前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

62.ウォーキング

昨晩もいつの間にか寝ていて朝になりました。看護師さんがいつもの回診に来てくれて、自分は大丈夫ですという返事。外見は大丈夫だけど精神的に良くない状態だったけど、忙しそうな看護師さんを見て、昨日もそうでしたが言うのをやめました。

寝不足でだるい身体でしたが、日課にしたウォーキングの為、外に出ました。行きたくありませんでしたが走る訳では無く、怠くてもウォーキングは出来るので、無理矢理外に出た感じです。

昨日は結構遅めの照射だったのと自己嫌悪ですっかり元気が無くなり、夕方のウォーキングは出来ませんでした。「確かここを曲がるんだよな」と、ケータイで撮った地図の写真と実物の建物や道路を見ながら歩いていると、結構興味深い建造物があります。

その中でも興味深かったのが、特高変電所です。私の実家は電気設備関係の仕事をやっていたので、この設備はただ物ではないと直ぐにピンときました。重粒子の為にとんでもない電気が必要なんだと思いました。

その次が慰霊碑です。この重粒子治療の為にたくさんの動物が実験で犠牲になっているのでしょう。こういった慰霊碑を見ると神妙な気持ちになってしまいます。この辺りはダイジェスト版に写真を載せてありますので見て下さい。

そして、職員向けの駐車場、ここは私が初診の時に間違えて入ってきた所です。この他にも奥の方には広大な駐車場があります。こんな朝にも数十台車が止まっています。夜勤かもしれません。駐車場の数はかなり多く、奥の方には社宅らしき物も見えました。

この研究所でたくさんの人が働いてくれて、凄い設備を作り維持して重粒子治療を支えてくれてるんだと実感しました。またたくさんの犠牲の上にこの研究が実っているんだと思うと何やら感慨深いものを感じました。そん事を思いながらウォーキングコースを2周し、病室に戻って行きました。

伊勢神宮内宮のおはらい町通りf:id:x-japanese:20210327130357j:image