前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

489.私の愛車遍歴の思い出、4

大きな事故を起こしてしまい、デリカトラックはこの事故で廃車になってしまいました。幸い私は大した怪我も無く翌日退院。事故処理は保険会社に任され、その後も私は再び親から怒られ、暫く会社の車は使えなくなりました。そして、このデリカが私の命の引き換えに廃車になってしまった事は結構ショックで、それ以来、街で走っているデリカを見ると「あの時は悪い事したなー」と思うようになりました😔。そんな訳でデリカトラックは私の命の恩人なのです。暫くすると会社には新しいデリカトラックが搬入されていて、少し気分が紛れました。

それにしても、あの時もしダットサンがあって、それを乗っていたらと思うと今でもゾッとします。そして彼女を送って行った後で本当に良かった。これは、守護霊さんが守ってくれたからなんだろうとしか思えず、このデリカが、改めてご先祖様と言うモノを意識させれくれたと思っています(466回目のブログのような体験でした)。

またそれ以外にもこの事故では不思議な経験をしました。事故の時は夜ですし、当時の車のライトはお世辞にも明るいとは言えませんでした。道路にも電灯も少なく、視界という意味ではかなり悪かったのです。なのにぶつかる瞬間、確かに真横に迫るタクシーが見えたのです。人間の視野を調べると、認識できるがハッキリしないという幅は、大体前方200度だそうです。ほぼ前方が全部認識出来るイメージです。しかし、しっかり物体が認識出来る視野は大体30度と書いてあります。事故の時は夜で、私はしっかり前を向いて運転していました。それなのに、私はぶつかって来るタクシーがしっかり見えたのです。ライトを点けた、オレンジ色のグロリアのタクシーでした。そして咄嗟にハンドルにしがみついたのでした。

以前、人間は危機状態になると普段の数倍のポテンシャルが出てくると聞いた事がありました。所謂、火事場の馬鹿力という奴です。私もこの時、咄嗟に危機を感じ視野が広がり、タクシーを認識した事によりハンドルに掴まるという回避する行動が取れて、それ程の怪我も無く済んだのだと思いました。これには今まであまり信じて来なかった世界を認識するようになりました🤔。

それまではご先祖様とか守護霊さんとかいうと、やはり漫画で、昔連載していた「うしろの百太郎」という物があり、何となく怖いし胡散くさいイメージを持っていました。今でいうスピリチュアルの世界です。私の母親はそう言った意味でご先祖様を大事にする人達で、私や兄弟は昔から随分と、「ご先祖様が守ってくれているんだ」とか「ご先祖様が一人一人に守護霊として付いてくれているんだ」と言われておりましたが、この近代的な世の中でそんな事があるかと、全く気にしていませんでした。しかしこの事故からはそんなイメージが無くなり、ご先祖様が自分の事を守ってくれているかも知れないと、思うようになったのでした。また人間の不思議な力というモノも考えるようになったのでした。本当にこのデリカトラックでの事故は、その後の私に多大な影響を与えた事件だったと思っています。

こんな心境の変化を与えてくれたデリカトラックですが、私はと言うとそんな感謝はすぐに忘れて、この新しくなったデリカトラックに対し、とんでも無い事をしていたのでした😵。それはガソリンです。この頃から私は兄と共同で自家用車を所有するのですが(その車についてはこの後に書く予定です)、この車で結構なお金を注ぎ込んだ為、暫く金欠状態になり、ドライブのガソリン代が無くて参っていた時期があったのです😵。すると、あんなにお世話になったデリカに目をつけ、そこからガソリンを失敬するようになったのでした。

ガソリンタンクは普通は外から見えない場所にあるモノですが、このデリカは荷台のすぐ下にガソリンタンクが丸見え状態だったのです。今考えると恐ろしい事をやったと思っています。ガソリンは揮発性が強く引火の可能性が高く、下手をしたら爆発事故なんかも起こしていたかも知れません。しかし当時の私はそんな事もお構いなく、せっせとガソリンタンクから抜いて、それを自分の車に入れてドライブに行っていたのでした😵‍💫。この写真にそのガソリンタンクが写ってます。f:id:x-japanese:20230615131446j:image

全くとんでもないバカ息子だったと思います。そのうちにバイト代とかで潤うようになるとこんな事は止めましたが、それにしても私は本当にいい歳をした悪ガキだったと思います😩。デリカトラックはこんな私に壊され、ガソリンまで盗まれて、散々な目に遭わされていたにも拘らず、その後も父の会社の為に頑張って働いてくれていました。そんなデリカを見ていると、その律儀さに頭が下がる思いでした。今思い返しても、ご先祖様から叱られそうです。

こんな思い出のあるデリカトラック。もうこの形のデリカはもう見る事も無さそうですが、いつか会えたら、改めてしっかりとお詫びをしたいと思っています😅。