あと、何と言うか、パクリになるかも知れませんが、残念な社員も良くいました。何が残念かと言っても、只々残念としか言いようが無いのです😅。それを少し書こうと思います。
これはある日、私がリーダーをやっていた時、本部で行われる会議に出席が出来ず、代わりにナンバー2の部下に行って貰った時の話です。私は翌日出勤して、まずはその部下から昨日の会議の件を聞いたのでした。相変わらず長い会議だったらしく、この会議もいつもやってらんね〜と思っていたのです。そして、後でいいから、内容をまとめた物を提出するように指示しました。そして夕方、その部下から報告があったのでした。当時は既にパソコンが導入されていたのに、手書きの報告書だったのにまずビックリしたのですがそれはいいとして、枚数が数ページあったのです。それを見て随分と会議は盛りだくさんだったのかと思ったのです。そして、問題はそのまとめた資料でした。
何と、そこには会議の冒頭の挨拶から書いてあったのです。それはこんな感じです。「今日は決算が迫る中、わざわざ集まって貰いありがとう。本来なら君達にも営業に回ってもらい、数字を上げて欲しいのだが、、、」と、延々と挨拶が書いてあるのです。これは営業担当の役員の話で、確かに毎回こんな感じで始まるので、私なんかはいつも「前置きはいいから早く本題に入れよ」と思っている位でした。そしてこんな感じで延々と言葉が綴ってありました。私はこれにショックを感じました。会議の時は、確かにノートを取る事もありますが、大体が主な内容をかいつまんで書いて、内容を店長とかに報告するとなれば、内容ごとに箇条書きに簡潔に書くものだと思っていました。この延々と続く会議の報告は、臨場感という意味ではいつもの会議を彷彿させましたが、報告という意味では「ナニコレ〜」の世界だったのです(これもパクリか😅)。
そして私はこれに興味を持ち、翌月の会議の時に他の連中はどんな風にしているのか、観察する事にしたのです。私は大体は会議で話している人の方を向いて聞いている事が殆どです。時折配布されている資料を見たり、大事な所をメモしたりと、書くというよりは聞く方に重点を置いていました。それまでは周りの事は特に意識した事が無かったので、とても興味があったのでした。そして会議が始まり、例の役員の長い話が始まりました。すると、信じられない事に、7〜8割の社員達が一斉にノートに書き始めているのを目の当たりにしたのです。それも必死に速記のように書いているのが見えたのです。おそらくこの担当と同じように、一言一句、挨拶から書いているのでしょう。それは本当に信じられない光景でした。なぜ挨拶まで事細かに書く必要があるのか、驚愕な出来事だったのです。こんな無駄な事ばかりやっている人間がリーダーをやっているのかと思うと、何だか凄く残念な気持ちになり、こんな状態だから仕事の効率化も進まないんだと実感したのを覚えています。
次の残念な社員は、同じく私がリーダーの時に顧客訪問の見直しがあった時の話です。既にIT化も進んでおり、顧客も随分とネットバンキング等を導入するようになっていました。顧客に集金に行くより、手数料を差し引いて振込にして貰う事により、随分と訪問頻度を下げる事が出来て来たのです。そして空いた時間を今後どう活用するかが、喫緊の課題となっていたのでした。本部の営業会議では毎月のように各店の取組みを発表していました。私の店でも空いた時間の活用術を日々話し合いを行い、業績発展の為に知恵を絞っていた時期だったのです。
そんなある日、営業のナンバー3の担当が、店に残っていたのでした。たまたま私が営業の部屋におり、作業をしていた時です。やたらと、その担当に顧客から電話が掛かって来ていました。最初は特に気が付かなかったのですが、そんな日が何度かあったのでした。そしてある日、何となく気になり、少し隠れるようにして、その担当の電話の内容を確認してみました。すると、これも驚愕だったのです。
何と顧客からのくだらない野暮用を受けていたのでした。これは訪問の効率化を進めるに当たり、禁止されていた事項だったのにも関わらずです。空いた時間をどれだけ効率的に使うかを全店あげて考えていた時に、この担当は顧客の野暮用を断りもせず、私の知る限り全て受けていたのでした。逆に、ただの問い合せなのに、「時間がありますから、こちらから行きましょうか」、などとご丁寧に問い掛けている事も多かったのです。下らない仕事を作るな、とかルーティンのような仕事を受けるな、とあれだけ会議で言われているのに、そしてホイホイと外出して行ったのでした。どうりでこの担当からは斬新な意見など出て来ない訳です。近いうちに営業のリーダーをやるはずの担当がこんな事をしてたら、会社はお先真っ暗です。どうしてこんな事をしているのか、理解不能でした。おそらく楽だからなのでしよょう。私はこの担当を呼んで、厳重に指導したのは言うまでもありません。
同じように会社に入り同じように研修を受け同じような仕事なのに、どうしてこのような意識の差が出てくるのか。当然この両者の成績は大体が残念な結果なのです。何だかやってらんね〜っていう気分でした。
人生に無意味な事など無いと言いますが、明らかに無駄な事をしている連中はたくさんいました😵
