前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

364.ジジとお孫のハチャメチャ鉄チャン旅14

ここで、久しぶりのこの話題です。内容は、GWにJR貨物の大井機関区主催のフェスに行った話です。本当は娘と一緒に行くはずだったのですが、当日は娘に用事が入ってしまい、私とお孫ちゃんの2人で行く事になり、久しぶりのジジとのハチャメチャ旅となったのでした。

貨物の機関区なんて、私が鉄チャンをやっていた頃には随分と行った物でしたが、本当に半世紀ぶり位。当時は、JRの前身である国鉄というほぼ国営のような会社だったので、こんなフェス的な物は殆ど無かったのでした。なので機関区に行きたい時は、直接そこに出向き見学の依頼をしたり、事前に電話なりで許可を貰って訪問したりしたものなのです。昔はそれで国鉄の人が結構対応してくれて、時には機関区内を案内してくれたりと、おおらかな時代だったのでした。私は機関区や電車区のような、車庫的な場所が小さい頃から好きでしたので(212回目のブログをご覧下さい😅)、このフェスは娘に言われた時から、楽しみにしてたのでした。f:id:x-japanese:20230508075818j:image

大体このような機関区や貨物の場所というのは、我々のような旅客とは無縁なので、交通の便など関係の無い場所にあるものです。それは昔も同じでした。この日は娘と一緒に外出。途中で用事がある娘と別れ、りんかい線に乗り天王洲アイルという駅でモノレールに乗り換え、最寄り駅の流通センター駅という所まで、はるばるやって来ました。周りは倉庫ばかりで、こんな駅、来た事無い😵。こんな工業地帯の駅に降りるのも何十年振り。

事前の調べでは、このフェス会場には一応食べる店も出ているようでしたが、私の経験では大体、このようなイベントでは混雑必死の売り切れ続出が常。また、このような貨物の場所というのは往々にして何も無い所が多いのです。なのでその手前の天王洲アイル駅でコンビニに寄って、ある程度の食べ物やお菓子、飲み物をゲットするようにしたのです。しかしこの駅、都会の駅の様相なのにコンビニが見つからない。立派なビル街が立ち並びますが、肝心の飲食店らしき物が見当たらないのです。最近随分と言葉を喋るようになって来たお孫ちゃんは、私に色々と意見を言って来ます。「ジジが間違えたんじゃない?」「ちゃんと調べたの?」。その度に必死でケータイを調べ場所を確認😅。早速、ハチャメチャ旅行の始まりです。あっちに行ったりこっちに行ったり、この日は暑かった事もあり、結構汗だく。やっとの事でコンビニを見つけ、パンとお菓子、飲み物をゲット。やっとモノレールに乗れたのでした。

モノレールでは、先頭車のかぶりつき抱っこを覚悟していましたが、この車両は電車と違い、車内が凸凹していてかぶりつく場所がありません。その代わりに、鉄チャンシートと私が呼んでいる席があり、運良くそこが空いており、お孫ちゃんを座らせる事が出来ました。しかしお孫ちゃん、何だか不満顔。この席は嫌みたい😅。真ん中の一段上がった所にも鉄チャンシートがあり、そちらの方が良かったようなのです。そこは生憎先客がいたのでした。f:id:x-japanese:20230508083147j:image

すぐ降りるので我慢してもらい、流通センター駅に到着。既にお昼も過ぎた時間。しかし周辺にはファミレスはおろかコンビニもありません。これは予想はしていました。なので天気も良かった事もあり、先ほど買ったパンを食べながら歩く事にしました。ここからフェス会場までは徒歩で15分ほど。歩道も広く運河もあり景色は最高、ちょっと遠足気分。お行儀が悪いですが、歩きながらお孫ちゃんと食べるパンは本当に美味しかった😅。何だか昔、鉄チャンをやっていた頃を思い出す感じでした。よくこんな風に、パンを食べながら友人とダベリながら撮影地目指して歩いていたよなあ、と本当に懐かしく感じながら歩いていました。さすがに今の年齢でこれをやっていたらどんな目で見られるか😵。こんな事はお孫ちゃんと歩いているからこそ出来る事😊。お孫ちゃんも、気持ち良さそうに歩きながら、パンを食べていました。f:id:x-japanese:20230508084051j:image

そしてお目当ての大井機関区に到着。既に結構大勢のファン達が押しかけている感じで、こんな時間に来て、お目当てのイベントに参加できるのか、不安になりました。f:id:x-japanese:20230508084413j:image

