前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

505.私の愛車遍歴の思い出、18

結婚して2人の愛車となった初代ミラージュは、その後もドライブ、旅行、買い物、そして妻の通勤と大活躍。独身の時より数倍の稼働状態になったのです。しかし買った時から既に5年以上経過、中古で買ったのですからそれ以上の経過年数です。結構ガタが出て来るようになっていました😵。車検や点検の度に交換される箇所が増え、維持費は結構かかるようになりました。特に以前から気になっていたバックギアは、かなりヤバい感じになっていました。私はまだ何とかコントロール出来ましたが、妻はそれ程運転が得意ではありません。当時、新婚で住んでいたアパートには結構広めの駐車場が付いていたので、まあ何とか対応していたのですが、このバックギアの状態が段々と悪くなって来る感じでした。それでも思い出の車であるミラージュ、最後の方は騙し騙し運転するようになって来て、さすがに妻にはキツい感じになって来ました。

そしてある日、断腸の思いでミラージュを買い替えを考える事にしたのです。するとたまたま近所に三菱のディーラーがあったのです。それもミラージュを扱っている「カープラザ」系列のお店でした。そしてある日、ふらっと行ってみたのでした。ミラージュは、既に私達の初代からマイナーチェンジのミラージュⅡと言うシリーズを挟み、2代目になっていました。この頃はバブル前夜の頃、日本も円高が進み大変な業種もありましたが、全体的には第二次オイルショックを乗り越え、活気が出始めていた時です。車もターボエンジンやツインカムエンジン等、様々な仕様の車が登場していて、ショールームにも活気がありました。

そして今回は新車を見てみる事にしたのです。今のミラージュは凄く気に入っているけど、やっぱりそこは中古車でした。原因不明のバックギアの不調はいつも不安でしたし、特に妻が運転するようになって、それはさらに心配になったのでした。随分と変貌してしまった2代目ミラージュにビックリしながら見ていると、すかさず店員がやって来ました。私も当時営業をやっていましたから、逆にセールスを受ける体験はかなり新鮮でした。

当時、3大セールスと言えば「車、保険、新聞」と言われており、このセールスが出来ればどんな業界に行っても大丈夫と言われていました。そして、さすがに流暢、丁寧にセールスを掛けて来ました。私は車よりそのセールス手法に感心。車の事はあまり聞いていませんでした。しかし気がつくと店員は、私より妻に向かって説明をしています。これには私は意外な感じがしました。これはその後、私のセールスにも随分と影響があり、誰が財布を握っているのかを瞬時に判断して、その人に向かいセールスする事を学んだのでした😳。

その日はパンフレットを貰い帰りました。しかしその後が凄かったのです。当時の車のセールスマンは、それはそれは猛烈の一言。電話はもちろん、夜遅くアパートに来た事もありました。来店をひたすら誘致して来ます。それに負けてまたディーラーに出向くと、またそこで猛烈セールス。ついに資金的な話になって来ます。共稼ぎとは言え、まだ結婚してそれ程は経っていません。そして、ローンはもうたくさんでした。買うとしても中古車と言って断っていましたが、それでも社員は引き下がりません。

ミラージュの後継は絶対にミラージュで、と言った信念のような熱意はそれは凄く、段々と新車を見るようになりました。つい、資金的に買えるかなといったグレードを見てみました。1,300ccの2ドアハッチバックでグレードはGL。エアコン、カセットあり、もちろんFF。最低のグレードでしたが、とりあえず試乗をしてみました。するとそのスムースさに感動したのでした。この程度で感動するのかと恥ずかしいですが、それ程この頃の車の技術の進化は凄く、また初代ミラージュの具合も相当悪かったのだと思います。

私達はまだ子供は考えていなかったので、大きい車は考えておらず、また妻にはこの程度で十分だったので、かなり心が動きました。何とか即金で買えるし、この時はかなり心が動きました。しかし一旦保留。頭を冷やす為帰りました。しかしセールスはその後はさらに激しくなりました。何度か夜に家に来られました。相手はクロージングに入っているのです。そしてこの辺りで値引きやサービスをチョコチョコ入れて来ます。これにまた心が動きます。

そして3回目位の夜、さらに少し値引きをしてくれました。金額的にはもう十分でした。ここは「後悔先にたたず」が頭をよぎりました。また今のミラージュを学生の時にローンで買って返した自信もあったのでした。私は「分かりました、お願いします」と言い、契約をしたのでした。それから2人は、新しくやって来る新車の話で話題はもちきり。約1ヶ月後、その2代目ミラージュはやって来たのです。と言うか値引きの条件で取りに行く事になっていたので、最後のミラージュでのドライブで、ディーラーに行きました。そして2台のミラージュを並べました。その時、走馬灯のように今までのミラージュとの思い出が蘇りました。妻は涙ぐんでおり、私もこのミラージュが彼女を妻にしてくれたんだと思うと、ジーンとしてしまい、暫く2人でミラージュを眺めていたのです。その後、2台を並べて記念撮影をして貰いました。

今度は逆に社員さんが我々を見て、「そんなにこのミラージュを気に入って貰えて、本当に社員冥利に尽きる」、と言ってくれました。そしてやって来た2代目ミラージュ。形はかなり先進的に変わって、今までの可愛い感じでは無くなりましたが、赤いボディは妻はお気に入り。運転にもストレスが無くなり、その後は新しくやって来たミラージュで、それ以上に楽しい思い出を作ろうと、色んな所に出掛けて行ったのでした(この時の三菱の車は、MMCのマークになっていました)。f:id:x-japanese:20240211111930j:image