前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

581.私の愛車遍歴の思い出、37

ディーラーから連絡があり早速我々が見に行くと、そこには薄いブルーのメタリック塗装のフィットが置いてありました。大ヒットしているので製造台数が多く様々な仕様の車の在庫があるようでした。早速試乗してみると、少し運転席が高く感じますが、中々運転しやすそうでした。1.3リッターという排気量に物足りなさを感じると思いましたが、そんな事は無さそう。キビキビ走るフィットに、妻はこの位の大きさなら本当にストレスが無く運転出来ると言います。車内も後部座席も広く、女の子2人なら十分。義母が乗っても何とか許容範囲でした😊。

私もこのフィットは「繋ぎ」位にしか思って無かったので、妻が安心して乗れるならいいかと軽いノリで契約したのです。しかしこのフィット、想定外に長く乗る事になるのでした。確かに近場の買い物から遠くの旅行まで、この車は不自由無くこなしたのです。特に感心したのが荷物スペースでした。こんな小さな車なのに、結構荷物が乗るのには驚きました😳。また、この頃から飼い出した犬との旅行も随分とフィットで行きましたが、我々の荷物と子供達の荷物、そして犬のケージ、犬の荷物(😅)を積んでも何とか収まる位の広さだったのでした。さすがに大ヒットするだけある車だと、感心したのを覚えています。

夏になると犬は暑さが苦手という事で、よく軽井沢に行きました。この近隣にはペットと泊まれるホテルやペンションが多く、特に北軽井沢辺りのペンションには本当に良く行くようになりました。夏の軽井沢というと、結構気合いの入っている人達が大勢います。フィットじゃ何か気が引けると思う私ですが、女性軍はそう言った事はあまり関係無いようでした。このフィットはこの頃やって来た犬と一緒になって、たくさんの思い出を作ってくれました😊。

確かにアコードワゴンの時代もいい思い出はたくさんありましたが、私はその後リーダーになった事や、バカ店長やその後のコンプラ店長との確執や、業績のプレッシャー等が重なり、中々家庭の為の時間が割けなくなっていたのです。子供も女の子2人、難しい年頃に差し掛かってきます。何と無く家族内がギスギスし出します。そんな時にやって来た犬と、このフィットはいいコンビで、我々家族をまた一つにしてくれたと言っても過言では無いと思っています😃。

この犬はこのブログでも何度か登場していますが、とにかく本当に我が家を明るくしてくれた犬でした。犬種はダックス。この犬種はとにかくヤンチャでお茶目。色々とやらかしてくれるので、その都度家の中が大騒ぎになり、そしてホッコリします。家の中のギスギス感も無くなり、いつもこの犬の話題で楽しい雰囲気でいられたのです。その後には、娘達はこんな犬のスタンプも作成。家族のLINEはこのスタンプで殆ど済ますような感じでした😅。f:id:x-japanese:20230907075636j:imagef:id:x-japanese:20230907075842j:image

その思い出は数え切れません。その中の傑作と言えば、ある日、フィットで妻を駅まで迎えに行った時の事。犬は当然のように付いて来ます。駅に着くといつものように助手席に座って、窓の外を見ています。いつもなら家族を見つけると尻尾をプルプルと振り、クーンクーンと鳴きながら前足で窓をガリガリやり出すのですが、この日は違いました。犬は気配で分かるのでしょう。全く反応は無し、尻尾も微動だにしません。

まだ帰って来ないのかな〜?と思っていると、突然、少し太ったオバさんがドアを開けて乗って来たのです。私は驚いて「車が違いますよ」と言おうとした瞬間、犬が大声で吠えまくったのです。それにビックリしたオバさんは「ぎゃあ〜😫」と言って、ドアを開け道に倒れ込みました。私は犬を抱っこして、後方を見ると同じようなフィットが止まっていました。「オバさんの車は後ろの車じゃない?」と言うと、すみませんと言いながら立ち上がり、後ろのフィットに乗って行きました。その位、フィットはたくさん走っていたのです。オバさんもビックリしたでしょうが、犬も相当ビックリしたのでしょう。そのオバさんの方に向かってまだ吠えていました🐶。その後に妻がこちらにやって来ました。この一連の話をすると妻は大爆笑。本当に愉快な事をしてくれる犬でした😅。

またこの犬、車で走っていると私の方にやって来て窓を開けろと言うのです。仕方なく窓を半分位開けると、そこから顔を出し気持ち良さそうにするのです。その時の犬の耳がとてもコミカルで面白いのです。ダックスの耳は垂れ耳で、風が当たるとパタパタなびきます。なので運転席の窓から顔を出していると、その、たなびく耳が何ともおかしく、よく隣を走っている車の助手席の人が笑っているのを目にしました😅。

またある時は、車酔いしてしまった時も面白かったのです。ある旅行の日、普段からあまりスピードを出さないフィットでしたが、この日は渋滞にはまり時間が押していたのです。その後、渋滞が解消、高速道路が下り坂だった事もあり、時間を取り返すべくスピードを出して運転していたのです。すると後部座席から娘の声がします。何やら犬の元気が無くなってるとの事。病気になっちゃったかな、と、次のサービスエリアで休憩。そして少し散歩に出しました。するとその顔が老人みたいな顔。いつものコミカルな顔は何処へやら。シワクチャで爺さんみたいな顔で如何にも具合が悪そう😣。

我々は心配して、近所の動物病院に連れて行こうと思いました。しかし娘がネットで調べます。車酔いかもしれないと言うのです😳。涼しい時期でもあったので車を日陰に置き、暫く我々もここで休憩。犬も車の中で寝かせておきました。そして帰って来て、心配して車の中を見ると、既にあのコミカルな顔に戻って、車内で暴れていました。やっぱり車酔いだったのです。犬に表情が無いなんて嘘でしょう。それは「治ったぜ🐶」と、笑っているようでした。車内に入ると元気一杯に飛び回っています。その後は楽しい旅行になりました。この後は、今後はあまりスピードは出さないようにする事に決めました。

こんな感じで、暫くはフィットを買い替える理由が無く、その後9年も一緒に過ごす事になったのです。こんな風に犬とフィットのコンビは、我々家族に、幸せで楽しい時間をくれたのでした。犬に表情筋が無いなんて嘘、この犬の顔も笑っているように見えませんか?😅。ここは犬の病院ですが、ここにもフィットでよく行っていました😃。f:id:x-japanese:20230907092528j:image