ます。娘も色々と準備に忙しそう。この日は、娘がお孫ちゃんをドラえもんの映画を見せに行く予定だったので、それを代わりに行ってあげる事にしたのです😅。3月は、初旬の春めいた陽気から中旬の冬に逆戻りの陽気と、寒暖の差が激しく、体調を崩している人が多くいました。この日も天気が途中から荒れるとの予報が出ていたので、予定通り映画に行く予定だったのです。

しかし、娘からお孫ちゃんを預かり電車に乗ると、お孫ちゃん、何やら言い出します。「映画に行くのもいいけど、電車も行きたいな〜👦」とか独り言のように言っているのです。「え〜、でも今日は途中から寒くなったり雨が降るみたいだから、映画に行こうね」と私は言いますが、どうも揺れる思いが葛藤しているようでした😅。乗ってる電車は南武線です。私がつい、「昔、尻手駅から南武支線に乗った事があるなあ。それに乗ってみようか」と、言ったのが、お孫ちゃんにスイッチを入れてしまったようでした😅。お孫ちゃん、「うん」と言ったと思うと、突然、色々な話をし出しました。やっぱりお孫ちゃん、鉄旅がしたかったんだと思いました。

しかしこの日は本当に、早くも不安定な気候となり、尻手駅で乗り換えて電車を待っていると、雨が降って来ました。やはり映画にしようとお孫ちゃんに言いますが、一度入ったスイッチは切れる事はありませんでした。仕方なく娘に、「映画から鉄旅に変更しました」とLINEを送った所、「やっぱり😵」と、半ば呆れられた返信が来ました。まあ、こうなったら仕方ない。南武支線から懐かしの鶴見線巡りをしようと思ったのでした。

この尻手駅は、新鶴見から来る尻手貨物線が交わる駅で、貨物列車がホームからよく見えます。私も若い頃は写真を撮りに来た事がありました。その尻手駅のホームは独特で、南武線用のホームはしっかりと長いのですが、支線用のホームは2両編成分しか無く、電車が止まって無いとホームがあるとは気が付かない位なのです。そのビジュアルは半世紀前とあまり変わらない。その変わらなさにビックリしたのでした。

この日も鉄チャンが数名、何かを撮影する為にカメラを構えていました。するとお孫ちゃん、自分のリュックの中から、デジカメを取り出しました。私はギョッとしてそれを見ました。子供用の可愛いデジカメで、「サンタさんから貰った👦」と言っていました😅。なんとも微笑ましい😊。お孫ちゃんもそれを持って、鉄チャン達に混ざっていました。これを見てまたまた私は感傷的な気分。中学生位の時に来たこの駅、その半世紀後に、お孫ちゃんとまた来ている。こんな事に最近やたらと感動してしまうのです🥲。

そんなお孫ちゃんを見てると、支線の電車がやって来ました。当然に今の電車です。しかし私は50年前の光景が交錯して、当時の茶色の旧型電車がやって来るように見えたのです。しかし直ぐに現実に帰りお孫ちゃんを呼び寄せます。早速お決まりの展望席をゲット。f:id:x-japanese:20240321091537j:image

しかしこの日は、専用という訳には行かず、鉄チャン達が乗り込んで来ました。当時からこの支線は、貨物好きが多く乗る路線でしたが、今も同じようでした。そして、今風の銀色の電車で、まずは浜川崎に向かいます。ここも何だか懐かしい。嫌、以前と比べて少し寂れたか。駅の左前方の貨物ヤードには機関車や貨物の姿は無く、ガラーンとした構内が見えました。側には使われなくなった入れ替え用の小型機関車が置かれていました。f:id:x-japanese:20240321092058j:image
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ちょっと寂しさを感じて、鶴見線に乗り換えます。この駅は一旦改札を出て道路を挟んだ向こう側の駅。雨が強く降っていて、やっぱり映画にすべきだったかと少し後悔。何とか鶴見線のホームまで行きましたが結構雨に当たりました。そしてこの鶴見線のビジュアルも当時と殆ど変わらない。これにも感動。やっぱり来て良かったと思ったのでした。
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こうなると今度は私が気合が入って来ます。ここまで来たからには、国道駅に行ってみたくなりました。この駅が今はどうなっているのかが、とても興味があったのです。そして電車を待っていると、そこに現れたのは最新の電車でした。確かにこの時代に茶色の旧型電車が走っている訳が無いのですが、この駅のビジュアルに、余りにも不釣り合いな新型電車でした。

そしてそれに乗って国道駅に向かいます。ここである事に気づきます。カートが無いのです。先程の支線の電車は窓が低く、お孫ちゃんでもそのまま見れたのですが、この鶴見線は普通の高さでした。「うわ〜、抱っこかよ😩」と思いましたが、どうしようもありません。まあ鶴見線は短い旅だから、頑張って抱っこする事にしました。久しぶりの抱っこにお孫ちゃんは超ご機嫌です。こんな所はまだまだ可愛いです😅。

前面を見ていると、程なく国道駅に到着。そしてまたまたビックリしたのは、全く変わらないビジュアルでした。ドーム型の鉄の枠もそのまま。これには大感動。大きく曲がったホームは電車との隙間が半端無く、降りる時はお孫ちゃんの腕をしっかり持って降りました。その隙間の大きさにお孫ちゃんもさすがにビックリ。雨が上がっていたので、ここで暫く遊ぶ事にしました。大体20分間隔で電車がやって来ます。それに合わせて写真を撮ったり、駅を探検したり、近くの運河に行ったりしました。f:id:x-japanese:20240321094130j:image

この駅、とにかく時代が遡ったような駅で、ガード下が昔は商店が立ち並んでいたようで、そのビジュアルが当時のまま残っているのです。そして私も半世紀前にそれを見てビックリしたのを覚えています。今はどうなっているのか、それを見たかったのです。ホームの階段を降りると、驚く事に、あの時のままの風景が広がっていました。ガード下には廃墟と言っていい、店舗が並んでいます。まさにあの時のまま。これには大感激。まるで映画のセットのよう、皆さんにも一度行って見る事をお勧めします😅。
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その上、人がまだ住んでいたのです。まさか人がいるとは思わなかったこで、これにはビックリ。あまり詮索するのも悪いと思い、この後は直ぐに近くの運河に行きました。ここもよく鶴見線の旧型電車を撮影していた場所でした。本当に懐かしい。ここは運河と言うか鶴見川の河口です。あの時よりは格段に綺麗になった感じでした。しかしよく撮影していた鉄橋は、しっかりとガードがなされていて、とても今は撮影する場所では無くなっていました。お孫ちゃんとの鉄旅をしてると、こういった安全面の設備が随分とされている事に気づかされます。

なので撮影はせず、この土手で少し遊びました。そこには漁船が係留されておりいい雰囲気です。この辺りまで来ると海鳥も飛んでいます。見るとカモメの子供か、可愛い鳥がいました。お孫ちゃんはその鳥も撮影していました。f:id:x-japanese:20240321095300j:image

続く。