前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

277.私の会社員時代、やってらんない記憶.28

途中からコンプライアンスへ話が飛んでしまいましたが、話を元に戻しましょう😅。この会社は私や後輩達だけでは無く、私の先輩達もこのような環境の中、心を病んでしまった人がたくさんいました。実際に鬱病になって辞めてしまった先輩を見ましたが、それはとても気の毒なものでした。本来、コンプラはこのような事態を改善する為に出来た物なのだと思っていました。

これは一気に営業に成り立ての時期の話に戻るのですが、当時私が上司達のイジメの矢面に立っていたのは前述の通りですが、私は今にも壊されそうになりながらも、何とか耐えていたのです。そして1年が経ち、私の後輩が営業に配属となり、本来であればその後輩にイジメの矛先が変わるのですが、何とこの後輩はある店の大口顧客の息子で、この頃は良くあった縁故入社。当然にイジメる訳には行かなかったのです。そう言った事で私へのイジメがその後も続いたのですが、段々と私がそれに慣れて言い返したり、業績も上がるようになってくると、上司達は私に言いづらくなって来たようなのです。

そこで矛先が私の直ぐ上の先輩に移るようになって来たのです。おそらく私の前はこの人がイジメの対象だったのでしょう。この先輩は線が細くとても優しい人で、私なんかを随分と気に掛けてくれていた先輩だったのです。私は上司や先輩達に怒られたりすると時には言い返したりしていましたが、この先輩はそんな事は絶対にしません。私が営業になって2年を越えて来る頃には、随分とその先輩が標的になっている感じでした。そして3年も経つとすっかり私はイジメに合う事は無くなっていました。営業部にはその後また1人増えていましたが、この人は以前から事務にいたその先輩よりも歳上の社員でした。なので、この先輩はこの後ずっとイジメの標的になってしまったのです。

特に会議の時に成績の事でよく吊し上げられていたのです。気が優しいのが災いして中々売上を伸ばす事が苦手なのです。私もこの先輩は営業向きじゃ無いなとは思っていました。ならば事務とかに代えてあげればいいのにと思っていました。そしてその先輩は段々と元気が無くなって来たと思うと、ある日会社に来なくなりました。朝から上司達が騒ぎ出しているのが分かりました。その先輩の家にも電話したり、その後訪問したりしていましたが、結局そのまま退社という扱いになってしまいました。

その頃位からは、このイジメは私が遭っていたイジメとは違った性質の、今で言うパワハラに変質して行きました。これはイジメの変異であり、かなり陰湿です。とにかく罵声を浴びせたり無視したり揶揄ったりと、人間の尊厳を壊すような事をするのです。この類の上司や先輩達は、イジメを受けている人を庇う事も許しません。私も多少はその被害に遭いましたが、標的になるのはやはり優しい大人しい人柄の人です。昭和から平成になる頃にこの手のイジメに変わったように感じます。そしてそのパワハラ的な事が原因で会社に来なくなり、そのまま退社と言う事件は自分のいた店を含めて全社的に多くありました。

その中でも衝撃だったのは、朝、営業に出たまま帰って来なかった奴がいたそうなのです。これは他の店の話ですが、私は彼を知っていました。やはり気の優しい奴でしたが、夜になっても帰って来なかったそうなのです。何か事件に巻き込まれたのでは無いか、事故にでも遭っているのでは無いかと、営業部全員で遅くまで営業地区を探し回ったそうです。しかし分かりませんでした。その後の詳細は他店の事なので不明ですが、ある日この担当から、営業関係の鞄と書類等が郵送で送られて来たとの事です。理由は分かりませんでしたが、後にその時に店にいた同僚に聞くと、やはりパワハラがあったようでした。どうもその店の顧客で無理難題を言う顧客がいたそうです。さらにそこは社長の古くからの懇意先。こんな顧客を一般の営業に任せていた事自体、問題だと思います。この担当は、当然にこの顧客の無理な案件を受ける度に上司に相談します。それには店長に至るまで、全員が関わりたく無いものですから逃げ回ります。どうも、それに愛想が尽きたようなのです。

結局、このようなイジメやパワハラに遭う人達と言うのは、皆、優しい人や大人しい人でした。これに気が付いた時には、この国の教育って何なんだろう、社会って何なんだろうと感じました。人には優しく、人には親切に、歳上の人を敬う、等々。これを実践している人がイジメに遭うのですから、冗談じゃありません。また、自分がやられたから後輩にもする!、と言っていた先輩がいましたが、これも冗談じゃありません。されて嫌な事はするな、と言う教育はどうなってしまってのでしょう?。本当にやってらんね〜、と言う感じです。

イジメやパワハラを受けない為には、ある程度対抗する事が必要なのでしょうか。これは私がこの会社に入って感じた事です。人間社会も動物界と一緒、弱肉強食なんだから自分を守らないと、自分の武器、所謂ウリを持たないと、と強く感じたものでした。

この世では毎日のように弱肉強食が起きています。人間もその一部なのでしょうf:id:x-japanese:20220816204621j:image