前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

145.私の夫婦でゴルフ体験記10

妻のスイングを見た私は基本の大切さを実感、それからのゴルフの練習はもっとゆっくりとスイングしたり、力を入れない練習をしたりと、基本を意識した練習をするようにしました。そして次のゴルフは、霞ヶ浦ラソンに参加した翌日、セントラルゴルフクラブNEWコースへ行きました。ここは洋風で可愛い感じのゴルフ場で着いた時は結構テンションが上がり、今日は後続組がいても慌てずゆったりとしたゴルフを心掛けようと決心しました。しかしその基本がなってない私が、いくらゆったりとか気にしないゴルフを心掛けた所で、それ程変化はありませんでした。

その日は割と空いており、私にとっては絶好の試してみるチャンスでした。しかしここは結構池やバンカーが多く、正確なショットが試される感じでした。案の定、ショットが安定しない私はかなりバンカーや池に入れ、悪戦苦闘状態でした。妻は距離は出ないながらもしっかり正確なショットを打つので、返って今までよりいいスコアでした。この頃は妻はまだ多少の打ち直しをおまけしたり、パターも長めのOKが多かったりでちゃんとしたスコアを付けて無かったのですが、それでもベストスコアが出て上機嫌でした。相変わらず妻は私に「急かすな、喋るな」を言い、マイペースのゴルフを心掛けていました。私は逆にツキにも見放され、せっかくグリーンに乗ったボールが池にコロコロと転がり落ちるなど、久しぶりに120を越え、散々なゴルフになってしまいました。

救いは、天気が良かった事と昼食にステーキが食べられて美味しかった事とビールが美味しかった事。またその日は何だかオープンコンペと称した物をやっており、2人とも飛び賞が当たり、イチゴとお菓子を賞品で貰う事が出来ました。妻はこういったラッキーな事をとても嬉しく思う性格で、本当に喜んでいました。私が沈んでいると、「悪い事ばかりじゃ無い、こんないい事だってあるからゴルフは楽しい」と励ましてくれました。これではどちらが初心者なのだか分からなくなってしまいます(笑)。

そしてこの時のゴルフが、いよいよ私に決心をさせます。今回も妻はしっかりルーティーンと素振りを欠かさず、一定のスイングで打っていました。やはりここが私との一番の違いである事を認識出来たのです。とにかく失敗してもそのまま崩れず、リカバリーが出来る事は私にとっては羨ましい事でした。それはやはりスクールに通ってしっかり基本を習っているからに他なりません。妻のスクールの内容は既に一年以上やっているので知っていました。先生も分かっており、入る事には何も不安はありませんでした。肝心の時間も、最後の時間であれば会社から帰って来ても何とか間に合いました。ダイエットを始めた時と同じような感情が湧き上がって来ました。「これはスクールでしっかり基本を教えて貰うしかないか」と、決心したのでした。

そしてその後の平日の夜、妻にはスクールの時間を夜に変更して貰い、一緒にゴルフ練習場へ行きました。そして体験スクールに申し込み、早速レッスンを受けてみました。ゴルフのレッスンなど初めての体験で、今までは先輩やコンペで一緒になった人等から教わった事はありましたが、初めからかなり緊張していました。また自分のゴルフを見られる事にとても違和感を感じました。ゴルフの経験だけ言うと既に30年近いキャリアとなります。それでこんなもの?などと思われないか、とても気になりました。ドキドキした状態で待っていると、先生がやって来て挨拶をされました。そしてスクールが開始です。まず体験入学である私から見てもらう事になりました。まず初めにこれまでの経緯を話します。そしてその後は目標を聞かれました。私はとにかく安定したゴルフがしたい、ドライバーも200ヤード前後でいいからとにかく真っ直ぐに飛ばしたいと言いました。

そして次はスイングのチェックです。先生を前に5回程度素振りをしました。すると先生は先程話したキャリアの通りの素振りだと言いました。教わった頃から既に20〜30年近く経っているので、随分昔のスイングだと説明してくれました。またクラブも見てくれて、これも随分と昔の、それもバラバラであるのが良くないとの説明でした。クラブについては何とか買い替える程では無いので、暫くは短いクラブで練習をしましょうとの事でした。次に私の年齢の説明がありました。相変わらず強振しているスイングを見て、そのままでは今後もっと悪くなると説明されました。そして、私のレッスンの方向性を優しくソフトに説明してくれました。既に50代半ばを過ぎ、これからは力で飛ばす事は諦めた方が良く、またクラブもボールも昔とは全然良くなっているので、それに対応出来るようフォームを直して行きましょうとの事でした。まず、私の最大のネックである左に引っ掛かるフォームの改造から取り組みました。とにかく、私のスイングは所謂外から内に入ってくるフォームだそうで、それを内から外へと、まるで逆のフォームにする練習が始まりました。

これが中々直らない。既に3年は通っているのに未だに先生に注意される位です。とにかくまずは9番アイアンかピッチングでひたすら内から外へ小さめのショットの練習です。こんな地道な練習を続けるのかと思うとかなり精神的に参ってしまう感じでした。しかし、それだけ若い頃についたフォームやクセという物は中々変えられず、これが直って来るまでは本当に苦労の連続でした。さらに、私は専門の人から教わっていた訳では無かったのが、時間が掛かった原因のようでした。素人に教わった凝り固まったフォームやスイングは一朝一夕には直らないようでした。また心理的にも間違ったスイングのイメージが中々払拭されず、身体も心も一新するフォーム改造にはとんでもない労力がかかったのでした。

私がスクールに入るキッカケとなったセントラルゴルフクラブNEWコースにて。この時の妻は私のバタバタゴルフを終始笑っていました😅f:id:x-japanese:20211115115228j:image