前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

130.私のX-JAPAN奮闘記19

そしていよいよTOSHIのインストアライブです。同じ日にHIDEとTOSHIに会えるなんて、何か夢のような事でしが、その時はまだ半信半疑でした。開演まで後少しというのに人もそれ程集まっていません。X並みとは言いませんが、復活する前ならまだしも復活した後のXのTOSHIですから、かなりの人を想像してました。それでも数百人は集まって来たでしょうか。しかしスーパーのイベントとしてはかなりの数です。妻は前の方に席を取り私は中間の端の辺りで立って見てました。そして開演です。

司会者に促されてTOSHIが出て来ました。それも妻の言う通りかなりの至近距離です。これには度肝を抜かれました、と同時に信じられない自分がいました。あのXのカリスマがこんな所にいるなんて。その後、司会者とのやり取りが続き、ファンからの質問に答えて、そして一曲、その後CD販促会と握手会というスケジュールです。そのうち、この人だかりが気になって人が寄って来ます。「誰が来てるんですか」「XのTOSHIさんです」などと言う会話が辺りで交わされるようになると、若い子達などは「おい、Xだってよ、本当だ、TOSHIだ」とどんどん人だかりは増えて行きました。

そしていよいよ歌の時間です。TOSHIの癒し系の新曲だそうで、ゆっくりしたイントロが始まりました。何だかTOSHIのイメージでは無いななんて思って聞いていると、その後はやっぱりTOSHIでした。ゆっくりしたペースで歌い出し、サビの部分ではあの声量。それもこんな近くで。ちょっと震えが来るような、そんな感情が湧き上がって来ました。するとそれを聞いてまた取り巻きが増えて行く。歌が終わる頃には軽く千人以上がいたのではないでしょうか。まさに圧巻な歌声でした。これが只で見られるなら随分とおトク、と言うかファンなら信じられない位の超破格プレゼントのような物です。そしてこれなら数千円出して握手してもらいたくなります。妻の言い分が分かりました。この時も妻はまた同じCDを買って握手して貰っていました。まあ別にTOSHIならいいかって事で私も寛大な目で見るようにしていました。

その後も妻の行動はますますエスカレート。思えばこの数年ずっと子育てに明け暮れ、共稼ぎもさせて、これと言った息抜きも出来ていなかったので、TOSHIにハマる事により生き生きとしている姿は、返って微笑ましく見える感じでした。時間が取れれば地方にも行くようになり、外泊する事も出て来ました。一人で旅行なんてした事も無いのに、この年齢になって大丈夫なのか心配しましたが、若い娘でもないし、気をつけてと言って出してあげました。何かすっかり形勢逆転という感じで、妻の方がTOSHIとXに熱をあげるようになりました。

そして翌年の2月、5月に開催する東京ドーム2dayライブが発表、2人して申し込み見事家族で当選、それも2日間とも当選するという快挙でした。やはり協力者が増えると強い、と言うか完璧に妻主導となり、私は指示に従い申し込んだりしただけで、特に自分があたふたする事はもうありませんでした。

そしてこのライブは本当に凄かった。特に2日目は「Orgasm」を演奏、その曲では二つの巨大なYOSHIKITTYが現れ会場は大盛り上がり、最後は後半のみですが「Art of life」で締め、総公演時間は5時間近く、とてつもないライブでした。この時は正式にLUNA SEASUGIZOが新たなギタリストとして加わった事もあり、バイオリンという新たな楽器が加わり演奏の幅も増えクラシック要素もたっぷり、この年齢でここまでやるかと思わせるライブでした。またYOSHIKIのもう一つのバンド、Vioiet UKも途中参戦し、その演奏も最高。このライブは私の大好きなライブの一つになっています。

この頃は既にランニングも軌道に乗っており、ハーフマラソンのレースを走れる位になっていました。このランニングは、もちろんダイエットの為に始めたのですが、前述の通り、Xのライブの為でもあったのです。このライブでは「X」はやってくれると思ってましたが、2日目にはあの超長い時間飛び跳ねまくる「Orgasm」をやってくれました。ランニングの効果がこの時発揮され、両方ともやり切れました。特に「Orgasm」は約30分を最後まで飛び跳ねられた事に、この時はハーフマラソンのゴールの時よりも達成感があったのを覚えています(笑)。

2013Toshlのあけましておめでとうコンサートinミクニ、新年から美味しいものが食べれて歌も聴けて最高ですf:id:x-japanese:20210911203440j:image