前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

359.私のまた行きたい温泉、関東近隣編18

第17回目は伊香保です。ここは本当に社員旅行のせいでイメージの悪い温泉でした。伊香保温泉は全く悪くないのに、私は最悪の温泉位に思っていました。本当に謝りたい気分です。最初に行ったのは会社に入った年の新人歓迎社員旅行でした。その次は数年後の普通の社員旅行、この時は台風の中、出発したのを覚えています(この会社、当時は台風でも社員旅行に行ったのです😵)。そして営業の親睦旅行の計3回。どれも酷いものでした。全てバスで行ったのですが殆ど酒浸りの行程でした。嘘のようですが、あの石段も、あの茶色の温泉も、全く覚えが無かった温泉でした。

そんな温泉に伊香保を選んだキッカケは、温泉に開眼して暫くした時の事、ある日テレビを見ていると伊香保温泉の紹介をしていました。どうも石段の整備が進みとても綺麗になったとの事でレポーターが案内しており、あの伊香保温泉かと思って見ていたのですが、その茶色の温泉の記憶が無い事に改めて気がつき、妻とゆっくり見てみるかという事で決めた温泉旅行でした。ちょうどランニングも軌道にのって来た時期だったので、新しく綺麗になった365段の石段なんかにもトレーニング方々登れるな、なんて興味があったのです。この石段も恥ずかしながら記憶はありませんでした。

ある月にたまたま月曜日の休暇が取れたので宿泊代も安くなりそうだったので、まずまずいいホテルを予約して出掛ける事にしました。伊香保温泉は坂の多い温泉です。なので大体は旅館近辺に駐車場は無く、着くと直ぐに従業員がやって来て車を降りるよう指示されます。その後、車は別の駐車場へ持って行かれるのです。そう言えば社員旅行の時もバスは温泉街の下の方の大駐車場に止めて、後は小型バスで凄い坂を登って行って旅館に着いたのを思い出しました。

そんな事しか思い出せない中、早速、茶色の温泉を確かめに大浴場へ向かいました。これかーと思い出そうとしてみても全く思い出せません。思ったよりも薄い茶色の温泉でしたが、中々気持ちいい。何よりその色合いが初めてで(伊香保は初めてでは無いのですが😅)、温泉気分が大いに盛り上がりました。また山々を見渡せる露天風呂もいい気持ちです。こんないい温泉に3回も来て全く記憶が無いというのは、本当にどんな旅行をしていたんだろうと呆れてしまいます。やはり、群馬の温泉四天王の一つに数えられるだけあるんだと改めて感じ、風呂に浸かりながら本当に悪い事をしたと思いました。

その後は石段散歩、面白そうなお土産屋さんや食事処がたくさん並び、ぶらぶらするには最高です。そして、この石段の横の溝の中には勢いよくお湯が流れていて、各旅館に配分されるように小間口という設備が見られます。ここで小間板のサイズにより湯量が決められて各旅館にお湯が配分される仕組みとなっており、これは結構興味深いものなのでぜひ見て欲しいと思います。そして石段を登り、伊香保温泉神社に参拝、その後飲泉所の方に向かいます。

この飲泉、伊香保温泉は鉄分が多い為、流れている間に酸化してその色が温泉に現れているとの事です。しかしここは源泉に近いので特に赤く無いのです。中々興味深い現状です。その透明に見えるお湯をつい飲んでしまいますがかなりまずいです。錆びた匂いと錆びた味はこういう物かと実感出来ます。昔はこんな水道水あったなーなどと思い出しながら、その後結構気持ち悪くなってしまったのを覚えています。貧血気味の人もこの鉄分の多い水をたくさん飲めばいいのかと言えば、そうでも無いそうです。一日の限度があるそうなのできっちり守って飲む事が必要との事です。

この飲泉所の直ぐ近くにある、伊香保露天風呂は有名で、テレビや情報誌でもよく紹介されています。私は残念ながら行った事は無いのですが、そのビジュアルは必見。私もいつか来たいと思います。そろそろ暗くなり旅館に帰る時間。その帰りの道すがらには紅葉で有名な河鹿橋もあり、まだまだ見所満載。ここに来るまでも石段とまた違った山の雰囲気で本当気持ちいい道。改めて伊香保温泉っていい所だったんだと実感した次第でした。

アクセスも良く雰囲気も兼ね備えたこの伊香保温泉。箱根湯本と同様、だからこそ社員旅行に来たのでしょうが、本当に申し訳ない思いで一杯です。またぜひ行きたいと思っています😊。

温泉旅行はグルメの旅でもあります。伊香保蕎麦屋はもちろん、近くには水沢うどんもありますf:id:x-japanese:20210925092558j:image