今回は、ToshIの、2021年12月以来の金沢でのコンサートに行って来た話です。金沢でのコンサートは、絵画展も含め既に3回参加していますが、推しの人が色々な場所でコンサートをしてくれると、我々もそれに合わせて色んな場所に旅行出来るので、これからも色々な場所でコンサート等を開いて欲しいと思っています。
今年もX-JAPANの復活の話は無く、最近は諦めの境地のような感じになって来ています。多少、希望のあるニュースと言えば、YOSHIKIのディナーショーに、メンバーのHEATHが登場した事位。これは復活への序章かと、一部のファンでは盛り上がりましたが、その後の進展は無し。新曲の「Angel」も出したっきりで、テレビでYOSHIKIが一回歌っただけ。もう淡い期待も持たないようにしていますが、2人ともよくテレビやネットには出ているので、その都度、復活はどうなるのかなあと、思ってしまいます。
そんな複雑な心境ですが、ToshIのコンサートの情報を得て、今回は久しぶりに金沢までやって来たのです。この夏は、YOSHIKIのディナーショーも行ってみたかったのですが、とにかく値段が高い。今までは毎回一公演は参加するようにしていましたが、さすがにToshIの金沢とのダブル参加は、日程的にも近くて資金的にもキツい。究極の選択では無いですが、旅行も出来るToshIを選んだのでした。
前回3回の金沢は、共にコロナ禍でした。今回はコロナも明け、とにかく新幹線やホテルの予約が大変でした。行きの新幹線は満席。北陸新幹線で、こんなびっしりと埋まった座席を見るのは久しぶり。3列シートの隣に他人がいるシチュエーションも久しぶり。外国人もたくさん乗っていました。金沢駅も人でごった返していました。お土産屋コーナーも凄い人。エキナカのレストランやお寿司屋さんも大繁盛。コロナ禍も終わり、また元の日常に戻ったんだと、改めて実感しました。
この写真は、前回のToshIのコンサートの、帰りのかがやき号の車内です。休日の夕方のゴールデンタイムと言うのに本当にガラガラでした。
こんなコロナ禍でしたが、その3年の間、ToshIはコンサートを定期的にやり続けてくれました。その苦労は並大抵の事では無かったと思います。その殆どのコンサートでは、キャパを半分以下にしてマスク着用で声出し無し、という対応。こんな状態でコンサートが出来るのか、コンサート自体が盛り上がるのか、当初はとても心配でした。しかし毎回、ToshIはもちろん、スタッフさん達の一生懸命さが伝わって来る、「来て良かった」と感じるコンサートでした。我々も、このコンサートでどれ程元気を貰った事か。コロナ禍で元気を無くしてしまいそうな時に、どれだけ力を貰えた事か、本当に感謝しかありませんでした。
そんな事を思い出しながら金沢に着くと、北陸地方はさすがに涼しくなっていました。まだ朝早めだったので肌寒く、ジャケットが必要な位でした。やっと秋がやって来ると実感できました。朝食を取り、早速、新作の絵画を見に行きます。今回は初めの頃の作品から新作まで全て展示しているというので、期待して見に行きました。
そしてこの絵画展ですが、結構珍しい手法なのです。館内の大きなデジタルサイネージの画面に、ToshIの描いている絵やメイキングが映し出され、それにToshIの音楽を被せるという手法。これが中々いいのです。今回は「葉桜」と言う、ToshI作の絵と歌がメイン。同じタイトルで絵と歌があると言うのも新しい取り組みと思います。ToshIの歌を聴きながら絵を鑑賞するなんて、なんて贅沢なのでしょう。これだけで金沢に来た甲斐があります。
それにしてもこの全ての絵を見ていると、ToshIの辿って来た道が手に取るように理解出来ます。最初の頃は、あの宗教じみた連中から脱却して、その後処理の頃。次はX-JAPANが復活して、またYOSHIKIとの活動を再開していた頃。その後はソロ活動に力を入れ、X-JAPANとも一線を置き、「龍玄とし」としてカバーアルバムを出し活躍をし出した頃、そして現在に至っています。それと同調するように絵画の色使いも、当初は赤や黒が主体。その後は段々と紺、紫、白と増えて行き、最近の色使いは水色、ピンク、緑と、華やかな色合い。この絵にToshIの人生の変遷が語られているようです。
そしてその後のコンサート。「しあわせになるんだよ」というタイトルは、正に今のToshIの心境なのでしょうか。来て貰ったファンには皆、幸せになって欲しいと、コンサートの合間中、話していました。
今回のコンサートでは、結構昔の歌をたくさん歌ってくれました。X-JAPANで活動していた頃に、ソロで出していたアルバムから歌ってくれ、私は中々嬉しかったのです。新しい世代のファンには聴きなれない歌でしょうが、最近のカバー曲だけでは無く、ぜひ昔のソロの曲も聴いて欲しいと思います。こんな昔の曲を聴いていると、やはり「あの頃のXの歌も聴きたいものだなあ」と思ってしまい、何だか知らず知らずに涙が溢れてしまいました。はやりToshIの声でYOSHIKIの音楽を歌って欲しいと思ってしまいます😔。
コンサート会場でも、隣に他人がいるのは久しぶりな感覚。満員の会場は、熱気も凄く気分は盛り上がりますが、大柄な私にとっては結構窮屈。不謹慎ながら、コロナ禍でのゆったりとした座席も良かったかなと、思ってしまったのでした😵。コンサートはコロナ禍も明けた事で、大盛り上がり。最近、コロナやインフルエンザがまた流行し出しているので、マスクの着用とか少し自重気味でしたが、それでもコールアンドレスポンスは以前のように盛り上がりました。
また、ディナーショーのような場所と違い、ここは音楽堂の邦楽ホール。音響も最高。ToshIの声の調子もよく、あのハイトーンボイスを心行くまで堪能。我々は大満足なコンサートとなったのでした。最後の方にはスペシャルゲストの落語家さんも出て来て、それも大盛り上がり。コンサートが終わると、何とも清々しい気分。やっぱり来て良かった、ToshIが頑張っているから自分達も頑張って行こうという元気が、またまた湧いて来たのでした。
その後は2人で余韻を楽しむべく、町中の居酒屋へ。そして地元のお酒と肴に酔いしれ、今日のコンサートの感想を言い合い、幸せな時間が流れて行きました。そして本当に心と身体がリフレッシュする気分。こんなコンサート、ToshIにはずっと続けて欲しいと思います。そして、一縷の望みですが、いつかX-JAPANとしてのライブを見てみたいと、またまた思ってしまったのでした。
