前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

267.私の会社員時代、やってらんない記憶.19

困った上司シリーズが続きますが、古いやり方を強要するやつにも困ったものでした。会社自体も時代と共に色々と変わって来るものですが、その一環でローカルルールの撤廃が盛んに言われるようになりました。店ごとや人ごとで事務のやり方が違う事が多く、業務が複雑になって来ると同時に、転勤や引き継ぎの時に悪影響が見られるようになって来たのです。特に事務方でそれが徹底されたのですが、営業についてもその指導が強化されたのです。しかし営業については、当初はその目的で本部から担当が訪問に来ていましたが、そのうちに業績が上がらない店の支援のようになってしまっていました。

私の店にも本部の担当がやって来て、最初は上司の所にやって来て色々と指導をしていました。そしてその後は営業の連中を呼んでヒアリング等をするのです。その担当者は営業を既に卒業した、主に定年間近の連中が充てがわれていました。この時は店の業績が悪かった時で、3ヶ月に一度ペースでやって来ていました。そしてある時に私に対してヒアリングがありました。君はどうやって営業をしているのか、と言う事を聞きます。そしてここで、私のやり方に異論があったようなのです。そして、営業のやり方を一から指導し出しました。私からすると、そのやり方は明らかに昔のやり方であり、全くの非効率に感じたのです。その内容は簡単に言うと、とにかく根性!根性!。それも大事とは思いますが、その前に確実な情報収集や効率的な時間の掛け方も必要です。時にはお金や時間を掛けてじっくり情報収集したり、仕事を外部に振れるものがあったらそうしたり、その他諸々。しかし、その担当者は、とにかく外に出て回れ回れの一点張り。そんな事をしてたら確率も悪いし時間がいくらあっても足りないような事を言ったら、それが気に入らなかったらしく、この担当者は怒り始め、何と、これから毎月来てやると言い出したのです。

その後、血相を変えて店長がやって来て、私に何をしたのか聞いて来ます。確かに本部の連中が毎月来られたらたまったもんじゃありません。しかし自分は営業の持論を言っただけで、特に何も悪い事はしていないと思っていました。しかし店長は頭を抱え、何て事をしてくれたんだと言いながら部屋を出て行きました。私は何が悪かったのかも分からず、やってらんね〜、と思っていました。

そして、確かにその後、その担当者は毎月やって来て、店長や上司や私達営業に色々な指導をして来ました。内容は以前と全く同様。根性!根性!、外へ出て回れ回れ!。特に私はマークされたようで、ひつこくヒアリングをされました。それがその後半年近く続き、その担当はその役を外れて、店には来なくなりました。あの人は一体何だったんだろうと、今でも思い出すと、その時間と内容の無駄さ加減にうんざりして来ます。

なぜこの担当者を覚えているかと言うと、私はその後、凄い話を聞いたからなのです。この担当は一時、ある店の店長をやっていた時期があったのですが、その時に最優良店舗の表彰を受けた経歴があったのです。なので、一応は凄い人なんだろうと思っていたので、訪問された時のヒアリングもそれなりに丁寧に接していたのです。最優良店舗は中々取れるものでは無く、尊敬に値するものなのです。その割には言っている事が大した事が無いとは思っていました。ある時の飲み会で、当時その店にいたと言う先輩がいたのです。そして私はその時の話を聞いてみたのです。するとその先輩は鼻で笑うように、その時の表彰の事を説明し出したのです。内容は衝撃的なものでした。

何と、殆どの新規顧客は近隣の店舗の取引先だったのです。俗に言う共食いです。こう言った時の正規な手続きは、取引店の移動作業をして、成績には含まない物なのですが、この時はこの店長を先頭に、近隣の店舗の既存顧客を訪問して獲得していたとの事でした。当時から例外を除き、複数店舗で顧客と取引してはいけない決まりがあったのです。これでは業績の詐欺と一緒です。本部で問題にならなかったのか聞きましたが、既に随分と昔の話しでしたから、どうする事も出来ません。こんな奴が、根性!根性!と言っているのですから、なんだか冗談かコメディかと思ってしまいました。

本当にこう言った話は、枚挙にいとまが無い。こんな奴らが多かったから、ロクでも無い上司や先輩が多いんだと改めて思ったのでした。

古い事を強制する社員は多かったです。温故知新の意味を知らないのか、という社員が多くいました。f:id:x-japanese:20220808114132j:image