前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

283.私の会社員時代、やってらんない記憶.33

困った社員でも結構多くいたのが、指示待ち社員や悪い事を隠す社員でした。私はお公家さん社員と密かに呼んでいましたが、社会人になっても、まだ言われるまで何もやらない人間などがいる事自体が、信じられなかったのです。また顧客から話があるまで待っている営業も困ったものでした。

ある日、ある顧客で新しい営業所を立ち上げる情報を入手出来ました。早速部下と一緒に社長にアポイントを取り、その時の必要な商品は弊社から仕入れてもらうようお願いに行きました。条件次第とは言われましたが、日頃の付き合いのお陰か、好意的に受け入れてくれました。後は部下の担当に任せる事にしました。しかしその後、いくら経ってもその話が来ません。担当にその事を確認しても進展は無いとの事。定期的に訪問もしているし、動きがあったら報告するように指示しました。しかしある日、私がその顧客の近所を通り掛かった時、新営業所の案内が入口の所に貼ってあったのです。すかさず社長に確認に行きました。

すると新営業所のポスターは1ヶ月位前に貼り出して、お宅の営業は何も言って来なかったから他社にお願いしてしまったとの事。私はビックリして直ぐに帰って担当に確認しました。すると、ポスターが貼ってあったのは知っていたが、社長から何も依頼は無かったから、依頼が来るのを待っていたとの事。これには腑が煮えくり返る位腹が立ちました。君は顧客から話が無いと何もしないのか、と確認しましたが、この担当が業績が悪い要因が明らかになった瞬間でもありました。この子にはその後、徹底的に指導したのは言うまでもありません。

また、まずい事を隠す社員にも困ったものでした。自分も若い頃は人の事は言えないと思いますが、当時とは随分と環境が違って来た中でも、相変わらずこのような部下は多かったのです。

営業部には月ごとに本部やメーカーから色々なパンフレットが届きます。それを持って顧客回りをして営業するものなのですが、確かに重いし嵩張るし量は多いし、結構面倒くさいのです。ある日とんでもない事を営業同士が話していたのを耳にしました。何と近所の川に会社のパンフレットと思われるモノが大量に流れていたと言うのです。どういった状況かを確認しその後打ち合わせを行い、この事例を話しました。今となっては誰がやったか分からないので、単なる事例としてこういった事はやらないように注意をしたのです。そしてその後はそのような事が起きないように、パンフレットを各営業担当ごとに分けて、毎日の減り具合を密かにチェックしていたのです。私もその川辺りを時折確認に行っていました。

その後はそんな事は起きずに、平穏に日々が過ぎて行きました。しかしある日、個人情報の紛失騒ぎが発生します。その担当者は至る所を探される事になるのですが、当然、先輩や上司と一緒に確認します。するとその担当のロッカーから大量のパンフレットが出て来たのです。途端に焦点はこちらに移ります。どう言う事が説明をさせましたが、ご覧の通り言い訳が出来る訳もありません。結局、隠匿しきれず、例の川の一件もこの担当の仕業でした。大体こんな隠匿気質のある担当だから、個人情報も無くす事になるのです。その後、これは見つかったのですが、店長からは猛省を促されました。

またいくら言っても、改善せず失敗を繰り返す社員にも頭を抱えた物でした。我々の仕事で一番大事なのは在庫の管理です。これをしっかり頭に入れておかないと、折角の受注が無駄になったり、配送を2度3度と行ったり、また会社に商品が溜まったりと、いい事は無いのです。適正在庫を考えながら日々業務を行う事が重要となるのです。仕入部署と連携を取る責任者を決めて、在庫管理をする事が多いのですが、これが何度言っても出来ない担当がいました。確かに最初は慣れないので失敗はありますが、暫くするとコツを掴みマスター出来る物なのですが、この担当は何故か失敗を繰り返します。失敗から学ばないと言うか、人の忠告を聞かないと言うか。そのうちに皆から呆れられ、担当も変えられていました。

このようなお公家社員達。総じて危機感が無く、のほほんとしていました。おそらく会社に就職した事がゴールだったのだと思います。役所じゃあるまいし、会社が永遠に続くと思っていたのでしょか?。絶対に就職した時は普通の若者だったはずなのです。就職した事で安心して会社に染まって行くと、こんな感じでズレて来る社員が多かったと思うのは、私だけでしょうか。

会社は稼ぐ所というイメージを持っている社員は少なく、居れば給料が貰えると思っているような社員が多くいたように感じましたf:id:x-japanese:20220810103420j:image