その後は暫くぶらぶら。何とも初秋のカラッとしたいい天気と、日本の原風景のような景色に気分は上々。今度は高原を下っていくので、足取りも軽くなります。次の目的地は町の中心地へ戻り、少し休憩出来る場所の「横町うらら館」。この辺りの町の中心地は、古い家や商店が並んでおりムード満点。ぶらぶらしていると、本当に半世紀位前にタイムスリップしたような錯覚に陥ります。唯一、酒造会社の菊姫の大きな建物がミスマッチな光景ですが、地元の産業として発展して来たのだと思うと、これからも頑張って欲しいと応援したくなって来ます。
そして、うらら館に到着。鶴来町の情報発信の中心の建物で、この建物自体が築190年だそう😳。室内も綺麗に再現されており、もちろん入場無料。靴を脱いで座敷に上がり、休憩もOKという太っ腹な施設です。ここでは、まち歩きクーポン券を買った人に特典としてお土産があります。妻は可愛い檜細工のアクセサリーを貰い、ここでも上機嫌。そしてここで少し休憩。室内を見せて貰いながら、我々は足を休ませました。
この金沢には古い屋敷が多く保存されており、その多くに赤い内装が施されています。それが何とも上品と言うか贅沢と言うか。この建物にもそれは施されており、何とも贅沢な気分で、落ち着いて休憩出来ました。
ここで一服した後は隣の菊姫酒造へ。この写真の後ろに見えるのは、全国でも「菊姫」で有名な酒造の工場です。そこでは商品を購入する事も可能です。しかし工場見学は出来ず、最近見学マニア的になっている妻はガッカリ。ガッカリするとお腹が空きます。既に12時をとうに過ぎていたので、ここらで本日のランチと行く事にしました。
私が気になっていたのは、「鶴来TKGY」と言うここの名物のご飯。「卵かけご飯焼き」の略称で、町を挙げて推している物だそうですが、早速そのお店に行ってみます。この「みよしの」と言うお店は、本来はオムライスが名物と言うので、それならこの、卵が関係するTKGYも美味しいだろうと敢えてやって来たのです。一体どんな食べ物なのか。店の前にはその、のぼり旗が棚引いています。そのお店も何か懐かしい感じの佇まいです。昔こんな定食屋がたくさんあったなあと思い出しながら、店内へと入ります。
店内は地元の人達で結構混雑しており(この日は平日でした)、常連の人ばかりで我々は少し肩身の狭い感じ。しかし今日はこれを食べに来たので早速注文。すると、トッピングがあるとの事で、私は、食べるラー油を選択。妻はまだ飲み過ぎが残っているのか、うどんにしました。そしてやって来たのがこの写真です。
ビジュアルは何だかお好み焼きみたい。早速食べてみると確かに卵ご掛けご飯の味。最初は微妙な感じでしたが、そのうちに結構イケる感じになりました。妻にも少し食べさせましたが、中々美味しいとの事。そして完食。お好み焼きなのに卵かけご飯の味と言った感じでしょうか。私は結構気に入りました。少しお店の人と話したい気分でしたが、混雑していたのでそそくさとお会計をして、出て行きました。外に出てみると、また食べたいと思う、そんな感じの鶴来TKGY。いつかまた食べに来たいと思います。
そして次はやはりお酒。お目当ての小堀酒造へ向かいます。ここの萬歳樂という銘柄の加賀梅酒が、日経新聞の「何でもランキング」でNo.1になった事があるとの事でやって来ました。早速、女性の店員さんに試飲をお願い。快く出してくれました。お勧めは5年熟成の物だそうで、値段は張りますが確かに美味しい。妻は梅酒も大好き。スタンダードのと2本購入。また店員さんのお勧めと言う、「白山」という純米大吟醸を試飲させてもらい、これも超うまい。二日酔いにも関わらず、こちらも中瓶を2本購入。地元で飲む日本酒って、何でこんなにも美味しいのでしょう。こうなると結構重いので、お酒は送って貰いました。便利な世の中になりましたね〜😊。ここの店員さんも大の梅酒好きとの事で、その後はお酒談義で我々と話が盛り上がりました。すると妻はもう一本、店員さんのお勧めのお酒を購入😵。やはり店員さんは、その商品を好きな人を置くのが一番売上に貢献すると思います。
このお店でかなりの時間を費やしてしまい、もうすぐ帰りの電車の時間です。あと一件、大屋醤油というお店に行きます。この辺りはお目当てのお店が集中しているので、移動に時間が掛からず助かりました。ここは老舗の醤油屋さんなのですが、その醤油を使ったスイーツが美味しいとの事。予定では少し喫茶室に入ってケーキやクッキー等食べる予定でしたが、残念ながらその時間が無く、クッキーと、醤油ふりかけなる物だけ買って帰りました。ここは、まち歩きクーポンを使うと50円引き。少しお得な気分でお店を後にしました。
この醤油屋さんでは、我々が商品を選んでいる間、地元の方が「もろみ」を買いに来てました。それは商品棚に陳列してないのです。こんな所も昔ながらの商売風景です。私の小さい頃はこんなお店ばかりだったと記憶しています。店に入って、いちいち欲しい物を言ってたのを覚えています。それが会話に繋がり、町の人達との繋がりや、義理人情のある世間へ繋がっていくのだと思います。ところでこのクッキー、帰りの新幹線で食べたのですが、超美味しかった。もっと買ってくれば良かったと、妻は残念がっておりました(ふりかけも、その後、家で食べましたが絶品でした😊)。
まだまだぶらぶらしていたい気分ですが、ここでタイムアップ。帰りの新幹線の時間もあるので、泣く泣く帰りの電車に乗ることにしました。ローカル線は電車の本数が少ないので、帰りは駅までダッシュ。ギリギリ間に合い、最後はバタバタ状態でした。鶴来駅ではもう少しゆったり過ごし、ローカル線の駅の雰囲気を味わいたかったのですが、それが残念でした。またいつか来れるといいなあと思いながら、金沢へ向かったのでした。
金沢駅では新幹線の時間まで、エキナカの回転寿司で恒例の旅行の打ち上げで乾杯。ここに来てやっと調子が戻って来て、またまた日本酒を頼み、ちょっと贅沢にのどぐろ三昧。超美味しかった😊。回転寿司だから値段も手頃で、割合と気兼ねなく食べられました。
今回の鶴来町のぶらぶら旅は、正味5時間弱。約12㎞、約17,000歩の旅でした。しかし妻曰く、あなたの旅はいつもハードで、とてもぶらぶら旅では無いそうです。言ってみれば「はい次旅」との事。たくさん予定を組み入れ過ぎるのかなあ😵。まあこれからも元気で続けて行ければと思っております😅。金沢駅には、来年の、北陸新幹線の敦賀開通の案内が至る所に飾ってありしました。そう言えば福井県って行った事が無いなあなんて思い、まだまだ行きたい所がたくさん。ToshIからも元気を貰えたし、これからも頑張って、たくさんの場所に行ってみたいと思ったのでした。
