前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

450.私の会社員時代、やってらんない記憶.101

さあ、今週からまた元気出して行こうと思います😊💪。こんな沈んだ気分から立ち上がるには、やはりいい言葉が必要です。なので次のテーマは名言集と言うか、色々な人が話していた言葉の中から、私がなるほどと思ったり、生きて行く為に参考にしたりと、そんな心に残っている言葉をいくつか書こうと思います。本来なら歴史的な人物の名言などを語れればいいのですが、何分、それ程の学が無い私😵。結果そのような名言よりも、色々な人が語っていた様々な言葉を聞いて、これは良い言葉だなと思った言葉を自分の精神的な糧として、頑張っていたのです。

まずは私の好きな言葉と言うか、座右の銘は「後悔先に立たず」です。その後、同様の意味で「チャンスは禿頭」という言葉に出会い、どちらかと言うと、後者の言葉が好きで使っています。この事については、179回目のブログに詳しく書いてあるので読んでみて下さい。この言葉は余りにも有名でありきたりなので、次に行こうと思います。

二つ目は、「名選手にファインプレー無し」です。この言葉を初めて読んだのは、何とあのボクシングマンガの「あしたのジョー」だったのです。私が小学生の2年か3年生位の時かな〜。これが孫子の兵法の言葉などとは全く知らずに、あしたのジョーの名言だと割と最近まで信じていたのが、私の学の無さの証です😅。この言葉を初めて見た時は「そんな事は無い」と思い、変な言葉だと思っていました。当時私は、どこにでも居そうな野球大好き少年でした。もちろん巨人ファン。長島(敢えて、島、と書きます)、王と巨人のV9の黄金時代の真っ最中(古いな〜😅)。そして華麗なファインプレーや劇的な逆転ホームラン等を見せてくれる、長島の大ファンでした。しかしこの言葉は、その長島を否定するような言葉です。なので、その後は全く忘れてしまっていた言葉でした。

この言葉は物語の中で、以下のような経緯で発っせられます。このマンガの主人公、矢吹丈もドラマチックな試合の連続。負けそうなハラハラする試合でも、伝家の宝刀、クロスカウンターで一発逆転KO勝ち。しかしこの勝ち方が、ライバルのコーチから指摘されるのです。またこの時は減量苦で大変な時で、その辺も突っ込まれるのです。それがこの孫子の兵法の言葉です。そのコーチは矢吹丈についてこう付け加えます。「本当の名選手は、あらゆる自体を事前にキャッチして堅実に処理するから、傍目にはファインプレーに見えない。」と言うのです。よって、ドラマチックな逆転劇を見せる矢吹は大した事は無いと言う理論。この言葉に反応したのは、私が社会人になって営業で苦しみもがいていた、あの3年間の時だったのです。ある時にこのマンガを改めて読み返した時に、まさに「ガーン」というショックを感じたのです。

この言葉には本当に深い重みを感じたのでした。この時は既に成人して社会人になり、また色々な経験も積んで来ていました。その中でもやはり営業というのは、目立つ活躍をしたり、ギリギリでも何とか目標達成するような人達を、私は凄いなあと賞賛していたのでした。しかしこの言葉に改めて出会うと、それはもしかしたら違うのでは無いかと思い始めたのです。この名選手に当てはまるような人は果たしてこの会社に居るものなのか、それからは私の人間ウォッチングが始まりました。

すると直ぐ近くに居たのです。294回目のブログの先輩が正にそんな感じだったのです。日々粛々と仕事をこなし、騒ぐ訳でも無く、達成したとアピールする訳でも無く、そして何より、その先輩が苦情という物を受けている姿を見た事が無かったのです。きっと、あらゆる自体を事前にキャッチして活動しているのでしょう。改めてこの人はやはり凄い先輩なんだと感じた傍ら、事務の先輩にももう1人居たのです。この先輩は当時、私の稟議を作ってくれる担当だったのです。弊社では稟議書を作るのに、当時は営業と事務でグループを組んで活動していたのです。その事務の担当は、私がまだペーペーで稟議も上手く書けなく、いつもドタバタな活動をしていた時期に、そんな私の動きを予想したかのような対応をしてくれていたのです。

「そろそろ○○さんから、受注の話があるんじゃないの?」とか、「この顧客、次回は受注が増えそうだから、△△の書類を用意しておいたら?」とか、「××さん、この数字だと次回は厳しいよ」とか、正に、事前に予測して私に対応を促す訳です。そして私はこの対応で随分と救われた記憶があったのでした。これこそ、「あらゆる自体を予測し堅実に処理する」事なんでしょう。これが無かったら、その都度バタバタして稟議書を作ったり、その場になって受注の交渉をする事になります。そしてそれを無事に片付けられたら、それはファインプレーになるのでしょう。しかし、事前にその問題自体が無くなっているのですから、バタバタもしない、緊急事態な交渉も起こらない。よってファインプレー自体も起こらない。

まさしくこれが仕事なんだと思ったのでした。あらゆる自体を事前にキャッチする事、そしてそれを余裕を持って対応する事、これが仕事の真髄なのでは無いかと思うようになったのです。ここで、鉄チャン時代に培った情報収集のノウハウが役に立ったのです。218回目のブログにその辺りを書いてありますが、情報は色々な所に散らばっている、そしてそれに気が付かなければ宝の持ち腐れになる、という事を痛切に感じていたので、仕事に活かす情報収集には本当に力を入れていたのでした。

この孫子の兵法の言葉は私の会社員人生に本当に糧となってくれました。今でもこの言葉が営業をやって行く上の真髄の言葉だと思っています。やはり孫子というのは偉大なんだと思ったのですが、それ以上に、こんな言葉をマンガに取り入れる事が凄いと思ったのでした。昔のマンガはそんな意味でも結構面白かったし、為になっていたんだなあと思います😅。

いつも地道に黙々と頑張るSLには、この「名選手にファインプレー無し」という言葉がピッタリだと思うのは私だけでしょうか😊f:id:x-japanese:20221209225333j:image