前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

259.私の会社員時代、やってらんない記憶.14

このセコさについてはその後も色んな人やシチュエーションで見る事がありました。それをいくつか書こうと思います。

まずはある時、店長がお客様の親睦旅行に遅刻をして来た事があったのです。それだけでも十分なおバカ店長ですよね。この店長はこれからもたくさん出てきますのでお楽しみに。因みにこの店長は、営業旅行や記念の歓送迎会などにも良く参加して来たのですが、前回のブログの店長と同じように、寸志一つ持って来ない本当にセコイ奴だったのです😵。こいつは分かり易いように敢えてバカ店長と表示します。

その旅行は私が随行員でした。出発は早朝、場所は例によって温泉。お客様は既に集まり、バスは出発を待つばかり。しかし出発の挨拶をする店長が来ません。これは一大事。自宅に連絡すると、たった今出勤したとの事。愕然とする私。今自宅を出たという事は定刻には完璧に間に合いません。仕方無く、随行員の私が挨拶をして出発をするという、前代未聞の事が起きたのです。この時はかなり動揺して大変だったのを覚えています。その後、旅行は幸いに順調に進み、昼食会場に入りました。そこに電話が掛かって来ました。その店長からでした。平身低頭な感じで謝っていたので、もう済んでしまった事だし、順調に行程もこなせているので私は特に何も言いませんでした。

しかし、問題はその後でした。この店長は私が帰って来た時に、お詫びで一杯行こうと言うのです。私はこのような随行の後はとても疲れるので、すぐに帰りたい派なのですが、どうしても行こうと言うので仕方無く着いていきました。その間、お詫びを再度され、その他にも旅行の話とかをされましたが、私が疲れてると言うと割とすぐにお開きとなりました。そして会計です。皆さん、もう想像出来ると思いますが、そうです、2人分にも拘らずまさかの割り勘でした。それも安いチェーン店です。これには私も頭に来て、「は?、割り勘ですか?」と聞き直しました。しかし、それ以上言うのはやめました。

またこんな事も良く見ました。私はタバコを吸わなかったので被害はありませんでしたが、当時は営業では約7割方の人が吸っていました。そこに当時の店長(これはバカ店長ではありません😅)が良くやって来て業績の話をしながらタバコを吸うのです。今では考えられませんが、それは当時としては普通の風景でした。そこである事が起きるのです。喋っていると当然タバコは吸い終わります。そこでその店長は喋っている営業に向かって「席に戻って取ってくるのは面倒だから、悪いけどちょっと一本くれる?」と言い、また吸い出します。これが一人では収まりません。そして3〜4本程度吸った後、店長は席に戻って行きます。するとその後、それを真似た先輩が同じような事をするのです。「悪いけどタバコ切らしちゃってさ、ちょっと一本くれる?」。こんな事が日常茶飯事。こいつら他人のタバコで吸い溜めしているのでは本気で思っていました。当時のタバコは一箱100円程度だったから騒動にはならなかったと思いますが、今はかなりするのですよね。逆に100円程度のタバコ代をケチるなんてと、本当にセコい連中だと良く思っていました。今でもこんな事をしてたら大変なパワハラになる事間違い無いと思います。

そしてそのセコさの最たる物が、今でもハッキリと覚えている事があります。やはりバカ店長がやってくれた事でした。ある日お客さんが来店され日頃のお礼にと、当時かなり珍しい高価な日本酒を2本、持ってきてくれました。年末も近く、忘年会で使いましょうとその時は店全体で結構盛り上がったのでした。私も日本酒は嫌いでは無いので、その幻の酒とやらを一口でもいいから飲んでみたいと、忘年会を楽しみにしていたのです。その後、その日本酒は食堂の目立つ所に飾ってありました。するとある日の夕方です。女子社員が営業の部屋にやって来て、食堂でなんか店長や上司達が騒いでますよ、と言って来たのでした。私ら数人で見に行ってみると、何と信じられない事に、その幻の日本酒をバカ店長を始め上司数人で飲んでいたのです。これには怒りを通り越して全員絶句でした。私はもちろん、物腰の柔らかな先輩までも、それには抗議をしました。しかし私はそれ以上に呆れてしまい、またまた、こんな連中の下で仕事をするなんて、どこの店もやってらんね〜と思ったのでした。こんな上司ばかりいたのでは、その下もそうなるに決まっています。最後の方は本当に諦めの境地、自分だけはこうなるまいと、いつも思っていました。

この一件はその後、女性の間でも大騒動となり、その話が本部にまで漏れ伝わり、この店の運営面で大問題となったのでした。そのバカ店長はその後左遷され、ざまあみろと思ったのと同時に、女性の力は凄い、正に食べ物の恨みは恐ろしいと初めて思ったのでした。

珍しい日本酒を見るとあのバカな店長をつい思い出してしまいますf:id:x-japanese:20220805123554j:image