前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

440.ジジとお孫のハチャメチャ鉄チャン旅16

先週は、X-JAPANのニュースがあったので中々気分が上向かず、ふとした事で涙が溢れるような事もあり、精神的にも不安定でよく無い感覚を感じていました😢。こんな時はやはりお孫ちゃんの話題で気分を盛り上げるしかありません。そんな訳で、まだ作成途中だったハチャメチャシリーズを急いで書き上げ、アップする事にしました。

今年の秋は本当に暖かいですね😳。例年なら秋になると寒くなり何となく寂しい感じになり、精神的に沈みがちになる時があったりしますが、こんな暖かいと逆に過ごしやすくて楽しくなって来ます😊(この後にX-JAPANのニュースがあったので、この時はまだ元気な時です😢)。そんな11月の初旬、またまた娘からヘルプ要請がありました。先月来てから、まだそれ程日にちが経っていないのに何だろうと思いながも、妻と週末準備していました。そしてやって来たお孫ちゃん。いつもながらの元気な様子。それにまずは一安心。しかし娘を見ると、また疲れている様子。お孫ちゃんも更にワンパクになり、さすがに1人で見るには限界が来ているのでしょう。今回もそんな疲れている娘を休ませる為、妻と一緒に頑張ろうと思っているのですが、今回は妻も会社が忙しく疲労気味。そんな訳で私が数日有休を貰い、ちょっと長めにお孫ちゃんの面倒を見る事になりました。この辺りは第二の就職先のご厚意で対応出来るので、本当に感謝する所です。今回はそのハチャメャ旅、2連発を書こうと思います。

まずはテレビでも有名な「博士ちゃん」と言う番組が主催している、「君も博士になれる展」に連れて行きました。これはテレビ朝日の人気番組が作った参加体験型のイベント施設で、こういった施設は我々の子育ての頃には無く、遊びと学びの両方を体験出来るのでとても喜ばしい施設だと思い、以前から連れて行こうと思っていたのでした。しかしこの施設は、我が家からはとても行きずらい場所にあります。そして最寄り駅のある若葉台駅京王線で、お孫ちゃんは今まで乗った事が無いとの事。ちょっと面倒ですが、電車を結構乗り継いで京王線に乗るという、小鉄のお孫ちゃんちにはちょうどいいので、そう言った意味でもいつか行きたいと思っていたのでした。

当日は平日なので、ゆったりと出発。歳を取ると何と無くせっかちになりますが、お孫ちゃんといると彼のペースに任せるしかありません。更に、懸案の武蔵野線に乗らないとなりません。お孫ちゃんは武蔵野線新小平駅を挟んだ両方の長いトンネルが大嫌い。耳がツーンと来るのが嫌なのだそうです。この辺りが今回の鉄チャン旅の最大の難所です。無事に武蔵野線に乗って京王線まで辿り着けるか。そして案の定、駅までの道すがら、花が咲いてると立ち止まり、虫がいたと立ち止まり、キノコが生えてると立ち止まり、この時点で予定の電車に乗り遅れます😅。f:id:x-japanese:20231109095708j:image

そして駅に到着。いつもと違う方向のホームに向かう私を見て、お孫ちゃんは一瞬固まります。「そっちはトンネルがあるんじゃない?」と私に突っ込んで来ます。さあここが今日の天王山。この方面の電車に乗らないと、それこそ途轍もない大回りな鉄チャン旅になってしまうのです。私は必死に「もう大きくなったんだから、トンネルも大丈夫だよ」とか、「先頭車なら耳がツーンと来ないよ」とか適当な事を言い、お孫ちゃんを説得します。しかし誰に似たのか、最近中々頑固な所が出て来たお孫ちゃん。階段を降りようとしません。また一本、電車が行ってしまいました😅。

