前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

499.私の愛車遍歴の思い出、12

今回はセリカリフトバックです。この車は、自分だけの車を買おうとしていた時に、最初に気に入った車だったのです。カリーナを手放してから色々な車を探していたのですが、気に入った車はあるのですが金額の問題もあるし条件面も色々ある。そしてやはり、カリーナのイメージが消えずに、何となく同じような車ばかりを見るようになりました。するとセリカという車種に目が行きました。そしてそれがどんな車か兄に聞くと、早速、車仲間に相談してくれたようで、実際に知人が中古車を持って来てくれたのでした。

そして当日、我が家の前にやって来たセリカリフトバック。1974年製位だったか、約7年落ちという事で、結構古い感じでしたが、形は私が思い描いた通りのカッコいい車体でした。カリーナと同じ、1,600ccの2ドアのハードトップスタイル。グレードはGT。エアコンやカセットプレーヤーは無かったと思ったな〜。そしてカリーナよりさらに後方が流麗で、後方の窓と一体となって荷物室が開く、リフトバックというモノに衝撃が走りました。思わず「カッコイイ」と叫んでしまった位でした(写真は車のパンフレットから引用しています)。f:id:x-japanese:20230621101603j:image
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特に斜め後方から見るととてもお洒落。今見てもカッコいいですよね。この時代にこんな車を作っていたトヨタも凄いと思います。GTというグレードは、この頃は車好きな男性達には随分と憧れがあったようで、この車、私より兄が興味深々でした。私はこのリフトバックを見てから、後ろがガバッと開くのがとても新鮮で、このセリカのイメージがあまりにも強く残ってしまいました。それ以降、リフトバックやハッチバックの車がお気に入りとなったのでした。

値段は確か30万円程度だったような覚えがありますが、結構ボディが痛んでいたのが分かりました。またエンジンの周りの色々な物も結構くたびれていたように見えました。現在では中古で7年落ち位でも、見栄えも含めてもまずまずのコンディションの車が多いですが、この頃は5年も乗っていると古くなる感じだったのです。試乗もしましたが、クラッチが硬くまたハンドルも重く、何か運転が疲れそうなイメージがありました。しかし馬力はGTを謳っているだけの事はあり、加速はかなり早かったのを覚えています。

「もし気に入ったら連絡して」と言い残し、知人は帰って行きました。そして暫く悩みました。金額的には悪く無かったのですが、全て貯金で賄える金額ではありません。足りない分をどうするかも気になりました。これも今みたいに、簡単にローンが組める時代ではありませんでした。当然まだ学生です。普通に借りるなんて考えられませんでした。親も当てに出来ません。そして最終的には、どうしてもちょっとくたびれた感じのボディとエンジンルームが気になって、結局、お断りする事にしたのでした。

それにしても、当時の中古車事情はかなり悪かったと思います。この後、私は引き続き車を探すのですが、車雑誌の中古車情報から、その中古車屋に試しに見に行ってみても、情報の写真と実物の差があまりにも違う物が多く、ガッカリした覚えが多々ありました。そしてそれ以外でも、中古車店に並んでいる車自体に信用性が低かったのです。外見だけ良く見せて、中身はどうなのかといった胡散臭い車も多く、だからこそ兄は、信用ある知人から中古車を買っていたのでしょう。

そして確かに、こういった当時の中古車店では、実しやかに、事故車を修理して売っているとか、盗難車を組み立て直して売っているとか、所謂都市伝説的な店は結構あったのです。当時は色々な国道沿いには結構な数の中古車屋さんがありました。その殆どはちゃんと経営をされていたと思います。しかし中には、我々若者達の間で、「あの店は止めた方がいい」とか「この店は悪い噂がある」とかの情報が出回っていたのです。その代表的な店が都内にあったのたのです。

その店はとにかく煌びやかな店でしたが、とにかく中古車の在庫がふんだんにあり、そして格安でした。当時の我々のような若者達は、一度はその店に行った事があると思います。そこで買った友人も知っていました。しかしその店の噂は「本当かよ!」と思った程です(最近問題となっている〇ッ〇モーターではありません😅)。詳しい事は言えませんが、調べると未だに営業しているようです。まあ、この時代は車だけではなく、あらゆる商売でこんな事が横行していた時代だったのも事実です。

あるお笑い芸人の笑い話で、小さい頃お祭りで、亀を買ったそうです。その屋台の人の話では「亀は万年生きる」と言ったそうです。しかしその亀は、買った数日で死んでしまったそうです。お祭りはまだやっていたのでそこに行ってみると、まだ屋台があったそうです。そして屋台の人に亀が死んだ話をしたそうです。するとその人は「そう?、ちようど一万歳になったのかな〜?」と言って取り合ってくれなかったとの事でした😵。

昔はこんな事は多かったように思います。今は本当にいい時代になりました。セリカと聞くと、そんな昔を思い出します。そしてこのセリカ、10年以上前に生産中止になりましたが、最近、復活する話題があります。ぜひまたカッコイイ車として復活して欲しいと思います。