前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

236.ジジとお孫のハチャメチャ鉄チャン旅.6

今回は、初めてお孫ちゃんを私1人で連れて遠出をした記念すべき旅です。旅と言うか、大宮にある鉄道博物館に連れて行っただけなのですが😅。娘達が里帰りしている時に、たまたま私の有給休暇が取れたので私がお孫ちゃんの面倒を見る事になり、まだ暑いし平日だし、外は大変だから鉄道博物館に行ってみようというという事になったのです。電車旅は既に秩父で経験済みで、自分も若い頃、娘達を連れてよく旅行に行っていたので経験は十分。あとは体力だけ😅。しかし、鉄道博物館ならそこに着いてしまえばあとは遊ばせておけばいいし、大宮までだったらそんなに距離もありません。既に3歳になり、食べ物やトイレも設備はしっかりあるだろうし問題無いだろうと判断したのです。

早速、前日にコンビニまで鉄博の前売券を娘と買いに行き、家では荷物のチェックです。娘も心無しか心配の様子。しかし娘も私に色々と連れていってもらった身です。「何かあったら連絡してね」と念を押され、当日はゆっくり目に起きて、お孫ちゃんと武蔵野線へ向かったのでした。そしてジジとお孫ちゃんのハチャメチャ旅が始まったのでした。

まずは武蔵野線に乗るのですが、これが結構大変でした。武蔵野線はご存知の方もいるでしょうが、駅間が長く結構なスピードで走ります。そしてトンネルも多く、そのトンネル入った時の圧力が凄く、耳がキーンとします。音もうるさいので、お孫ちゃんは最近これが苦手なようで、いつの間にか武蔵野線には乗りたがらくなっていたのです。この武蔵野線の駅近辺は電車や貨物列車を見によく来る所なのですが、その駅に着くといきなり武蔵野線に乗るのは嫌だと言い出します😅。しかし、この路線以外で大宮に向かうのはかなりの遠回りになります。「トンネルは通らないよ」とか「ジジと一緒なら大丈夫」とか、色々と宥めすかして何とか改札に入り、ホームに行く事が出来ました。しかし、余りに強引に乗せるのも考えもの。出発前からこんな苦労するとは思いませんでした😅。

しかし電車が来ると意外にもすんなり乗ってくれました。その後は順調に進み、無事、鉄博に到着しました。お孫ちゃんはその年の初め頃に家族で鉄博に行った事があったようですが、私は初めてだったので最初は私の方が興奮してしまいました。入口から色々と趣向が凝らしてあり、私なんかは入場する前から楽しめる感じで、お孫ちゃんから急かされる始末😅。未練たっぷりに入場する事になりました。

この時期はコロナ禍真っ只中。しかし、この頃になると日本中がいい加減にウンザリして来ており、この鉄博も人数制限はしていましたが、予想よりは沢山の人が来場している感じでした。入口で検温と消毒をしっかり行い入場です。するといきなり、お孫ちゃんの面白い光景が見れました。入口を過ぎると透明なプラスチックで出来た床の下に色々な展示物があるコーナーがあり、お孫ちゃんはその上を恐る恐る歩いているのです。この歩き方がとても滑稽でした😅。多分割れるのではないかと思って歩いているのでしょう。いきなり笑わせてくれて、子供って本当面白いなあと思いました。f:id:x-japanese:20220614231236j:image

その後は、鉄道好きにはまるでパラダイスのような世界が広がります。お孫ちゃんはまず、ミニ列車に目が行ったようでそこに行きたがりました。しかしいきなりの試練が訪れます。整理券がケータイで取る仕組みだったのです。QRコードをかざし、内容と空いてる時間を確認し予約整理券を取るのですが、これがネット難民な私には一苦労。お孫ちゃんは早く早くの激しいリクエスト😅。何とか取れたのは夕方の4時の時間。結構人気があるようで、それをまたお孫ちゃんに言い聞かせるのが大変でした😅。f:id:x-japanese:20220616080915j:image順番だよと言い聞かせて、やっと納得したのか、今度は電車や機関車が展示してあるコーナーに走り出して行きました。f:id:x-japanese:20220614231707j:image

