前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

375.前立腺癌、重粒子治療体験記、経過観察9回目

早いモノで今回で9回目の検査です。もう4年経つんだと思うと、そんなに経ったかと思う気持ちと、まだそんなもんかと思う気持ちが交錯して、変な気分です。QST病院に行くのも、既に血液検査でPSA値は0.197と前回よりも低くなっているが分かっているので、行く意味があるのかと思ってしまいます。血液検査の結果を送り最近の状態をメールで送って、異常があれば通院といった感じになれば楽なのに、なんて思ってしまいます。それにしてもこの血液検査。現在はかかりつけの医者でやって貰っていますが、この結果を見るのがとても緊張する一瞬で、毎回この瞬間がたまらなく、その数値を見せて貰うまでのほんの数秒が数時間に思えてしまう位なのです。今回もこの数値を見て、「今回もまた生きていられる」と、少しオーバーですが一瞬身体の力が抜ける感じになりました😅。

しかし体調万全かと言われればそうでも無く、相変わらず人間ドックでは便潜血反応が指摘され、再検査の通知が来ています。確かに普段の便通時には何とも無いのですが、便秘気味でいきんだり、また下痢をしたりすると便に血が混じったりする事があり、心配になる事はあるのです。その他、気になる事と言えば、中々風邪の症状やアレルギーの症状が抜けない事。これは重粒子線治療の後遺症なのかは不明です。もしかしたらコロナの後遺症かも😵。コロナも3年も続いていると、あの時の風邪のような症状は実はコロナだったかもって思う事もあります。最近ではGW明けに、妻が会社で風邪を移されたと帰って来て、暫く体調が悪かった時があったのですが、その後その症状が私に移り、2人して何と無くスッキリしない日々が続いています。これももしかしたらコロナだったのかも😅。

歳を取ると色々心配する事がただでさえ多くなるのに、便潜血だったり中々抜けない倦怠感だったり、本当に勘弁して欲しいです。便については春先に東京マラソンを走った後は、さらにその血が混じる間隔が短くなったり、その量が多くなったようにも感じます。またマラソンの疲れも中々抜けず、やはりフルマラソンも直腸辺りに相当なダメージなのだろうか、と感じでしまう位でした。

そんな事を考えていても仕方が無い、そこで今回は、QST病院に行く前に大腸検査をやる事にしたのです。前回検査してから既に2年半近くなり(その事は85回目のブログに詳しく書いてあります)、その時も3年後位にまた検査に来る事をお勧めすると言われていたのでした。なので、便潜血の原因が重粒子線治療の後遺症かもという心配をずっとしていたので、ちょっと早いですが、思い切って行ってみる事にしたのです。するとそこでは思い掛けない診断が😵。

検査では、直腸の重粒子線治療の後遺症はほぼ見当たらず。大腸に小さいポリープが3っ程あるが、それも心配無いとの診断でした。私が先生に、「じゃあ、便潜血の原因は何ですか?」と聞くと、「ああ、直腸の入口辺りに少し炎症がありますね。所謂、痔ですね」。これには私は凄くショックを受け、「え〜、痔ですか〜😩」と、かなり落胆してしまったのです。すると看護師さんが、「この程度なら誰でもありますよ」、と元気付けてくれました😵。続けて先生が、「仕事が変わった事で座っている事が増えて、お尻の辺りが鬱血しているのでしょう」「気になるようでしたら薬出しておきましょうか」。私は生返事をして診察台から降り、先生の診断を聞き、その後は「また2年後位に来てください」との言葉。私は御礼を言って帰ったのでした。それを家で聞いた妻は大笑い。安心したのもあったのでしょう。大笑いしながら「良かった良かった」と大合唱。私もショックやら恥ずかしいやら嬉しいやら。とにかくこれで晴れてQST病院に行けるので、痔の診断はショックでしたが、原因が解明出来た事で確かに心は晴れやかになったのでした😅。

そんなこんなで、9回目の検査の為、QST病院にやって来ました。この日は快晴、こんな日は病院に行く気分ではありません。毎回、会社を早退して午後の診療を予約しているのですが、このまま総武快速に乗って、房総半島の方にぶらぶら旅にでも行きたくなってしまいます😊。この乗って来た電車は、たまたま、もう直ぐ新しい電車にバトンタッチする電車です。少し私の鉄チャンの虫も蠢きます。本当にこの電車も乗り収めになるかも知れないので、このまま乗って小旅行でも行きたくなってしまいます。f:id:x-japanese:20230606175125j:image

しかし、そんな訳にも行かず、稲毛駅で下車。この電車を見送って病院まで急いだのでした。病院までの道も、今日は湿度も低いのか、とても気持ちがいいです。道路も綺麗に整備されて、心理的に晴れやかな気分なので余計にそう感じるのかも知れませんが、こんな気分でこの道を歩くなんて、これもQST病院のおかげ。前の病院で手術なんてしなくて本当に良かったと思いました。病院に着くと、前回はまだ工事中だった研究棟の建物が完成して稼働していました。ますますこの治療法が進歩して行って、癌のような病気を壊滅させて欲しいと思います。f:id:x-japanese:20230606174331j:image
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そして、診察では思った通りの診断。気になっていた便潜血の原因も「痔」が原因と分かったので、先生も一安心との事でした。PSA値が問題無いので、それだけが気になっていたとの事でした。尿の出も問題無し、経過は順調との診断は本当に嬉しくなります。そして次回の診察は7ヶ月後の12月。間隔が1ヶ月増えました。先生も、多分次回もこんな感じの診察になると思うと、嬉しそうに話してくれました。帰りの気分は正にウキウキでした。帰り道は、病院の建物に向かい何度となくお礼をして帰りました。f:id:x-japanese:20230606174851j:image

そしてこの日は、古い友人との飲み会です。ウキウキ気分で都心に向かいました。コロナも明けて、段々とまた飲み会の話が増えて来ています。QST病院のお陰で、またこんな日常を取り戻せた事を本当に感謝しながら、稲毛駅を後にしたのでした。この経過観察のブログ、今後もこんな何気ない日常生活を報告する場となってしまいそうですが、それがこの治療法が素晴らしい事を証明する事になると思っています。とりあえずこの治療法の生存確率100%の5年まであと1年です。それ以降もいつまで続けられるか、頑張ってアップして行きたいと思っています😊。