前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

121.私のX-JAPAN奮闘記10

ドームの外は人影は少なく、まだファンはほとんど帰っていないのでしょう。ドーム周辺のあのカオス状態も懐かしく、丸の内線に乗り家路に着きました。家に帰ると既にカウントダウンが始まりそうな時間。今年は最後の最後に、今までの人生経験の中で最高のライブを見れた事に感謝をしながら年が明けました。子供達もまだ起きていたので、一人でテンションが上がっていたので、いつか皆でライブに行けたらいいねと言いましたが、誰も頷いてはくれませんでした(泣)。でも十数年後、これが現実となるなんて、一体誰が想像出来たでしょうか。

それからはますますXのファンとなり、このライブで色々と情報を得て、まずファンクラブに加入しました。とにかく情報が欲しかったのです。ロックの音楽雑誌に出ている事も知り、それに手を伸ばすようにもなり、この頃、やっとXが普段どのような活動をしているのかを知る事が出来ました。YOSHIKIは普段、ロスアンゼルスに住んでいるなんて全く知りませんでしたし、HIDEやTOSHIはソロでも活動しているなんて事も、ファンクラブの雑誌で初めて知りました。TOSHIやHIDEのソロの音楽も聴いてみようとは思いましたが、貸しCDで聴く程度で資金的にも時間的にも厳しく中々幅を広げられず、暫くはX一本でやって行こうと思っていました。

新年、会社に行くと、後輩達がXのライブの話を聞いて来ました。色々と話していると、その中でグッズの話題になりました。私はせっかくライブに行ったのに何も買わずに帰って来たのです。しかし後輩の話を聞いていると、どうもそれは信じられないようでした。グッズは、特にTシャツは必ず買ってそれを着てライブに参戦するのがファンの掟のようでした。そんな事は全く知らず、そう言えばライブ会場の外でも中でも色々売ってたなあと思いました。何も買わなかったという私の話を聞いて、特に女子社員は信じられない、という顔をしていました。しかし、これはお財布事情も関係していました。しがないサラリーマンで子供2人、共稼ぎとは言えそれほど裕福には暮らせません。ライブチケットだけで1万円近くして当日の交通費、夕飯代、ビール、おつまみ、それ以上に数千円のグッズなどは中々厳しいものがありました。夢が無くなるような話しですが、これが中年子持ちサラリーマンの現実ではないでしょうか。女子達は、ジャニーズのグッズを何万円も買ったなどと自慢している奴もいましたが、それを聞いて、こいつらには二度と奢ってやるものかと思いました(笑)。

そんな年末年始が過ぎ、また仕事に追われるようになると、またXどころでは無くなってきました。相変わらず、新しく加わったCDと昔のビデオでファンをやってました。何かあるとこの音楽に癒され、背中を押され、元気を貰って仕事をこなしていました。本当になぜXの音楽は、このような作用があるのか不思議でした。おそらくこんな事を感じているのは自分だけなんだろうと、相変わらず口外はせずにいました。本当にいいバンドと巡り会えて良かったと、心底思っていました。

グッズ売り場はいつも朝からこんな感じ、お目当ての物が既に売り切れの場合もf:id:x-japanese:20210911204651j:image