前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

7.初孫の誕生

前回5月の検査でPSA値が上がり、暗くなりそうな心理状況の中、起死回生な嬉しいニュースは初孫の誕生でした。娘も元気、初孫は男の子でした。私は二人の娘の親でした。自分は男ばかりの兄弟の中で育ったので女の子を育てて行けるのかすごく心配でしたが、幸いに邪魔者扱いもされず人並みに育ってくれました。男の子の誕生はとても嬉しかった。私の趣味のSLを一緒に見に行ける、とか、キャッチボールができる、とか、20歳になったら一緒にお酒飲もう、とか、将来が一気に開けて希望が見えてきました。この1年間、経過観察の中でモヤモヤした気分で、特に前回の検査結果は本当にガッカリして夢も希望も無い心理状況でしたが、やっぱり孫の誕生という将来の夢や希望が出てくると言うのは、心の底から気合いが入って来ます。「お孫ちゃんと遊ぶには、まず元気じゃないと。いつまでも元気なジィジでいないと」。この初孫の誕生は、これからの経過観察生活にとてもパワーをくれた出来事でした。今考えても、やはり希望や目標を持つ事は闘病には大切な要素だと思いました。初めて抱っこしたお孫ちゃんは子供を抱っこした時とはまた違った印象でした。子供が産まれた時はただ嬉しかった事と責任の重さを感じましたが、お孫ちゃんは違いました。この子が我々のDNAを受け継いでいってくれるのかと、なぜだか家系図が思い浮かび、やはり家族って大切なんだなと感慨深いものがありました。

お孫ちゃんの産着と愛犬ダックスの服f:id:x-japanese:20210314132312j:image