前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

51.夕食

随分と寝てしまい夕食の時間となり、その前に一時退院の事が気になっていたので看護師さんに確認に行きました。今日は木曜日、照射スケジュールでは、次の照射は土日を挟んで来週の火曜日となっていたので、それまでの間一時退院の希望を伝えました。一応医師の判断が必要との事でしたので、確認を取ってもらう事にしました。とはいえ、自分は帰る気満々だったので、今更ダメとか言われても困ると思っていました。

その後、食堂に行きました。昼にご一緒した同室の患者さんと、また同じテーブルに座り食事をしました。私は食べながら今日の初めての照射の感想等を聞いてもらいました。同室の方はやはり前立腺の治療で、今日が3回目だったようで、初めのあの緊張感は本当嫌だったとの話をされ、皆んな同じ経験をしたんだと思うと、少し気持ちが楽になりました。

周りを見渡すと、20人位いたでしょうか、男性しかおらず、70代前後の人が多かったように感じました。話をすると、ほとんどが前立腺の治療の患者でした。昨年から前立腺癌の重粒子治療が保険適用になった関係で、特に最近は前立腺の患者が多いとの事でした。

女性の患者は5階なのでしょうか。この時は4階は男性だけで前立腺の患者が多かったせいもあったからでしょうか、割とワイワイガヤガヤ、とても病院の食堂とは思えず、私も日が経つに連れ話す人が増えて行き、食事の時間は結構楽しかったのを覚えています。

夜は妻にメールをして変わりは無いか確認してから、食堂でテレビを見たり漫画を読んだりして就寝に着くという生活が始まりました。食堂でのひとときが、先程の重粒子線治療の恐怖と緊張をある程度忘れされてくれたようです。また看護師さんから医師の一時退院の許可が下りたとの連絡もあり、寝る頃になると、精神的にも肉体的にもかなり元通りになったように感じました。

お気に入りのホテル、夜の水上高原ホテル200f:id:x-japanese:20210326155530j:image