前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

164.私のぶらぶら旅4

今回は手軽にSL撮影のおすすめ旅です。私のよく行く秩父のSLを見にぶらぶら旅をしませんか、というお勧めです。本来SLの醍醐味はあの煙と音です。音は通年あまり変わらないですが、煙はやはり冬に限ります。何せ蒸気で動く物なので、やはり冬の方が絵になります。しかし見に行くとなるとやはり秩父は春でしょう。なので春、暖かくなって来て、ぶらぶら旅をするついでにSLを見るというシチュエーションを紹介したいと思います。f:id:x-japanese:20220115112222j:image

まずは西武池袋線を利用します。横瀬駅までは池袋から1時間半も見ておくといいでしょう。ただ本数が少ないので注意が必要です。横瀬駅で降りると目の前に、この地域のシンボル武甲山が現れます。この武甲山は今でも良質な石灰石が取れる事から採掘が続けられています。既に100年近く採掘されている為、すっかり山の形は変わってしまったそうです。さらに驚く事は、山の内部からも採掘されているので、空洞の山と言っていいほどだそうです。日本の産業発展の為に自らの身を削って恩恵を与えてくれている姿には、いつ見ても頭が下がる思いがします。この武甲山秩父地区にいるとどこからでも見えるので、そんな事を思いながらその姿を見たいと思います。

ここから、桜から芝桜の時期まで楽しめる羊山公園まで歩きます。この道は山里の道で、何とも懐かしい感じの小道でのんびり歩きたいものです。約30分弱で到着です。ここは桜も芝桜もとても綺麗です。花が見頃な時は屋台村も出ているので名物の味噌ポテトや蕎麦等も味わえます。SLが秩父を通るのがお昼なのでここでどの位過ごすかで、家からの出発時間を決めるといいと思います。ここからもしっかり武甲山が見られます。f:id:x-japanese:20220113081219j:image

このまま、秩父まで歩くのもいいですが、途中、秩父の12番目の札所である野坂寺があるので寄ってみる事にします。秩父には札所巡りという観音様巡りがあります。四国のお遍路のような物で、室町時代には既に記録があるようです。この野坂寺は芝桜の頃は藤棚が綺麗なので寄ってみてはと思います。またこの機会に秩父札所巡りなどもやってみては如何かと思います。

そして御花畑駅まで町並みを歩き、秩父鉄道に乗車。浦山口駅で下車、橋立鍾乳洞に向かいます。少し坂を登って行き、あまり大きくない鍾乳洞ですが、内部は狭い所が多く探検隊気分を味わえます。またこの直ぐ近くには28番の札所である橋立堂があるので、お参りします。切り立つ岩の壁が印象的です。ここにはビジュアルが面白いお蕎麦屋さんがあるので、ここで蕎麦を食べながらSLの時間まで調整するのもいいと思います。

そしていよいよSLがやって来る時間。マニアックな写真を撮りたい方は、国道140号がオーバークロスする所まで歩いて橋の上から坂を登ってくるSLを撮るといいと思いますが、この辺りは終点の三峰口まで登り勾配が続くので、撮影箇所はたくさんあり情報を収集してみて対応して下さい。見るだけであれば、浦山口駅で十分だと思います。駅の三峰口寄りであれば、急カーブをゆっくり進んできたSLが、これからさしかかる坂の為に一気に加速する姿が見られます。また桜の時期は本当にいい感じに桜が咲くので、この駅にいるだけでも気持ちがいいと思います。f:id:x-japanese:20220203074135j:image

またこの先の武州日野という駅も桜が綺麗な駅なので、そこまで行って見るのもいいと思います。もちろん御花畑駅からSL列車に乗車して三峰口駅まで行くのもいいと思います。SLを見送ったら三峰口駅まで向かい、そこで行われる方向転換作業を見に行きます。駅から直ぐ見える所で行われるで駅からでも見えますが、イベント施設のようになっているので、ぜひ近くまで行って見てほしいと思います。駅前には食堂もあるので、ここでランチをするのもいいと思います。
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そして帰りのSLを見る為に、SLの一本前の電車に乗り影森駅まで行きます。そこから戻るように駅前の道を左へ進み27番札所の大淵寺を目指します。踏切を渡り正面にお寺が見えたら、お寺の前の道を右に折れます。すると引っ込み線と道路が並ぶようになるので、その右手に小さな橋が見えて来ます。この辺りが帰りのSLの撮影名所なのです。大体15分位で着きます。本物の鉄チャンもたくさん居るので、見る時は撮影の邪魔にならないように注意して下さい。また時折、この引っ込み線に貨物も通りますので、十分安全には気をつけて欲しいと思います。

割と時間がタイトなので、駅から歩いて来ると直ぐにSLがやって来るイメージです。かなりキツイ上り勾配プラス急カーブが続くので、一生懸命上ってくるこの光景は、鉄チャンで無くても感動すると思います。f:id:x-japanese:20220113210913j:image

その後はぶらぶらと影森駅まで戻り、電車で秩父駅まで行きます。そして秩父神社でお参り。この神社は秩父三社の一つで、日光東照宮名工、左甚五郎が作った彫刻がある事で有名です。その他ご利益は学業成就や子孫繁栄があるそうです。私は秩父神社に飾られているこの言葉がとても好きで、孫が産まれた時に娘にこの言葉を伝えました。f:id:x-japanese:20220113102019j:image

またこの直ぐ近くには、秩父まつり会館があり、有名な秩父夜祭の雰囲気が味わえる施設があるので必見です。そしてそろそろ家路となり、西武秩父駅まで秩父の商店街をぶらぶら歩きます。この通りは結構レトロ感溢れる商店街で、思わず入ってみたくなる食堂や、美味しそうなパン屋さん、コロッケやハムカツを気軽に買って食べれるお肉屋さんなどがあり、懐かしい商店街の雰囲気が味わえます。

そして西武秩父駅に着くと、お土産屋さんはもちろん、広いフードコートもあり、名物やお酒も飲む事が出来ます。ここでちょっと一服、今日の疲れを少し癒やします。これから特急で帰れば十分夕飯までに間に合う時間です。余裕があれば隣接する入浴施設に入って行く手もあります。

所要時間は丸一日、こうやって気軽にウォーキングしながら鉄チャン気分を味わえ、また美味しい地元の食材にもありつける、秩父のそんなぶらぶら旅、皆さんも一度してみては如何でしょうか?