前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

158.私の夫婦でゴルフ体験記23

今回の上里ゴルフ場は妻のたっての希望で、リベンジゴルフです。このゴルフ場は河川敷なのですが、その中でも人気のあるゴルフ場です。女性はとにかくコースが長め。ここは3年ぶり2回目、前は始めたばかりだったのでかなり苦戦しましたが、3年でどれくらいで上がれるようになったかの挑戦だそうです。男性でも600ヤード近いロングは嫌になってしまいます。私もスクールに入ってそろそろ3年。その成長具合の確認をしようとも思っていました。思えば妻がゴルフを初めて約4年、本当に色々あったなあと思いました。去年のしぶかわカントリークラブあたりから、今まで色んな事に悩んだり落ち込んだりしていた事が全て吹っ切れたように、随分と楽にゴルフが出来るようになってきました。妻もそれは感じているようで、長い間の謎の呪縛から解放されたような私を見て、これからは2人で楽しくゴルフが出来るようになると思っているようでした。

これから気をつける事は、還暦を過ぎた身体の健康です。既に大きな病気を患った私はもちろんですが、先日原因不明の高熱を出した妻も心配でした。その後、妻は同じような高熱を3〜4ヶ月ごとに出し、都度コロナを疑われPCR検査を受けますが陰性。そして3〜4日で治ってしっかり休暇を取ると直ぐに元気になるのです。最近は、疲れから来るものじゃないかと医師からも言われていますが、ハッキリした原因は分かっていません。妻も子育て後、殆ど共稼ぎをさせてずっと働き詰めだったので、やはり身体に勤続疲労が溜まっているのもあるのかとも思います。私の再就職が決まり、老後の生活も何とかなりそうなので、妻にはそろそろ楽をして貰いたいと思っています。

この日も前回と同じインスタート。軽く左に曲がっているコースです。時間になりティーグランドに行くと、若い男性、と言うか大学生位の男の子と言った方がいい位の子が3人、打ち終わった所でした。2人はまあまあな腕前のようでしたが、1人が初心者のようでカートに乗ったと思ったら途中で降りバタバタ走っていました。その姿を見ていると少し前の自分を思い出しました。しかし、この位の若い子ならまだ微笑ましいものです。遠くから何打目か不明でしたが打っているのが見えました。それが前の方に飛んだのが見えたので、我々も第1打の準備を始め、前を確かめてから打ちました。私も妻もまずまずの当たり。カートに乗って自分のボールの所まで行くと、その男の子が戻って来ていました。すると私のボールを見て自分のだと言います。しかしボールの種類や番号は明らかに私のボールです。違うよと言うと、またボールを探しに行ってしまいました。さっき前に打ったはずなのに何でまた戻って来たのか不思議で、妻と一緒に笑っていました。その後、ボールがあったらしく急いで打っていました。どうも木に当たってこちらの方に戻って来てしまったようでした。謝りながら走って行く姿を見て、またまた微笑ましく、我々は「頑張れ!」と声を掛けました。ひと昔前ならこんな状況を見たら自分もそうなるのではと身体がガチガチになり、次のショットはダフるのは目に見えていました。しかしこんな時だからこそ、第2打はルーティンをしっかりやって、落ち着いて素振りをし、しっかり当てる事が出来ました。

次のホールへ行くカートで、あの男の子は大丈夫かなと妻と心配していました。しかし本当にあの位の年齢なら微笑ましく思えますが、私位の年齢のおじさんがこのバタバタでは洒落にならないよなと、改めて思いました。何とかこのレベルになれて本当に良かった、良く辛抱したと自分を褒めたい気持ちでした。もちろん妻やスクールの先生にも感謝しました。我々はその後も順調にプレーを進めていました。

すると、前の組の様子が何か違ように感じました。初心者がいるのに全く追いつかないのです。我々は2人、前の男の子達は3人です。あの初心者がいたらさすがに詰まる事を予想していたのですが、まさか急に上手くなった訳でもあるまいし、変だなと思いました。すると8ホール目の超ロングホールです。ここはかなり長いので、4組位コース内にいる事があります。そしてここでやっと前の組が見えたのです。するとどう見ても2人しかいません。初心者の子が見当たらないのです。その後も前の組がホールアウトするまで見てましたが、やはり2人なのです。どうも途中で棄権したようです。これには本当に昔の自分を彷彿させるようでした。自分も若い頃一度だけ、どうしようもなくなり途中棄権した経験があったのです。結構罵倒されていたのではないか、揶揄われていたのではないか、全く関係無い他人ではありますが、心配になってしまいました。そうだとしたらトラウマにならないといいと思いました。

私は本当にあの若い頃のプレー中の揶揄い、罵倒がトラウマとなっていたのです。これを乗り越えるのは、本当に少しオーバーですが地獄のような苦しみを味わいました。妻がゴルフをやらなければこんな苦労は無かったのでしょうが、自分と妻とスクールの先生とで頑張って何とか克服したのです。これは新たな自信となり、今後の人生にも色々と力になってくれると思います。石の上にも3年とはよく言ったものです。スクールに入ってちょうど3年。何とか楽しくゴルフが出来るようになりました。因みにこの日のスコアは96でした。妻はイマイチだったので再度リベンジという事になりました(笑)。ゴルフを諦めないで本当に良かった。妻がゴルフを初めてくれて本当に良かったと、心の底から思った日でした。

上里ゴルフ場にて。自然現象でこんな曇も見れたりしますf:id:x-japanese:20211115145607j:image