前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

305.ジジとお孫のハチャメチャ鉄チャン旅13

今年の最後のブログを締め括るのは、久しぶりのお孫ちゃんとの八高線の旅です😅。八高線と言うと私が思い出すのは、高校の入学祝いで新しい一眼レフカメラを買って貰い、そのカメラに早く慣れたくてよく練習に行っていた所だったのです。当時は私は結構都心に住んでおり、周りは当然に電車の世界。しかし、西武線に乗って45分足らずでこの八高線までやって来ると、そこは本当に別世界。当時はまだ電化されておらず、2〜3両編成のディーゼル列車や、石灰石を運ぶ貨物列車がたくさん走っていました。タブレット腕木式信号機もあり(216回目のブログを参考にして下さい)、ひと昔前の夢の世界が広がっていました。特にこの貨物を牽くディーゼル機関車が私は結構好きで、当時はまだSLを廃止に追いやった戦犯扱いされておりましたが、この八高線は随分と通ったものでした。

そしてそれから時代は流れ、私は現在の家に越して来たのですが、ここからは八高線は直ぐそこ。しかし既に鉄チャンをほぼ卒業しており、また私の子供は女の子だった為、鉄道の世界には全く関わりが無かったので、ここに来る事は無かったのでした。そのうちにこの線は貨物運用が廃止、また途中までは電化されてしまい、昔の面影は全く無くなっていたのでした。しかし、その変貌を一度は見ておきたいと、お孫ちゃんを連れていつかはここに鉄チャン旅に来ようと、以前から思っていたのでした。そして11月後半、この日は割と寒く、こう言った日のお孫ちゃん当番は鉄チャンに限ると、かねてから考えていた八高線にやって来たのでした。

お孫ちゃんも、パンタグラフが無いディーゼル列車に興味津々の様子。まずは西武線に乗って東飯能までやって来ました。ここで八高線に乗り換える訳ですが、この駅で降りるのは約半世紀振り。その頃は電化もされておらず鄙びた駅でしたが、それはそれは立派になっており、そんな駅にお孫ちゃんを連れてやって来るなんて、久しぶりに時の流れを感じたのでした。そして、ここから電車で隣の高麗川まで行きます。f:id:x-japanese:20221214203029j:image

そしてここからが今日のハイライト。ディーゼル列車に乗り換えて八高線の旅のスタートです。高麗川駅は昔はたくさん貨物列車が止まっていて広い構内でしたが、今は随分とコンパクトな駅になっていました。ここでお孫ちゃん、初めてディーゼル列車とご対面。それも一両編成という模型みたいなディーゼル列車に少々戸惑い気味😅。電車は長いモノだと思っているようで、この戸惑いの顔は本当に可愛い😊。
f:id:x-japanese:20221214171402j:image

私は、ガラガラガラとディーゼル車特有の音を立てて止まっている列車を見ると、あの頃を懐かしく思い出します。そしてお孫ちゃんと乗車です。これからまた抱っこして全面の景色のかぶりつきか〜😅、と覚悟を決めて乗ったのですが、何とこの車両、窓の位置がとても低くて、お孫ちゃんでも背が届いたのです。これはラッキー。車両の後は車掌室も無く、連結部の窓からはすぐ下に線路が見えて、お孫ちゃんは大興奮。我々はこの後ろに陣取り、八高線の旅を満喫する事にしました。f:id:x-japanese:20221214171910j:image

これなら幾らでも乗っていられます。お孫ちゃんに「どこまで行く?どこでもいいよ。」と言っているうちに発車の合図。列車はディーゼル音を轟かせて出発します。架線の無い景色は私も本当に久しぶり。空が広々と見えて、お孫ちゃんとこんな旅が出来るなんで本当に夢のようでした。f:id:x-japanese:20221214210352j:image

私も懐かしくお孫ちゃんの後ろから車窓を見ていると、ディーゼルの排気の煙が後に棚引きます。それがお孫ちゃんにはSLの煙に見えたようで、一瞬ビックリ。そして、結構なスピードで列車は走ります。すぐ下に見える線路の景色は、凄い勢いで流れて行きます。そしてローカル線はやはり揺れます。これらにお孫ちゃんは少し参ったようで、暫くは興味深げに見ていましたが、すぐに、「どこで降りるの?」と聞いて来ました😅。

