前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

163.私のぶらぶら旅3

今回は少し前に行ったぶらぶら旅なので写真はありません(その後、フィルムのデジタル化等、色々と取り組み、アップ出来るようになりました😅)。このブログのランニングでも書きましたが、山梨の勝沼です。最近はコロナの影響ですっかり行かなくなってしまった場所ですが、まさにワインの王国、ぶどうの故郷と言うに相応しい場所なのです。このぶらぶら旅は、ぶどうマラソンの翌日に勝沼の街をぶらぶらした旅です。東京からなら電車での日帰りも十分可能ですので、ぜひ皆さんに行って欲しいと思います。せっかくですので、勝沼ぶとう郷駅からスタートさせます。

まず駅に着くと急カーブのホームが出迎えます。またこの駅は、急勾配の途中に駅があるので平衡感覚がちょっとおかしくなります。ここは昔、スイッチバックの駅を廃止し坂の途中に駅を造った為、こんな駅になりました。改札を抜けると左右にその名残りが残っています。特に左側の広い空き地は、昔、貨物の荷扱いを行っていたヤードの跡地だそうで、ここからぶどうやワインを積んで東京方面に運んでいたそうです。そしてそこには中央線で以前に活躍した電気機関車が保存されています。右には昔の旅客用の勝沼駅ホームが残っています。桜の木が植えられているので春はさぞ綺麗だと思います。

直ぐに街に繰り出したい所ですが、まずはその機関車の奥を歩いて行き、鉄チャンじゃなくてもおススメの、旧中央線の大日影トンネルを歩きます。ここは以前スイッチバックの時代まで使われていたトンネルで、かなりの長さのトンネルです。壁にはSLの煤がこびりついているのが分かりますし、これだけ長いトンネルを気軽に歩けるのは中々ありませんので、一見の価値はあると思います。しかしここは最近閉鎖しているようなので、行く前には確認してから行くようにして下さい。

そしていよいよ街に繰り出します。この時は秋、ぶどうの最盛期です。駅まで戻り、まず道路を左に行き坂を下って行きます。右手には甲府盆地が広がり一面ぶどう畑です。ぶどうはぶどう棚で栽培されているので、一般的な畑の風景と少し違い、何か違和感のある畑の風景が広がっています。歩いていると時折、レストランを見かけたりします。夜なんかはさぞ夜景が綺麗で食欲をそそるんだろうなと思います。f:id:x-japanese:20240127225757j:image

暫く下って行くと左前方にワイナリー、シャトー勝沼が見えてきます。ここで小休憩。ここではワイン工場の見学が可能ですし、ショップも併設しておりワインの試飲も出来ます。素敵なレストランもあるので、一度は食べに来たいものです。秋の時期はぶどう祭りも行っていますが、これは最近はコロナで中止しているようです。

そしてまたひたすら坂を下り、勝沼宿と言われる市街地へ入っていきます。その前に交差点を左へ折れ国道20号まで戻り、その左上の山裾に佇む大善寺に行きます。ここにはとても珍しい、ぶどうを掌に持つ薬師如来様が拝めます。また住職が作るワインが有名なのでぜひ買われては如何でしょうか。お寺の雰囲気も中々いいです。

その後は来た道を戻り、旧甲州街道勝沼の中心部へと向かって行きます。少し下り坂になっている国道の両サイドにはワイナリーとぶどう園と趣ある建物や土蔵が混在し、それらを見ながら歩くのはとても楽しいと思います。すると右側に可愛い郵便局のような古い建物が現れます。旧田中銀行の店舗をそのまま保存してあるのです。この建物は一見の価値ありと思います。

この辺りから街の中心地に入り、この地区で有名なパン屋さんや、右側にはぶどうマラソンのゴール地点の勝沼中央公園グランドがあります。ここでは毎年10月の第一土曜日にワイン祭りを行っており、色々なイベントを行なっています。そこでは1,000円でワイングラスを買うと、そこに出店しているワイナリーのワインが飲み放題という、太っ腹なイベントを行なっています。またこの日は街中で色々なイベントが開催されているので、ぜひ勝沼に行くならこの日をお勧めします。もちろん私のように、同じ月の中旬に行われるマラソン大会に出て、走った後にワインの飲み放題というのを体験するのもお勧めです。その他にもこの季節は色んな所でイベントを行っています。

