前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

102.私のダイエットとランニング体験記5

レースに出た事により、その魅力に取り憑かれた私は、ますますランニングに気合が入って行きました。こうなると目的のダイエットはどこへやら、次はどの大会に出ようか考えながら励むようになりました。気がつくと体重はとっくに80㎏を切り、周りの人からも「最近痩せた?」と言われる位までになりました。こうなったらX-JAPANさながら「行ける所まで行け〜」という感じで生活も一変、プライベートはランニング優先の暮らしになって行きました。

次のランニングは妻の友人グループが勧めてくれた10㎞のレースに出る事にしました。これは参加するとスイカが食べられるという事で有名な、千葉富里のスイカロードレースでした。前回のレースから約5ヶ月、練習時間はたっぷりあったため頑張って練習しました。しかし後輩のアドバイスはしっかり守り、少しずつ少しずつ距離を増やしスピードも飛ばし過ぎない事を心掛けて行きました。そして当日、会場に着くと人がたくさんおりやけに盛り上がっていました。明らかにランナーじゃない人もいました。どうもこの大会が町起こしのようになっていて、そこらじゅうで特産のスイカを振る舞っていました。屋台や即席店舗もあり、ランニングというよりはお祭り状態。こういう楽しみ方もあるんだと、ますますランニングにハマって行きました。

その次はやはり妻の友人が誘ってくれたのですが、コンセプトが前回と同じような山梨の勝沼ぶどうマラソンという大会に出ました。こちらは会場がブドウというよりワインの試飲会場のようで、街全体でワインを売り込んでおりました。しかしここのコースは10㎞とはいえ、アップダウンのとてもキツいコースで、走っている脚が攣るという初めての経験をしました。ランニングには色んなコースがあるものだと、感心したのを覚えています。そして走ったその後は妻の友人達とほぼ酒盛り状態。帰りに利用した臨時列車の中は殆どがランナーで、ほぼ飲み屋と化しておりました。こんな経験もとても面白く、ますます色んなレースに出てみたいと思い、練習にも身が入って行きました。因みにこの勝沼ぶどうマラソンは私のお気に入りで、その後毎年参加するようになりました。今は甲州フルーツマラソンと名前を変えていますが、最近の3回は自分の治療やらコロナやらで参加出来ていません。来年こそはあの会場のカオス状態を味わいたいと思っています。

そんなこんなでランニングを始めて一年が経過しました。肝心のダイエットですが、自分でも随分とその効果を実感出来ました。体重はこの頃は既に77㎏程まで減少、身体も軽くなった感じです。ズボンがブカブカ状態となりさすがにスーツを数着買いました。そして次の目標は初レースで走った谷川真理の大会です。もちろん前回の雪辱でハーフマラソンに挑戦しようと決めました。目標がクリアー出来、また少し目標を上げそれをクリアーして行く為に頑張るという事は、こんなにも人間を生き生きとさせるものなのでしょうか。ランニングを始めて本当に良かったと思いました。

年末に近づくと忘年会シーズンで、久々に合う同僚や先輩、後輩と飲む機会が多くなります。そして会う度に皆から「痩せた?」と驚きの声を掛けられました。これがまたやる気を起こさせる。人間は成功体験も必要なんだと思いました。そして充実した一年が終わろうとしていました。まさに自分の世界観が一変した年でした。来年もこの調子で公私共に頑張って行こうと心身ともに充実した日々を迎えていました。

ぶどうマラソンの後の、これから始まる宴前の様子f:id:x-japanese:20210906085515j:image