前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

234.ジジとお孫のハチャメチャ鉄チャン旅.4

お孫ちゃんとの鉄チャン旅は、前回ブログの東武のSLが初めてでは無く、まだお孫ちゃんが3つになる前に行った秩父鉄道のSLが最初でした。それまではお孫ちゃんが来ると、車での外出か、せいぜい近所の公園に連れて行く程度だったのですが、段々と鉄道が好きという事が分かって来て、買い物がてら私と妻で武蔵野線西武線を見せに連れて行ったりしていたのです。また、その年は、普段冬季は走らない秩父鉄道のSLが走るというので、私1人で数回、撮影に行っていたのです。SLを撮影していて、お孫ちゃんと一緒に撮影など出来たらいいなあなどと思っていたのです。

娘の夫は単身赴任や出張が多く、その都度娘がワンオペになるので、よく里帰りをして来ます。確かに2歳を越えてきた辺りから、お孫ちゃんのヤンチャ具合は段々と激しくなって来ています。娘一人では流石にキツそうです。この状態も婿の会社で課が変われば終りで、あと一、二年かと思うのでその間、娘をバックアップして行く事にしているのです。そのお陰と言っては何ですが、お孫ちゃんとよく会えるようになったので、我々としては嬉しい限りですが、中々複雑な気持ちです。

そしてその年の2月の下旬、娘がお孫ちゃんを連れて里帰りに来た時、皆んなで秩父に遊びに行かないかと提案してみたのです。秩父と言うと芝桜やお花見や札所巡り等が浮かびますが、早春ともなるとまだ寒いし見どころは少ないイメージです。しかし、秩父神社もあるし、SLも走っているしお孫ちゃんも喜ぶかもしれないと、うちの女性軍に私が猛アピール。そしてある日曜日、下の娘も連れて総勢5人で秩父に遊びに行く事になったのです。私はこの時初めてネットでSLの席を予約するなど、それまであまり積極的では無かったネット予約に果敢に挑戦、お孫ちゃんのお陰でネット難民から少し脱却も出来たのです。

まずは、最近新しくなった西武の特急ラビュー号に乗せるべく特急券を予約、先頭が見やすいように1号車の一番前を予約。幸い空いていたので4席分をゲット。お孫ちゃんには一番見やすい席で膝に座らせ前を見れるようにしました。そしていよいよ旅行の日が来ました。余裕を持って少し前に所沢駅に着きました。所沢駅は最近駅ビルが完成して、駅の通路に鉄チャン広場のようなテラスが出来ています。そこで時間を潰して特急を待つ事にしたのです。随分と早く着いてしまいましたが、これは子育て経験の賜物。お孫ちゃんのこの頃のお年頃はイヤイヤ期が始まった頃で、いつご機嫌が損なわれるかわかりません。するとテコでも動かなかったりやり直りをしたりとか自分でしたいとか、とにかく予定通りなど事が進まないのです。私の長女である、このお孫ちゃんの母親もそうでした😅。しかし、今日のように順調に進んでしまうとやたらに早く着いてしまうのです。まあそんな想定もして、時間潰しが出来るこのテラスに目を付けていたのです。

こういったテラスは子供や鉄チャン向けと言う訳では無いのでしょうが、最近は多く作られている感じがします。思った通りに電車がよく見えます。お孫ちゃんはそこに着くと大興奮。色んな電車が間近で見られるので超ご機嫌。テラスも割と広いので走り回ったりも出来ます。ここはかなり気に入ったようで、あっという間に時間が過ぎました。するとここで懸念していたイヤイヤが始まりました😵。言葉もかなりで出来たので、その言葉をありったけ使うような感じて、まだここに居たいと必死に訴えます。特急の時間がみるみる迫ります。娘が何とか説き伏せ、ホームに向かう事が出来ました。すると直ぐに特急がやって来ました。本当にどこにイヤイヤの罠が隠れているか分からないので、小さい子供との行動は気を使います。それにしても我が娘ながら見事にお孫ちゃんを説き伏せている姿は、この子も母親になったんだなあと、少し感動しました。

何とか特急に乗り込み運転席の直ぐ後ろの席へ向かいます。ラビュー号は前面が大きなガラスになっていて一見景色がよく見えそうですが、運転席の機器が多く中々前が見えません。何とか見える位置が決まった所で発車です。お孫ちゃんは大興奮。色んな電車がすれ違う度に興奮しています。そしてあっと言う間に飯能駅に到着。ここで電車は方向を変えます。それをお孫ちゃんに説明して、今度は後ろの景色を見ようね、と言ったとたんに運転席と客室を仕切るガラスが一瞬にして曇りガラスになってしまいました。お孫ちゃんは一瞬で見えなくなった景色にビックリした様子でしてが、これには我々もビックリ😳。仕方なく座席を回転して進行方向に向かせようと思いましたが、何とコロナ禍の為に座席は動かさないで欲しいとの車内放送。我々は見えなくなったガラスを真正面に後ろに走って行くという、何だかやるせない気持ちというか変な感じでそのまま乗っていました😅。こうなると食に走るのは人のサガか、妻はジュースやお菓子をカバンから出し皆に配りました。幸い天気は快晴になって来て、山の景色と相まってとてもいい景色になって来ました。このラビュー号は客室の側面の窓も大きく、天井から足元まで見えてしまう感じです。なので車窓は十分と楽しむ事が出来ました。

また、この辺りからトンネルが多くなります。お孫ちゃんは何故かトンネルが嫌いだそうで、トンネルに入ると娘に抱きついており、その姿がモンチッチ(ちょっと古いか😅)のようで、まだまだ赤ちゃんだなあと感じました。そして無事、秩父に到着。お孫ちゃんはここでたっぷりラビュー号を観察。満足した所で駅を出ました。f:id:x-japanese:20220609085052j:image

今日の目的はSL列車の乗り鉄です。女性軍が多いので私の撮り鉄は却下され、秩父から三峰口までSLに乗って、お昼はその車内でお弁当を食べるという旅行にしたのです。まだこの時間までかなり時間があるので、我々はレトロな秩父の街を見物しつつ、秩父神社へ向かいました。この秩父神社はかなり古くからの歴史があり、日光東照宮の彫刻を彫った木彫り師、左甚五郎の作品が多く見られます。有名なのが「子育ての虎」。他にも日光東照宮に引けを取らない彫刻がたくさんあり、中々見応えがあります。私はこの秩父神社に掲げてある「親の心得」が好きで、今回、娘にも子供が産まれたのでぜひ見せておきたかったのもあり、ここに来たかったのです。f:id:x-japanese:20220609115930j:image

これを娘に見せると、感慨深げに見入っておりました。そのお孫ちゃんはと言うと、境内を走り回り転びそうになったり、横の池の周りで何やら探検をしていて今にも落ちそうになったり、神社の設備をいじろうとしたり、手を離さないどころかちっともじっとしていません😫。それほど危険な所も無さそうだったので、仕方なく手は離していましたが目は離さずに見張っていました。その後も皆んなでお参りしたり、おみくじを引いたりして、お弁当も買わなきゃならないので、秩父駅に向かいました。f:id:x-japanese:20220609133039j:image
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つづく