前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

10.ついに先生が動いた

そんな再々検査を終え、またまたハッキリしない診断。翌月、また検査の為受診。この頃になると「受診、経過観察、また受診」というサイクルに慣れてきてしまい、ずーっとこんな事が続くのかなあって思っていました。採血と採尿が終わり1時間もしないうちに診断結果が出ます。最近の検査は本当早いなと感じます。診察室に呼ばれ、今回のPSA値は人間ドッグとほぼ同じという結果でした。「また経過観察か」と思いました。すると、今回は先生から予想外の言葉を言われました。「数値的にはリスクは少ないと思うんだけど、あなたはまだ若いし、この数値の上がり方が気になるんだ。一度MRIを取る事を勧めるがどうだろう?」。MRI?。よく聞く名前の物ですが詳細はネットに内容がたくさん出てるので省きます。レントゲンやCTと違い放射線ではないので身体へのダメージは少なく、前立腺の病気などにはとても有効な検査との事でした。閉所恐怖症ではないですかって聞かれ、ちょっとビビりましたがとりあえず受ける方向に流れて行ってしまい、10月の初めに予約を取り、病院を後にしました。もっと早く予約出来たのですが、これはまたまた9月末にX-JAPANのライブがあるので、妻には黙って半ば強引に10月にして貰いました。このライブも苦労の末ゲット、しかも最終日は超奮発してVIP席を取る事が出来ました。この1年間、いい事と言ったら孫の誕生位で本当に気分が沈む事ばかり。そんな時、いつも元気づけられていたX-JAPANの音楽でこの気分をまた前向きにしたい、この時は本当にそう思っていました。今回は前回と違いYOSHIKIも復活し、本来のロックなライブです。気合を貰って検査に向かい合おう、長期戦に耐えて行けるよう頑張ろうと、自分に言い聞かせていました。

X-JAPANのVIP席入口の前で。しかしこの後まさかの中止😢f:id:x-japanese:20210322233000j:image