前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

64.照射3回目

午後もまたひたすら待つ時間が続きます。同室の人はあの緊張感に耐えきれず動いてしまったと言ったたけど大丈夫なのだろか。動いてしまったと言ってたけど、意識的に動いたのだろうか、無意識的に、身体が勝手に動いてしまったのだろうか、細かい事が気になります。それは、ただ待つだけの長い時間がそうさせるのだと思います。

そうこうしているうちに、今日は昨日よりずっと早く看護師さんが現れ、同室の方が呼ばれました。昨日より2時間近くも早いです。そして午後の2時半が過ぎ私の名前が呼ばれました。しかし精神的な状態は変化なく、呼ばれると同時に心臓がドキドキしてきました。

皆んな同じ、あの緊張感の中頑張っているんだ、と自分を言い聞かせるように準備をして、エレベーターに乗り通路を歩いて行きました。新治療研究棟が近づくにつれ、緊張感が増してきます。今日もキツそうだ、今日こそ動いてしまうかも、大声を出してしまうかも、と、恐怖感も増してきます。足が前に進まなくなってきます。

やっとの思いで新治療研究棟に辿り着き、受付に行きました。そして、また例のあの音が奥の方で鳴っています。それを聞いてまたぐっと緊張感が増してきました。自分はいったいどうなってしまうんだろうと、コントロール不能な自分の心に問いかけます。相変わらず答えは無し、時間は刻々と迫ってきます。

そして名前が告げられ、照射室の中へ。そこから先はやはり昨日の繰り返しでした。冷や汗は掌はもちろん、全身に出ている感じで、終了の合図とともにグッタリした身体で病室に帰っていき、そのままベッドに横たわりました。看護師さんが様子を見にやってきました。少し心配そうでしたが、大丈夫と言ってこれも昨日と同じようにベッドで丸まっていました。

草津温泉の外湯の湯巡り、地蔵の湯は濁り湯👍f:id:x-japanese:20210327181026j:image