前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

320.私のダイエットとランニング体験記、東京マラソンへの道30

いよいよ始まった坂地獄、そして23㎞辺りからはさらに、脚にダメージも溜まり始めます。それでも何とかペースを維持して走ろうと必死に頑張ります。25㎞では低血糖にならないようにブドウ糖も摂取。ペースランナーを追いかけ、何とか歩かず27㎞の第三関門まで辿り着きました。ここも無事通過。しかしさすがに脚がアラームを出し始めます。ここのエイドで屈伸やストレッチをやり、少し休憩。前回はここで妻に抜かれたなあ、などと思い出しながら後方を見てみましたが、妻の姿はありません。ケータイにも連絡は無いので、そのままスタート。しかしこの先には、想定外のもう一つの坂が待っていたのでした。

これはぼんやり覚えていましたが、この27㎞過ぎから急坂の間にある、館山カントリーゴルフ場辺りの坂です。ここも長い坂が二段続くのを思い出したのです。これは今回のレースプランでは全くの想定外でした、と言うよりは忘れていました😵。今の疲労具合とこの後の走りを考えると、さすがにこの坂は歩いてしまいました。そしてこの後の待ち構える30㎞を超えた所にある急坂までが、今回のレースの一番キツイ所でした。要するに、ダラダラ坂、二段坂、急坂と、このコースは地獄の坂が3っあるのでした。これは想定外のタイムロスになりました。そして何とか30㎞地点に到達。とりあえず今回の最低のノルマは達成しました。f:id:x-japanese:20230131124110j:image

タイムは3時間26分。あと3㎞行けば最終関門を通過です。十分に余裕はあります。脚はまだ何とか大丈夫そう。この先の急坂は想定通りにゆっくり、上半身のストレッチをしながら歩きました。肩凝りが出ないようにです。この肩凝り対策も今回はして来ました。肩にファイテンのシールを貼る程度ですが、これも効果があったのでしょうか、肩凝りはそれ程出ませんでした。そして坂を登り終え、今度は下り坂を飛ばし過ぎずに慎重に走ります。かなり太ももの前にダメージを感じますが、我慢しました。そして大きく左にカーブ。

するといつもの私設エイドがありました。ここはおにぎりやコーヒー等、たくさんの種類をいつも用意してくれるエイドなのです。丁寧にも「全員コロナの検査済み」というポスターまで掲げてありました。私はこれには大感激。暖かいコーヒーとおにぎりをいただき、感激で泣きそうな気分で味わいました。ここでも少し休憩。元気をもらい、そして皆さんに何度も御礼をしました。そして、ストレッチを入念に行いサプリを補充、33㎞の最終関門に向けてダッシュ。無事に通過出来ました。f:id:x-japanese:20230131125253j:image

この時のタイムが3時間53分でした。ここでラスト9㎞です。私はここで、意外に早く走って来れた事に気が付きました。脚もまだ前に出る感じです。これもピッチ走法に変えたお陰か、いつもならこの辺でかなりへたばっている所です。そしてあと9㎞です。もしかしたら5時間を切れるかも知れないと思ったのです。そう思うと心に火が付きます。ここで最後のサプリを一気に飲み、とにかく頑張ってみようと気合を入れました。しかし脚はさすがにダメージが溜まって来ています。平坦は走り上り坂は歩きという感じで走って行きます。このペースで何とか5時間切りは出来ないか、歯を食いしばって頑張りました。しかしマラソンはそんなに甘くはありません。段々と脚が前に出なくなって来ます。それを必死で前に出します。時には立ち止まりストレッチ、屈伸。そしてまた走り出します。周りを見てみると他の人達もここまで来ると苦しそう。皆、頑張っているんだと思い、気合を入れて走りました。

しかしついに脚が痙攣気味になって来ます。それでも何とか持っている状態でした。走っちゃ止まりストレッチと屈伸の繰り返し。しかし、39㎞まで来て残り時間は17分。f:id:x-japanese:20230131130440j:image

さすがに5時間切りは諦めました。しかし次に目標にしたのは最後まで走る事を考えました。脚は攣りそうになりながらも何とか持っている状態でした。既にペースはキロ7分は越えて、殆ど歩いている感じでしたが、歩く事だけは止めようと頑張りました。コースには段々と応援の人が目立ち初めます。YOSHIKIの桟橋が見えて来ました(174回目のブログをご覧下さい😅)。あと少しあと少しと言い聞かせながら、ゴールへとひた走りました。f:id:x-japanese:20230131130843j:image

そして自分達の宿泊しているホテルが見えて来ました。あと少し、応援も大きくなって来ます。道が右にカーブします。その先の橋を渡ると左に折れて、運動公園に入るとゴールです。私は意地でも歩くまいと、必死で脚を前に出しました。そして橋を渡るとその先には応援の人達が待ち構えていて、たくさんの声援をくれます。思わずジーンとして、よくここまで走って来たと思います。そして左へ曲がるとゴールです。感動的なシーンでした。正式タイムは5時間8分44秒でした。f:id:x-japanese:20230131131150j:image

十分満足なタイムでした。妻も、その後少し遅れてゴール。故障の後のレースで怪我を心配しましたが、何とか無事にゴール出来ました。f:id:x-japanese:20230131131356j:image

とにかく2人無事でゴール出来た事に大満足。良かった良かったと、まるで若者のようにはしゃぎました。夏頃から始めた練習の成果がしっかり出た事と、準備をしっかり行った事で、想定以上の結果が出た事にとても満足、そして自信に繋がったのでした。まだまだやれば出来ると思ったのです。私は特に、この結果に、東京マラソンは5時間切りを目標に頑張ろうと決めたのでした。とにかく大感激なこのレース、本当に辛かったですが、最高の結果に本当に頑張って来て良かったと思ったのでした。やっぱり館山は最高。本当にキツイコースですが、来年もまた来たいと思ったのでした。

そしてその夜の夕食は、今日の激走に対するお祝いの酒盛りです。本当によく頑張った。それしかありませんでした。その最初の一杯のビールの味は最高でした。f:id:x-japanese:20230131132458j:image

とにかくこの半年、頑張った満足感で一杯。東京マラソンの事は暫く忘れて、今日のランの満足感を十分に味わったのでした。

翌日は、マラソンの緊張感から解き放たれ、のんびりと観光方々帰ります。まずは我々の大好きな「なかぱん」に寄って、美味しいパンやピーナツクリームをたくさん買い込み、お土産にしました。このパン屋さんはYOSHIKIやToshIもよく通っていたパン屋さんです。この平仮名の字体がなんとも可愛いです😊。f:id:x-japanese:20230131132800j:image

また隣町の富浦町にある、「道の駅琵琶倶楽部」にも寄って行きます。ここの琵琶ゼリーは有名で美味しいです。そしてこの時期、いちごも安い価格で売っているのでお土産に買って帰ります。そしてここは何ともいい景色なのです。里山の風景と言うか、ほのぼのとした景色が、マラソンの疲れた身体を癒してくれる感じで、我々はいつもここに寄って、暫くぶらぶらしてから帰ります。f:id:x-japanese:20230131133331j:image
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この場所を暫くぶらぶら。痛い脚を引き摺りながらの散歩も中々格別です😅。このひと時も本当に清々しい気分。また練習を頑張り、いつまでも走る事を続けたいと思ったのでした。そして、次はいよいよ本番の東京マラソンです。まだまだ挑戦は続きますので、この後も乞うご期待です😊。