前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

376.私のまた行きたい温泉32、宝川温泉

このシリーズのプロローグを終えたところで(ちょっとオーバーか😅)、ここからは、その後、行って来た温泉をアップして行こうと思います。今回は宝川温泉です。この温泉、349回目の水上温泉で少し触れましたが、水上高原200ホテルに行った時に日帰り温泉で行った事はあったのですが、泊まった事は無かったのでした。この時は水上高原ホテルで「宝川温泉、汪尖閣の日本一の露天風呂ツアー」なるオプショナルツアーがあり、興味本意で行ってみたのです。ここは何と言っても日本最大の露天風呂が売り物です。また風情のある昔の旅館の佇まいが何とも言えず、最近では外国人に大人気なのです。そして確かに日本一と言われるだけあって、その光景にあっけに取られた思い出がありました。そして、この旅行では、私は驚きの大発見があったのでした。それは読んでみてのお楽しみ😅。

この温泉の場所は結構山奥、しかし私のよく行く水上高原ホテルよりはかなり前に位置してます。私が泊まった時はコロナ禍の前の夏、日本国中でインバウンド真っ盛りで、旅行業界は活気があった時でした。この時も宿泊客の殆どが外国人でした。こんな山の中のひなびた旅館です。噂には聞いていましたが、このミスマッチ状態がとても面白く、私は一遍で好きになりました。
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まずはこの建物、かなり年季が入っています。自分の下宿していたアパートにそっくりで、広い玄関と広い廊下が特徴。もちろん木の床、部屋の扉も木。窓も木枠のガラス窓。昔の建物はこんな感じだったなあと、ノスタルジーを感じずにはいられません。私が行った時は夏だったので寒さは感じませんでしたが、この辺りは冬は結構雪が降ります。まさか建物の装備まで、私が住んでいたアパート並みの訳が無いと思いますが(冬の朝なんか、朝起きると寒さで息が真っ白でした😵)、冬は少し心配になるビジュアルです。電話もこんな感じでダイヤル式です。もちろん和室で敷き布団。我々位な年代にはたまらない光景だと思います。またこんなビジュアルも外国人に受けるのだと思います。f:id:x-japanese:20230418075430j:image
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ここのウリは何と言っても露天風呂です。入口からこの光景に何とも言えぬワクワク感で一杯になります。f:id:x-japanese:20230418080202j:image

そしてここは混浴なのです。もちろん湯浴み着を着ての入浴になりますが、妻と一緒に温泉を楽しめるなんて最高な気分です。そしてとにかくここはデカい。日本一の温泉という定義は、色々なジャンルもあり正式な認定は無いようですが、島根県玉造温泉の長楽園の露天風呂と言われています。しかし、単純に広さだけでは無く、この両岸に広がる雄大さを考えると、ここが日本一だと言われる所以も納得できます。露天風呂の入口には「日乃本一の大露天風呂」という看板が立っていますが、正式なのかどうかなんて関係無く、その大きさには本当に度肝を抜かれます。そしてその目に飛び込んでくる光景は今まで見た事が無い光景です。川沿いの両岸に広がる露天風呂の光景は正に圧巻。暫く立ったままその光景に見惚れてしまいます。湯浴み着を着ていて良かったと思いました😅。f:id:x-japanese:20230418084420j:image
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お湯は熱くも無くちょうどいい感じ。特にヌルヌルしている訳でも無く、色も無色、さっぱりした感じです。人も結構入っていますが、これだけ広いと混雑とは無縁な感じです。この時は外国人が多く、スパという感覚で楽しんでいる感じです。この時の日本人は夫婦やカップルが多かったですが、湯浴み着を着ているとは言え、露天風呂で女性がいるのは何とも目のやり場に困る感じになります。357回目のブログの北川温泉の露天風呂を思い出しました😅。

そして何と言っても、川の流れる音を聞きながら入る温泉は最高な気分。よく波の音や川のせせらぎの音は癒しになると言われていますが、その上に温泉、また夫婦やカップルで入れるのですから、最大限のリラックス効果があると思います。やっぱりまた来て良かったと思う瞬間がここにありました。やはり日本一と言われるのには納得がいく瞬間です。

そしてここの夕食がまた面白い。外国人が多いので、さぞ日本的な食事が出るのだろうと思っていたら、その時は、一部バイキング形式のような感じになっていて、そこにソーセージドックのようなファストフードがたんまり置いてあり、かなりの外国人がそれを食べていたのが印象的でした。我々が外国に行くと、ご飯や味噌汁が飲みたくなるのと同じ感覚なんだろうと思うと、外国人も同じなんだなあと、とても可笑しかったのを覚えています。

こんな宝川温泉、私はとても異次元な空間が面白くお勧めだと思いました。帰り際に、妻にまた来ようと言ったのですが、ここで驚きの発見があったのでした😳。なんとこの時、妻はこのような古い旅館は苦手なのを初めて知ったのです。そして、古い温泉旅館のあの和室と布団が苦手との事でした。これにはビックリ。今まで全く知らなかった事に愕然としたのでした😵。確かに今まで、このような風情のある本格的な温泉旅館には殆ど来た事がありませんでした。若い頃は主にペンションに泊まっていましたし、家族で行った水上高原プリンスはもちろんホテルでした。九州や北海道でも宿泊したのもホテルでした。酸ヶ湯温泉も泊まったのは近所のホテル。なるほど確かに今まで木造の味のある旅館に泊まった事はありませんでした。だから若い頃は特に温泉には興味が無かったのが、この時に初めて分かったのでした。

すると私がいつか行きたいと思っている、渋温泉や、山形の銀山温泉なんかは無理かと思ったのでした。妻にその理由を聞いてみると、そこに行って景色を見たり温泉には入ってみたいとの事でしたが、やはり古い建物には泊まりたくは無いようでした。これには少しガッカリしましたが、人の趣向をどうこう言うつもりも無く、この宝川温泉が、それからの我々の温泉旅の方向性を決定したのでした。まあ、趣味趣向も年齢と共に変わる事もあります。まだまだ老後は長い。暫くは妻の趣向に合わせた温泉旅をして行こうと思ったのでした😅。