前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

11.MRI検査、予約!

9月にMRI検査を予約した後は、特に動揺があるわけでも無く、流されるまま過ごしていました。グレー判定が出て経過観察が始まってから約1年、いまいち実感も無く、薬を飲む訳でも無く、思えば中途半端な時間でした。自分的には、こうやって時間を経過させて症状を追って行くやり方しか無いのかと凄く疑問はありましたが、医者の先生には何となく物が言いづらい感じでした。早期発見って何なんだろう、症状が出ないと何もできないのか、と半ば諦め生活を送っていました。その後、特に生活面では制限も無かったので、前述の通りX-JAPANのスリーデーライブを堪能、検査が控えているというのに盛り上がりに行きました。しかし、何と3日目の待望のVIP席のライブは台風で中止という羽目に。ライブの中止は初めての体験であり、現在の自分の病状よりもショックで、憔悴しきり。その日はホテルを取ってあったので家には帰らず宿泊し、ヤケ酒。本当に嫌な事が続く現状に心が砕けてしまいそうでした。さらにこのホテルが海岸沿に建っている高層の建物だったので、日付が変わる頃にはモロに風雨の影響を受け、凄い風の音、時折ドンという音と共にホテルが揺れ、その激しさに眠れぬ夜を過ごしました。翌日の朝は、中庭の大きなガラスが粉々に割れていたり、街中の木々が薙ぎ倒されていたり、電車は動いてなかっとり、何となくこれからの検査結果を暗示しているかのような、そんな思いをしたライブ最終日でた。      

ライブの中止を伝える張り紙f:id:x-japanese:20190929225447j:image