この日はその先の信号を左側に折れて歩きます。この辺りはレストランや、名物のほうとうが食べられるお店もあります。またあのシャトレーゼのワイナリーがあったり、その先にはメルシャンのワイナリーがあったり、その先にはメルシャンワイン資料館があったりと、まさにワイン好きにはたまらない施設も広がります。またぶどうマラソンのスタート地点もこの辺りです。その先には蒼龍葡萄酒というワイナリーがあり、その手前の道を右に向かうと、昔のワインセラーである龍憲セラーという中々興味深い遺構があります。明治時代に作られたワインの貯蔵庫であり、今の技術でもこれと同様のものを作るのは難しいそうです。中には入れませんが、一度は見る価値があると思います。

また元の道に戻り、その先には岩崎醸造所があり、私はここのアジロンという種類の赤ワインが大好きで、いつもここに来ると買っています。アジロン種というのはこの地域のぶどうで、中々栽培が難しく他県にはあまり出回っていません。少し甘めですが、ここのアジロンは甘さが控えめであり、とても美味しいと思います。

ランチはこの辺りで取るのがお勧めですし、またはワイナリー等で、一杯ワインを飲みながらちょっとおつまみを摘むのも楽しいと思います。結構高級なワインをグラス売りしているワイナリーもあるので、試し飲みするのもいいと思います。私は後者の方がお勧めです。色々飲める所はありますが、メルシャンのワイン資料館の隣のメルシャンワインギャラリーがお勧めです。それはこのぶらぶら旅のクライマックスにぶどうの丘のレストランをお勧めするからです。

そしてほろ酔い気分で、ぶらぶら旅の再開です。岩崎醸造の交差点を左に、駅へ戻る感じで進みます。その先にもワイナリーや葡萄園が点在していて、まさにぶどうの故郷を実感出来ます。上岩崎の交差点をまた左に折れ、祝橋を渡ります。この道はぶどうマラソンのコースなのでちょっと興奮して来たりする道路です。そして朝歩いて来た道を横切り、そしていよいよぶどうの丘を目指します。その前に私のお気に入りのワイナリーに寄りたいと思います。そこはシャトージュンと言い、あのファッションメーカーのJUNの関連企業がワイナリーをやっているのです。成功した人は、農業とかボランティアとかに行きつく人が多いですが、ワインに行きつく人も多いなあと思っていましたが、最近は私の好きなX-JAPANYOSHIKIもワイン作りをしており、私なんかには分からない世界観があるのかなあと思ってしまいます。ここのアジロンも最高に美味しいし、白ワインなんかも美味しいので、つい寄って買ってしまいます。お店にはJUNのセーター等も飾ってあり、勿論販売もしているので、直ぐにあのJUNの関連だと分かると思います。

そして数本のワインを抱えて最後の難関、ぶどうの丘へ向けて坂を登って行きます。これが結構キツい。ワインを持っているので相当な負担となります。いつも買った後で郵送にすれば良かったと思うのですが、中々抜けない貧乏性がそうさせるのでしょうか。やっとの事で到着。もしワインが飲み足りないようでしたら、ここにも有料ですが飲み放題で試飲出来るワインカーヴがあるので、寄ってみては如何でしょうか。もちろん気に入ったらそのワインを買う事も可能です。

そしていよいよ、締めの展望レストランでの食事です。夕暮れ時までには着いて、暮れゆく甲府盆地を見ながらワイン片手に食事は本当に最高の気分です。ここの料理に使うソースがワインをふんだんに使っているので、本当に美味しいです。ハンバーグでさえも本当に美味しく、また来たくなること請け合いです。そして空が暗くなるに連れて見事な夜景が広がって行きます。美味しい食事をしながら新日本三大夜景を楽しむのは、まさに至福の時です。f:id:x-japanese:20240127225818j:image

しかしここの最大のネックは帰りにあります。勝沼ぶどう郷駅まで1.5㎞弱。バスは無いのでタクシーか歩くしかないのです。またこの道が暗いのです。頑張って勝沼ぶどう郷駅まで歩くと全行程は約9㎞位ですが、見たり食べたりで軽く一日楽しめてしまいます。できればここには宿泊施設もあるので泊まって、温泉も楽しんでみてはと思います。この温泉の事は、この後のブログでも書く予定です。

これはYOSHIKIワインです。自分でも結構買いましたが退職祝いにたくさん頂きました😊f:id:x-japanese:20220219173507j:image