前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

251.私の会社員時代、やってらんない記憶.6

その後も有給休暇のバトルは続きます。この有給の話をまとめて書こうと思います。

まずは、ある旅行会社のスキーのキャンペーン賞品で一等が当たった時の話です。こんな事は初めてで、自分の一生分の運をこれで使い果たしたと思った位でした。内容は北海道函館の2泊3日、2人分の往復航空券とプリンスホテル宿泊でした。それも食事付き。期限は夏休み開始前まででGWは除かれていました。当選したのが2月でしたから、私は彼女と6月の北海道に行く事を計画しました。しかしどうしても1日、金曜日か月曜日の有給が必要です。そこで敢えて友人の結婚式に出席する事にして、随分前の4月に、敢えて6月の有給申請を出したのです。案の定、上司からお呼びが掛かりました。正直に言えば前回のスキーのように却下されると思い、東北に住んでいる友人が仲間内で函館市で結婚式をするというストーリーを作って、この計画を進めていました。

そして別室に呼ばれ、有給の事を根掘り葉掘り聞いてきます。別室にまで呼ぶ事はないだろうと思いながら、立てたストーリーの通りに返答して行きます。これには上司も段々と言う事が無くなり、最後には、どうしても行かなきゃいけないのか、とか1泊2日で戻って来れないのかとか言ってきました。今考えると本当に信じられないパワハラだと思います。私が無理です、どもうしても行ってあげたいんです、と、のらりくらりかわしていると、最後に再度、案内状があれば許可すると言って来ました。繰り返し、友人間でのお祝いだからそんな物は無いと答えると、却下するとの事。自分もそこまで疑われたら(実際は嘘なのですが😅)、それこそやってられないと思わず食ってかかりました。ここまで来ると嘘を突き通すしかありませんでした。その後、結構長い間別室にいました。するとそれを心配した店長が入って来ました。そして店長は、今回は特別だぞと、許可をしてくれました。そして上司は特別に店長が許可を下ろしてくれた事に感謝しろと言います。私は店長に頭を下げながら、心の中で「本当にやってらんね〜」と叫んでいました。今だったらパワハラはもちろん、プライバシーの大侵害で大変ですよね。

その後も小さな事は色々とありました。また有給についてはこんな事もありました。ある日、営業会議があり業績目標達成者への賞品についての意見交換がありました。予算も中々無いので、お金が掛からず皆んなが喜ぶ物を考えて欲しいとの問い掛けだったので、私はすかさず手を挙げ、「だったら金曜日か月曜日の有給休暇の取得権利はいかがでしょう?」と言いました。すると上司が直ぐに怒り出し、そんな意見は聞けないといいます。もっとマシな意見を考えろとの剣幕でした。私はすかさず、「お金も掛からず皆が喜ぶ、まさにピッタリの意見だと思います。何が悪いのでしょう?」と逆に聞いた所、まさに逆ギレ状態の上司。この会社は営業だけでは無く、その他にも事務とか経理とか他の部署もある。営業だけそんな事は出来ない、と言葉を遮られ、この話は無しになりました。

意見を言えというから言ったのに、そして就労規則にも違反していないのに、皆がやってないからうちもやらない、という感じが、「やってらんね〜」という気持ちになり、「全く幼稚園児じゃあるまいし、他の部署だって嫌だったら自分達もそうすればいいじゃないか」と思いました。何かやろうとすると反対される、これは昔からの日本人の悪い所なのでしょう。未だにそんな感じがするのは私だけでしょうか。休暇についてはまだまだ続きます。

この頃になると、飲み会は少し減って来ていましたが、その代わり休日にゴルフや旅行の計画がされるようになりました。その時々の上司や先輩達によって、店の傾向が変わる事は多々ありました。飲み会をする上司達が転勤し、新たにゴルフや旅行好きな上司達がやって来ると、直ぐにそれに習って方向転換出来る先輩達は大したものだと良く感心していました。しかし、これにより益々有給についてはうるさくなり、さらに土曜日や休日まで色々と注文が入るようになりました。

旅行好きな私には本当にこの会社の人達の行動は意味不明でしたf:id:x-japanese:20220805093635j:image