散々だったライブの翌週、気が晴れないままMRI検査に向かいました。とは言っても、単にベッドの上に横になり、その身体を囲むようにグワーッと機械のワッカが行ったり来たりする物でした。結構グワングワンと音がしますが耐えられない程でも無く、閉所恐怖症の人はシンドイと言いますがそれほど身体に密着する訳でも無く、機械の中に閉じ込められる訳でもなく、「検査の前に色々注意点などを言われたけど、それ程でも無いな〜〜」なんて思ってたら何だか良く分からないうちに終わってしまいました。私の通っている病院は、結果をその日に教えてくれると言うので、しばらくロビーで待っていました。そして、いよいよ診断結果です。そこでは、またまた診断はグレーでした。レントゲン写真のような画像の前立腺の部分に、何やら小さい黒い点みたいな物が、私にも見えました。先生は、癌とも言えるし言えないとも言えるし判断が付かないとの、よく分からない診断でした。その時初めて先生から「癌」という言葉を聞きました。冗談はよしてくれと思い「もうこの1年、こんな事ばかりでいい加減、フラストレーションが溜まるよな!」という気持ちで一杯になり、「何でもいいから早いところ結論を出してくれ!」というのが正直な胸の内でした。先生は、この画像を専門の部署に送って診断を仰ぐので月内にまた来るように、との回答でした。この病気は本当にハッキリしない月日が続き過ぎる。またまた悶々とする日を過ごすのかと思うと、気が滅入ってきました。