しかしそこは既に5歳。保育園で年中さんです。その辺りの自尊心をくすぐり、挑戦を促しました。すると何かを決心したような態度になり、階段を下りて行きました。これには私が拍子抜け。逆に感心し、男の子としてちゃんと育っているのを感じました。最近は、あまり男だからとか女だからとか言ってはいけないと言いますが、こう言った挑戦させる事とか頑張らせる事は、男の子には大切だと思ってしまいます。そうとなったらジジも頑張ります。また重くなったお孫ちゃんを抱えて、先頭車のかぶりつき抱っこです。頑張ってトンネルに挑戦しようと、武蔵野線に乗りました。f:id:x-japanese:20231109095732j:image

電車は出発。普段あまり見ない武蔵野線の展望は中々新鮮。平日なので貨物列車も走って来ます。お孫ちゃんはそれをいちいち説明してくれます。そんな事をしていると、例の長いトンネルが近づいて来ます。私も彼の恐怖心をなるべく和らげようと、色々とクイズを出します。このトンネルの途中に、中央線に通じる連絡線があるのですが、それを探そうとか、トンネルの出口ってどんな風に見えるんだろうとか。そしてトンネルに突入。私は敢えて耳を抑える仕草をして、お孫ちゃんに大丈夫かと聞きます。するとちょっと自慢げに大丈夫と答えます。「ジジはダメなの? 大丈夫だよ」と、逆に慰められます😅。確かに武蔵野線は、早いスピードで長いトンネルを疾走するので、耳がツーンと来ます。また音も相当うるさいです。お孫ちゃんの顔を見ると、我慢しているように見えます。こんな所は男の子なんだなと感心してしまいます。

トンネルでは出口を探したり、中央線の連絡線も見つけられ、無事に終点まで辿り着けました。これにはすかさず賞賛を与えます。「凄かったね。よく我慢できたね。もう大丈夫だね💪」。するとお孫ちゃんはドヤ顔😅。さあ乗り換えだとホームを走って行きました。この駅ではお孫ちゃんの大好きな南武線に乗り換えです。このトンネルが大丈夫になれば、私の家からの行動範囲も広がるので、これはとても収穫でした。お孫ちゃんも自信が着いただろうし、これで今回の目標はほぼ達成したようなモノでした。f:id:x-japanese:20231109095837j:image

その後も、南武線に乗って展望を見せますが、ここでも色々とクイズを出しました。府中本町駅を出ると南武線武蔵野貨物線と並走します。そして多摩川を渡る為に右に大きくカーブ。渡り切ると、南武線は左にカーブをしますが、貨物線はそのまま直進してトンネルに入って行きます。それがどこまで行くのかを想像させます。すると色んな回答をするので、それも中々感心。まだ5年しか生きてないのに色んな事が出来るようになって、それにいちいち感動出来る、そんなお孫ちゃんって本当にいいものだなあと感じる瞬間は最高な気分です。

そしてこの南武線のこの辺りは、私が高校生の頃、よく撮影に来ていた場所なのです。先頭車から見る景色はあの頃と変わらない。あの辺でカメラを構えていたなあとか、あの辺で録音をしていたなあとか、あれこれ思い出してしまいます。その数十年後に孫を抱っこしてこの路線に乗っているのです。こんな事にやたら感動してしまう私。しかしその南武線は次の駅に差し掛かると高架線になりました。次の駅は南多摩駅。ここは完全に高架駅となっていました。その次の稲城長沼駅も立派な高架駅に。近隣に広がっていた梨畑は住宅地に変わり、あの頃の光景は全く無くなっていました。お孫ちゃんを抱っこしながらこの変貌した光景に愕然としましたが、約50年、半世紀位経てばそれは当然な事なのです。あの時以降、私は就職、結婚、そして子供を持ち、今は孫を抱いています。時間の流れを痛烈に感じてしまい、少し寂しくなってしまったのでした。続く。f:id:x-japanese:20231109095911j:image

現在は高架になった稲城長沼駅付近を行く南武線です。