前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

27.追加検査 

苦労の末に「放医研」の紹介状を書いもらう事になりました。ホームページには回答は10日前後であるとの事だったので、病院から回答があり次第電話をもらう事になっていました。しかし、いつまで経っても病院からの連絡は無し。次の検査の日が来てしまい、仕方なく行って聞く事にしました。そこで事務員に聞いてみたところ、既に回答が来ている事がわかりました。これには苦笑い、いつ位に初診にかかれるのか毎日のように連絡を待っていたのですが、紹介というのはこんなもので仕方ないと思いながら、初診の日を聞いてビックリ、何と今から4ヶ月後でした。想像以上に時間がかかりそうな事が判明し、癌の進行具合について少し心配になりました。そして定例の診察で、またまたビックリ。定例の血液検査と尿検査を行った後、次の検査の説明が始まりました。私は「そんな事は放医研でやるのでは?」と反論したところ、先生からは全て検査を行ったものを放医研に送るのとの説明。そしてCT、骨シンチ検査と検査の説明をされ、予定を組まれてしまいました。CTはご存知の方も多いと思いますが、レントゲンの豪華版といったところでしょうか。骨シンチ検査とは、癌細胞が身体中の骨に転移していないかを調べる検査ですが、初期の癌で転移を考える事自体が納得出来なかったので、これについてはそこまでやる意味が判らない事を告げました。先日の、私に対し手術を勧める姿勢や紹介の対応の件で、この病院や担当医に対しては不信感が芽生え、この検査は余計な事ではないのかと食い下がりましたが、途中で止めました。信頼が崩れているのだから話し合いが噛み合う訳もなく、これ以上無駄だと思ったからです。自分は営業職が長かった事もあって、この病院は売上増ありきでやっているんだろう、こんな事だから日本の健康保険は大変になってしまうんだ、と思ってしまっていました。後で分かったのは、法医研では検査をやらないので、この病院の対応は当然の事だったのですが、はやり信頼関係が崩れるとどんどん悪い方向へ向かい、もう修正がきかなくなるという事を実感として感じました。

青森県八甲田山のロープウェイからの紅葉f:id:x-japanese:20210314220557j:image