前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

91.経過観察、治療後2年経過

治療後も本当に早いもので2年が経ち、6月の初旬、QST病院へ経過観察に行きました。なかなかコロナ禍が収まらない中、半休を取り病院へ向かいました。

今回は5月のある日、いきなりQST病院から電話が掛かってきて、内容は当日の担当医のスケジュールの関係で診療日を変更してくれないかとの連絡でした。そんな事は全く構わないのですが、一瞬何事か超ビビりました。「便りの無いのは良い便り」とよく言われています。親戚からでさえいきなり電話があるとビックリする物ですが、病院からの連絡なんてそれこそ良くない知らせの事が多いので、なるべく連絡は欲しくないものです(笑)。

既に経過観察は今回で5回目、毎回、他の病院で検査した表を持って受付に提示します。主にPSA値の経過を診るとの事です。私の今回のPSA値は0.23。前回より少し下がっていました。そして受診。既に検査結果に目を通している先生は、主にこちらの体調を聞いて来ます。私は相変わらず時折便に血が混じる事を伝えました。2週間に一度程度であれば、以前に大腸検査もしているので、それ程心配する事は無いとの説明でした。

あとは脚の付け根の張りの事を聞いてました。もしかしたら重粒子の後遺症という事は無いのか聞いたところ、関係無いとの説明でした。先生が言うならそうなんだろうと納得、他には特に気になる事は無かったので、診察は終了となりました。最後に先生は、大体治療後2年位経ってくると、PSA値が上がって来る人が出てくるとの事。自分の場合は逆に前回より少し下がっている位なので経過は順調との診断をしてくれました。

しかし私は、この前立腺癌の診断の前に、一度下がってまた上がって癌が発見された経験があるので、手放しで喜べませんでした。数値が下がれば治って行くのだろうと期待が膨らみます。ここに癌という病気の嫌らしさがあると思います。今月の月末近くに例の病院に定例検査をしに行くのですが、結果がまた気になり出しました。またその時にPSAの数値が上がっていたらどうしよう、と思いました。

先生は次回の診察は、順調なので半年後の12月でいいと言ってくれました。もし気になるようならいつでも連絡して下さいとも言ってくれました。そして診察は終了。会計の為受付に戻りました。

受付では結構なお歳の男性が会計をしていました。その方はあっけらかんと事務員の人達と談笑しています。経過は順調そうです。その中で次回の診察の話をしており、1年後なので暫く会えないね〜、などと言っていました。今の自分は次回は半年後、最初は3ヶ月後が倍のスパンになっています。先程感じた不安は消えませんが、先生もあのように言っていたし、将来的にはあの男性のように1年後のようになる事を願いながら、会計を済ませ病院を後にしました。

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