自分もまず見たい物がありました。そこにはSL最後の旅客列車を牽引した機関車が保存してあるのです。これは中学生の時に北海道に行った時に走っていたSLです。綺麗に保存されており、今にも動かせるような状態に見えました。やっぱりSLはいいなあ、などと感慨に浸っていると、お孫ちゃんの姿がありません😅。それ程混んで無いので直ぐに見つかりそうですが、一瞬娘の顔がチラつきます。迷子になったら大変。必死になって探していると、いましたいました。展示広場の横には室内に入れる列車があり、その中で遊んでいたのです。そしてこの列車が面白い、窓の外がスクリーンになっていて、まるで走っているような錯覚に陥ってしまいます。お孫ちゃんも走っているようで走っていないこの空間に、少し戸惑っている様子が分かります😅。f:id:x-japanese:20220615172528j:image

そしてひとしきり遊ぶと、また違う場所へ走って行きます。ここはお孫ちゃんにとっては、とてつもなく広いパラダイスなのでしょう。色々な展示物の前で止まっては見たり触ったり。模型の展示や踏切の展示の所では、他の子供達と場所取りや順番待ちのバトルがされていて、まだ3つのお孫ちゃんも堂々とバトルに参加していたのには参りました。一体誰に似たのか、それとも保育園育ちは強いと言われていますが、その通りなのか。こちらがハラハラしてしまいます😅。f:id:x-japanese:20220615174129j:image

心配した食事やトイレは順調に対処でき、思ったよりは楽に過ごせました。と、言うより食事は食べる暇も無い位色んな所に行きたがり、殆どお菓子で済ませてしまったのでした😅。f:id:x-japanese:20220615231524j:image

その後も新幹線の展示車両を見たり模型の運転を見たりと、それこそ一日中いても足りない位な盛り沢山な充実ぶりに自分もかなり感心していました。

そしてそろそろ3時も過ぎて、普段はお昼寝の時間、お孫ちゃんも疲れて来た感じです。最後にミニ列車に乗って運転するんだよと声を掛け、椅子とかで寝ないように気をつけました😅。そして早めに行けば乗せてくれるだろうと思い、30分位前に現地へ行ってみましてが、結構厳格に対応しているのにビックリ。おまけに数種類あるミニ列車が選べないとの事。お孫ちゃんはお目当ての列車があるようですが順番との事で、この辺りはもう少し対応出来ないものかと思いました。

仕方無く暫く待って入場、お孫ちゃんは不運にもお目当ての列車では無く、成田エクスプレスでした😅。お目当ての列車は向かいのホームに止まっていました。少し駄々をこねましたが何とか宥めて、運転席に座らせました😅。するとそこには結構本格的な運転台があり、お孫ちゃんはそれを見ると直ぐに目がキラキラ。色んな計器をさわったり動かしたり。すぐに運転士気分になって超ご機嫌になりました。そして出発。このミニ列車、最初は馬鹿にしていましたが、動いてみると結構なリアル感。自分が運転したくなるような気分になりました。お孫ちゃんは中々良い手捌きでミニ列車を進めて行きます。途中、駅に停車させたり、まあよくこんな小さいのに出来るようになるものだなあと、こちらが感心する感じでした。f:id:x-japanese:20220616083941j:image

そして既に夕方の帰る時間。お孫ちゃんもさすがにくたびれたのでしょう。素直に納得してくれました。また来ようねというと、うんと頷きそれがまた可愛い仕草で、本当にお孫ちゃんは最高です。そして出口に近づくと、良い場所にお土産コーナーがあります。お孫ちゃんは「ママにお土産〜」と言い、お土産コーナーに吸い込まれて行きました。そこでまたひとしきり、オモチャを見たりお菓子を見たり。クタクタなはずなのに、ママの為に何かを探す姿は、思わず目を細めて見ていました。すると何やらプラレールを握りしめていました👦。何のことは無い、自分のお土産まで探していたのでした😅。まあ仕方が無い。思い出として買ってあげて家路に着きました。

帰りの電車では、さすがに疲れたのか先頭車には行かず、席に座ったと思ったら寝てしまいました。乗り換えが大変でしたが、その後も座れたのでのんびりと帰れました。今まで本当にセカセカしていた自分の生活は、定年とこのお孫ちゃんと共に、随分とゆっくりと時間が流れるようになって来ました。そして、抱っこされて寝ているお孫ちゃんを見てると、自分が子育てしていた頃を思い出します。懐かしさの反面、あの頃はこんな風にのんびりと子育てして無かったなあ、と反省しきり。お孫ちゃんは本当に最高のプレゼントだなあと思いながら、心から感じながら、自分こそ、また行きたいと思った小旅行でした😊。