前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

341.私のまた行きたい温泉、関東近隣編1

今年は随分と春が早くやって来ましたね😊。今週は東京の桜の開花宣言が出されて、まだ3月の半ばだと言うのに,気分はお花見モードとなって来ました。年々桜の開花も早まり、桜は私の小さかった頃の入学の季節の花では無くなり、卒業の季節の花になったんだと思うと、時代も変わる物なんだとつくづく思います。

春となると、また、憎っくきコロナ禍もいよいよ終わりと思うと、何となく旅行とか遠出がしたくなって来ます。そこで、まだまだ続くやってらんないシリーズは一旦休憩して、旅行と言えば温泉😅。温泉シリーズをアップして行こうと思います。ランニング、X-JAPAN、ゴルフ、ぶらぶら旅、鉄道、お孫ちゃん、会社、東京マラソンと来ました。我ながら良く書く事あるなあと思います。今までも複合シリーズで幾つか温泉の事を書いていますが、そんな感じのブログを上げて行こうと思います。

既に温泉系の話題は専門家がいる程のジャンルであり、私はただ旅行とお酒と温泉が好きな小市民というだけで、泉質だとか効能などにはそれ程知識もありません。また関東近隣とは言え全ての温泉を制覇した訳でもないで賛否あるとは思いますが、私が単に過去に行って、また行きたいと思っている温泉の話と思っていただければと思います。主旨は温泉だけでは無く、プラスアルファと言うか、温泉以外でもこのような物が楽しめるという事や、その時のエピソード等を綴ってみたいと思います。詳しい事が知りたい場合はネットや旅行雑誌等で調べるようにお願いします🙇‍♂️。

実を言うと私は中年の部類になるまで温泉は大嫌いでした😵。自分の幼い頃もそうでしたし(よく父の会社の社員旅行に連れて行ってもらいました)、会社に就職してからも社員旅行と言うと温泉でした。そこではもちろん宴会があり、そしてドンチャン騒ぎ、ケンカ、散財、今で言うパワハラ、セクハラ、アルハラのオンパレードがとても受け入れ難く、マイナスのイメージしかありませんでした。

結婚して子供が出来てからも温泉のそのイメージは変わらず、殆ど家族旅行では泊まった事が無く、大体がペンションや都市型のホテルがある所が中心でした。たまにスキーなどで泊まったホテルが温泉で社員旅行などに出くわすと、その騒々しさがあの嫌悪感を思い出す位で、本当になるべく温泉が無い所に泊まっておりました。妻は温泉には特別好き嫌いも無かったので、これが温泉好きの女性だったら家族争議にでもなっていたと思います。

さらに、私の就職した会社はお客様との親睦旅行がよくあり、中堅社員ともなると随行として参加するようになり、場所は当然温泉が主です。そしてあの宴会です。宴会は進むに連れ段々と場が盛り上がって来ます。随行員なので自分達は飲んだりはしないのですが、返ってその盛り上がりをシラフ状態で見られる為、またそれが嫌になって温泉が嫌いになるというスパイラルな構図でした。しかし、この旅行の随行員という役割が、皮肉にも私を温泉好きに変えたのでした。そしてこの時、今まで行って来た温泉も実は素晴らしい場所だったのではないか、と思うようになったのです。そして今は、今まで行ったその全ての温泉に再度行きたい、行って改めてその場所を実感したいと思っているのです。

まずこのシリーズの第1回目は、既に20年以上も前の話になりますが、この私を温泉好きにしてくれた場所を書こうと思います。それは関東近隣というと語弊があるかも知れませんが、長野県の渋温泉です。この温泉のお陰で私は温泉好きになる事ができ、その後の人生を豊かにしてくれたと言っても過言ではありません。この渋温泉には只々感謝しかありません。

この時はお客様のゴルフの会の親睦旅行で、ちょっと変速な旅行でした。朝、ゴルフ場に行きコンペの準備をして、その後は私が先に宿泊先に出向き、そこで宴会の準備をするというスタイルでした。ゴルフ場のある群馬県から自動車で山を越えて志賀高原に行くという計画に、当初はウソだろ〜😩、って思いましたが、行ってみると渋温泉は割とあっという間でした。

思った以上に早く着いてしまい、仕方無いので宿に車を置いて散策でもしてようかと思いました。近くに野生の猿の入浴シーンが見れるという所をリサーチしてたので、そこに行ってみようと思ってました(今では随分とメジャーな所になりました😳)。すると旅館の方が親切に「せっかく時間があるのなら湯巡りでもしてきたら?」と外湯巡りの鍵を貸してくれました。外湯とはこの温泉のウリでもある共同浴場の事で、勝手に入れないように鍵がかかっているとの事でした。最初は「鍵?」と思い、続けて「昼からお風呂かよ」って感じでしたが、その好意に甘えて行ってみる事にしました。外湯にはこの鍵で開けて入るようにという事でした。

そもそも長野県では温泉と言えば、湯田中や別所、戸倉、野沢等は知ってましたが、渋温泉なんて初めて聞いた温泉です。全く期待しないで、旅館の方から聞いたように外湯巡りに出掛けました。思えば温泉に来てゆっくりした事なんて無かったなあと思いながら旅館から出て少し歩いてみると、まず温泉街の街並にほのぼのしました。私は小さい頃からの鉄道好きで、小学生の高学年位からSLや旧型機関車などを撮影などで色々な町や場所に行っていたので、この渋温泉の街並みが何とも言えない懐かしい感覚で一杯になりました。

適度な道幅で、旅館が中心ですが、お土産屋、蕎麦屋、酒店、ゲーム場、お寺、その中に外湯が9箇所、そして温泉に付き物の如何わしいような店が無いのが新鮮でした。木造の建物が殆どで所謂レトロな佇まいの町で、暫くそのほのぼの感に浸りブラブラ歩いていました。そして直ぐ近くには川が流れており、そこから見える志賀高原の山々がとても綺麗。橋には大きな提灯が渋、温、泉と3つ並んでいるのも可愛い感じでした。暫く町を散策して、いよいよ外湯巡りです。町だけでも凄くファンになる位いい感じでしたが、この外湯巡りが私を決定的に温泉好きにしてくれました。言われた通り外湯には鍵が掛かっており、宿泊の人しか入れないというのも特別感がありちょっと嬉しい優越感を感じるような気分でした。

温泉は騒ぎに行く所では無く、じっくりとお湯を五感で感じ明日への活力を貰える所。本当に勿体ない人生を過ごしていました😅。今更ながらそれに気づかせてくれたのが、この渋温泉でした。つづく。

温泉最高!温泉県をうたう大分県別府温泉の案内版です。f:id:x-japanese:20211017221109j:image