前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

300.私の会社員時代、やってらんない記憶.45

今回は記念すべき300回目のブログです。このブログを始めて約1年10ヶ月。最初のテーマからかなり脱線しているブログになっていますが、自分でもよくこれだけ書く事があったなあと驚いています😅。このブログ、まだまだ続けて行く予定ですので、これからもよろしくお願いします🙇‍♂️。

さて、イカしたシリーズの最後は、他業界の人達の話を書こうと思います。これはイカしたと言うよりは、驚きの人達と言った感じでした。我々は時折、営業を始め財務や回収の勉強の為に、外部研修に行かされる事がありましたが、ここに時折凄い人がいたりしたのです。とにかく凄かったのが金融の世界の人達でした。

これは結構私がベテランの部類になっていた頃です。まず1人目は、年金系の人でした。2日間の「老後の為に」と言うような類の研修でしたが、まず初日、この年金制度の事についての解説があったのです。そこで驚いたのは、この講師が40代位のある信託銀行の方でした。業界の年金制度を扱っている金融機関の人のようでしたが、この人が、とにかく一日中話していたのです。それも所謂マシンガントークです。息つく暇も無いとはこの事か。普通、午前1回、午後2回程度の休憩時間をとる物ですよね😅。我々の業界では、研修なんて言うとそんな感じで結構ユルい物だったのです。しかしこの人、昼を除き最初から最後まで、ずーっと話し続けていたのです。これをメモとかも見ず、全て頭に入っているのですから、さすがに金融機関の人は違うと驚いたのを覚えています。

午後の3時を過ぎた辺りに周りを見渡すと、殆ど沈没している人ばかり。確かに聞いている方も限界でした。これには、この人はただ自分の仕事を淡々としているだけで、相手がどうでも関係無いんだと思いました。血が通って無い研修と言うのは無意味な物で、デスクワークばかりやっているからなのかと思ったのでした。それにしても本当にこの人は凄かった。今でもあの頭がクラクラ来る感覚は忘れる事が出来ません😵。

次はまた別の研修で、販売力アップの研修の人だったと思います。これもどこかの金融機関の人で、50代位の人でした。異業種の販売を知るという趣旨で、「私はこうして顧客を獲得した」といった題目だったと思います。この話は結構面白かったのですが、とにかく凄かったのはその人の行動でした。朝は4時に起き、5時に出勤。当時はマックやドトールのような喫茶店も無く、駅のベンチで前日の顧客情報に基づき何が必要なのか情報整理、又は必要な書籍リスト作成。余った時間は、既に買ってある本の勉強をして、8時頃会社へ出勤。当時は働き方改革など無い時代、夜は10時位まで会社にいて、そしてその後は、また駅のベンチでその日の訪問した顧客の情報をまとめて帰宅、と言った感じでした。もちろん土日もこんな感じ。独身なのかと思ったら、ちゃんと奥さんも子供もいました。この頃では既に時代遅れ的な営業活動でしたが、その活動時間と内容に皆驚きを隠せず、これだけやればそりゃ顧客も獲得できるよ、と自らは諦めの境地😵。金融機関はここまでやらないといい成績は残せないのか、と思ったのを覚えています。

最後は、また別の、顧客へのヒアリング力アップの為の研修があった時、その時のコンサルタント会社の人がやはり凄かったのです。この方は税理士でもある当時異色な肩書きの人でしたが、どんな事をどんな言葉で、という事を事例を使って説明してくれたのです。もちろん販売でそのまま使える訳では無いので、その辺りは創意工夫するようにと前置きがありました。その時、コンサルタントの内容に私はとても興味を持ち、そのうちの一つの資格をその後取得した位でした。そして、この人なのですが、とにかく話が面白いのです。先程の信託銀行の人とは大違い。所々に冗談やダジャレを入れて、とにかく聴衆を飽きさせないのです。こんな感じで対応されれば顧客だってイチコロだと思いました。なぜこんなにも話が面白かったのか、それを最後に教えてくれました。何と落語の勉強をしていると言うのです。それもちゃんとした落語家の門下生になっている位なのです😳。落語は会話の神様のような事を言って最後は終わったのでした。

この3っの話は、本当に世間にはまだまだ凄い人がいると改めて思った瞬間でした。そして異業種についても、とても興味を持ったのでした。こういった物を色々組み合わせると、まだまだビジネスチャンスはあるのでは?と、この頃は色々と考えていたのもいい思い出です。

異業種の人達との飲み会も楽しいものがありましたf:id:x-japanese:20221119132937j:image