そして思った通り、人気のある貨物の乗車体験は既に整理券受付終了。その他も大勢の人達が並んでいる感じで、これはまずいと思ったのでした😅。この日は結構暑かった事もあり、主催者側もあまり並ばせるのは熱中症の危険があるとの判断から、早々と並ぶのを締め切ったりと、かなり気を使っているのが分かりました。そんな中、とりあえずミニ列車に乗りたいというので、そこまでダッシュ。ここは何とか30分程度並ぶだけで乗る事が出来ました。f:id:x-japanese:20230508084907j:image

その後、乗れるのは旧型バスの体験乗車のみ。これも30分程度並び、乗る事が出来ました。f:id:x-japanese:20230508085117j:image

こんなバスに乗って楽しいのか心配でしたが、お孫ちゃんは「トトロのバス」とはしゃいでくれて、まあ良かった😅。そしてここで待っていた時に、遠くの方に新幹線のドクターイエローが見えたのです(このバスの後に少し写ってます👍)。これには周りの子供達が大はしゃぎ。しかしそこに係員さんがプラカードを持って立っています。何かと思ったら「ドクターイエロー撮影禁止」の看板。せっかくの記念にと思ったのですが、撮影はできなく、お孫ちゃんは少しがっかり。これは少し可哀想でした😵。

この後はもう乗れる物が無くなり、仕方無く会場をぶらぶら。私はお孫ちゃんの目的がひと段落したので、私のお目当ての機関車を一目見たいと思い、お孫ちゃんをその展示場所まで誘導しますが、中々来てくれません😅。ここはマニア向けも多いですが、もちろん子供向けにも色々な展示物があり、それに目が行くようです。f:id:x-japanese:20230508180015j:image

そして見つけたプラレール鉄道模型のコーナー。ここで延々と遊んでいます。確かに日陰だし風は涼しいのでこういった場所では熱中症のリスクも無く、保護者的には安心です。しかし私のお目当ての機関車が見れない😅。飽きて来た頃を見計らって、再度その機関車の方へ誘導。しかし他にも至る所にコンテナ車両や面白い物が置いてあります。そして乗りたかった貨物が走って来ます。お孫ちゃんはそれを見て、乗りたそうに見入っています。そんなこんなで時間は刻々と経って行きます😅。そして何とか私のお目当ての機関車の所に辿り着き、数カット撮影。f:id:x-japanese:20230509075548j:image

しかし、昔の懐かしさに浸る暇も無く、お孫ちゃんはまた別の場所に走って行きました。その後も機関車と記念撮影しようと言っても、あまり乗る気がない様子。前回のSLや八高線と同様、やはりお孫ちゃんはこのような機関車やディーゼルでは無く、電車がいいようです😅。f:id:x-japanese:20230508175924j:image

そしてその後は、子供達がタムロしているような場所ばかり行きたがります。貨物見物と言うよりは、お孫ちゃんは、鉄道好きな子供達と遊んでいると言った方がいいかも知れません。先程のプラレールコーナーだったり、冷凍コンテナの体験コーナーだったり、ドクターイエローが見える場所だったり。そして子供達に混じって飽きもせず遊んでいました😅。f:id:x-japanese:20230508180034j:image

これを見てると、もうお孫ちゃんは、ジジと遊ぶより子供同士で遊ぶ方が楽しいんだろうなあと、思ってしまいます。思えばお孫ちゃんも大きくなったもの。この日は結構広い構内を歩かせていましたが、抱っこをせがんだりする事も無く、疲れたそぶりも無く元気に走り回っています。段々と我々の手から離れて行くようで、少し寂しい気分でそれを見ていました。

そして閉館の時間が近づきました。そろそろ帰る時間。娘との待ち合わせもあるので、お孫ちゃんを呼んで出口を目指しました。その道は子供連れの親子が多く、ジジと歩いているのは我々くらい。お孫ちゃんは何も言いませんでしたが、帰りの道はちょっと元気が無く見えました。疲れもあったと思いますが、周りを見て寂しくなってしまったのだろうと思いました。こういった姿を見ると、やはり両親と来たかったんだろうなあと感じてしまいます。この子の父親は、本来だったらこの春には単身赴任から帰ってくるはずだったのです。それが少し伸びてしまい、また寂しい思いが続くのも感じているのかも知れません。

父が帰って来るとこんな旅も出来なくなる。しかしお孫ちゃんにとっては早く帰って来てもらいたい。そんな複雑な思いを感じながら、本当にあと何回、一緒に鉄チャン旅が出来るかなと、帰りには私も寂しくなってしまいました。今回は楽しいお孫ちゃんとの鉄チャン旅でしたが、少し感傷的になる旅となったのでした。そして駅まで私はもう一踏ん張り。寂しそうなお孫ちゃんを肩車して、頑張って歩いて行ったのでした。この肩車もいつまで出来るかな〜、なんて考えると、目尻が熱くなるのを感じたのでした。f:id:x-japanese:20230509223041j:image