前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

43.入院時の説明

病室に案内されるとまず着替えをしました。病室のすぐ脇にはロッカーがあり、ベッドの横には袖机があり物の置き場には事かきません。私は夏の入院で、途中一時退院希望だった為荷物は少なめだったので、十分余裕がありました。トイレはロッカーの向かいにありました。袖机にはその上にテレビ、鍵のかかるミニ金庫、読書用のライトも付いていて、病室もまあまあ広く、私は4人部屋でしたが全く圧迫感は無く十分快適でした。この辺りはダイジェスト版に写真を載せてますので参考にご覧下さい。

病室はこの4人部屋が最大のようで、後は個室が多かったように感じました。混んでいるという割に病室は結構空いており、日が暮れてくると暗い所もあり少し寂しい感じがしました。結構、治療は通院、または近隣のホテルを取っての通院の患者も多いようです。お風呂は特に診察で問題さえ無ければ基本自由でした。スタッフステーションの横にシャワー室があり、予約ボードに記入し予約さえすれば、いつでもOKでした。

着替えも済み、一通りの病室、館内の説明が終わると、早速用紙が配られ明日からの治療の説明が始まります。まずは「重粒子治療看護マップ」の説明です。これは入院生活から治療、退院後の事までの詳しい内容が書かれています。看護師さんは一つ一つ丁寧に説明するので結構時間が掛かりました。次に毎日の生活記録表、これは朝からその日の生活についての記録を記入します。体温、体重、血圧測定、食事は食べたか、尿の回数等、まるで幼稚園の連絡帳みたいです。

最後は重粒子治療では重要な鍵となる「排尿時刻記入表」の説明です。これは治療の前に必ず排尿する必要があるのですが、その時間を書いておく用紙です。順番が来たらすぐに用を足し、その時間を記載し、それを持って照射室のある新治療研究棟に向かいます。治療の日は午前中の早いうちに順番表が配られ、その照射人数と自分の順番で大体の照射の時間が予想付くのですが、患者のトラブルや機械の不具合により、中々予想通りにはならない事が多かったです。順番が来ると看護師さんからお呼びがかかります。すかさず用を足しその時間を記載し、それを持って照射室へ向かう作業を12回繰り返します。この辺りもダイジェスト版に写真がありますので参考にご覧下さい。

初夏の奥日光、戦場ヶ原f:id:x-japanese:20210321173603j:image