前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

92.コロナ禍で思う事

QST病院を後にして、稲毛駅まで歩きます。今日は6月と言うのに結構暑く、歩いている間に汗が出て来ます。まだ早いけどちょっと一杯やって帰ろうかと思いお店を数件見てみましたが、どこもお酒は自粛中との看板やお知らせがあります。コロナ禍の影響でファミリーレストランでさえ酒類を提供していません。

今年はずっとこんな感じで来ていて、飲食の方達はまともに商売出来ていない状況が既に1年半近く経過しています。こんな状態では飲食店が壊されてしまうのではないかと本当に心配です。行政もこのような感染症に有効な策が無いのは理解出来なくはないですが、このワンパターン的な対応がずっと続く事には流石に首を傾げたくなります。私の親戚でもこの状況に耐えきれず店じまいをした方もいました。一律で何もかも決めるのではなく、もっときめ細やかにもっといい対応が出来ないものか憤りを感じてしまうこの頃です。

思えば私が治療を終えてから少し経ってこのコロナが蔓延し、稲毛の街では一度も飲みに行けていません。治療前には、重粒子治療が無事終えたら経過観察の度に稲毛の街を探索しようと思っていたのですが、一度も出来ていません。いつになったら大手を振って飲みにいけるようになるのでしょうか?

私は昨年退職した訳ですが、このコロナ禍のせいで会社の送別会を始め、家族の退職祝いの旅行など数々のイベントが中止となりました。個人的にはとても寂しい退職でしたが、しかし唯一、妻に至っては返って良かったのでは無いかと言ってくれています。それは、せっかく治療したのに退職のイベント続きでは、また身体を壊してしまうのではないか内心心配していたのと事。寂しいのは分かるが私自身の身体の事を考えると、このコロナ禍はある意味良かったのではなかったのかと言ってくれています。その時はそれほど思わなかったのですが、今考えてみるとその通りかもしれないと思える今日このごろです。

かれこれ1年半位、未だにコロナ禍が続いています。その間、母もコロナ禍に巻き込まれて旅立って行きました。本当なら、もうすぐそこに延期になったオリンピックが控えており、その後の夏休みも控えていて、この夏はどうしようなんて考えてウキウキしている時期だと思います。また今年も昨年と同じように何も出来ずに終わってしまうのでしょうか? そしてまたこのコロナ禍の犠牲になる人が出てきて悲しむ人も増えるのでしょうか? この異常な日常が、早く終息する事を祈るばかりです。

群馬県八塩温泉のあじさいの里f:id:x-japanese:20210615182509j:image