私はこれは想定外😵。お孫ちゃんはさぞ喜んで、下手をすると終点の高崎辺りまで行く羽目になるのではと、思っていたのです。こんなに早く八高線を降りるなんて、全く考えていなかったのです。その為私は、それ程の厚着をして来なかったのです。小さい子との行動は、本当に想定外な事が起こります😅。私は「そうだね〜」と言い、内心焦りながらケータイで地図を見て、沿線にある公園を探したのでした。すると越生駅の近隣に児童公園を見つけたので、ここで降りる事にしました。ここなら確か東武線も乗り入れていて、違う電車も見えるので、ちょうど良かったと思いました。やっぱりお孫ちゃんは電車がいいようです。SLとかディーゼルとかはやっぱりマニアックなのでしょうか😅。

そして越生に到着。この駅は昔、妻と梅林見物に来た思い出があります。降りてディーゼル列車を見送ると、向かいのホームには東武線の電車が止まっていました。そして向こうからはもう一つの電車がやって来ました。この色も懐かしく、昔よく見た色。まだこんな電車が走っているんだと大興奮。チラホラ鉄チャンもいました。今は皆んな銀色にラインの入った電車になっちゃって味気無いので、尚更懐かしくなります。しかも2種類が同時に見られるなんて思いもしませんでした😊。f:id:x-japanese:20221214215945j:image
f:id:x-japanese:20221214215941j:image

また昔、良くあった、大谷石を積み上げたホームも懐かしく、これは私の方が興奮してしまいます。そして改札へ向かうとそこは無人。乗り換え駅でも無人駅になってしまっている事に、ローカル線は本当に大変なんだと実感しました。この日は結構寒く、割と薄着の私は外は辛かったのですが、しかしこの子が喜んでくれる事が優先。そして何の変哲も無い児童公園に到着。こんな公園でもお孫ちゃんは楽しそうに遊んでいました。やっぱり子供には公園がいいのかな?と思いました。私は寒空の下、結構な時間、お孫ちゃんの遊ぶ姿を見ていました。f:id:x-japanese:20221215080702j:image

するとお孫ちゃん、何と四葉のクローバーを発見。「ママにプレゼント」と言ってはしゃいでいます😊。f:id:x-japanese:20221215080846j:image

少し変形していましたが、確かに四葉でした。こんな公園で四葉のクローバーを見つけるなんて、この子はジジの贔屓目に見ても、やはり神様の子なのかなと思いました。そしてこの鉄ちゃん旅、殆どの時間をこの公園で過ごし、寒くもなって来たのでそろそろ家路に着きます😅。

帰りのディーゼル列車は暖かく、一緒に座ると何だかお孫ちゃんは眠そうです。大人でも寒い日に暖かい列車に乗ると眠くなりますが、こんな所で寝られると帰りは延々と抱っこになります😵。そしてその通りになってしまいました😅。高麗川駅での乗り換えではまだ何とか起きていましたが、東飯能へ着く手前で完全に寝落ち。そこからは抱っこをして延々と家路へ。殆どは電車に座れたのでそれ程の大変さは無かったのですが、その夜は腕が痺れて中々大変でした😅。

しかしこれもあと少しなのかと思うと、何だか寂しくなります。いよいよこの子の父親が単身赴任を終えて帰って来るのです。あと何回、この子と鉄チャン旅が出来るのかなあと思うと、ずーっと抱っこして電車に乗っていたい気持ちになります。でもこの子には父親がいた方が断然にいいに決まっています。ジジババは後方支援でいいのです。そんな事を思いながら、お孫ちゃんを抱っこして電車に揺られていると、この時間が止まってくれないかなぁなんて、思ってしまいました。私に抱っこされながら眠るお孫ちゃんを見て、本当にお孫ちゃんはいいものだなあと思ったのでした😊。そして来年はお孫ちゃんに取って、本当にいい年になるように祈ったのでした。