約2年の闘病の末、私は完璧とは言えないながらも社会復帰を果たしました。まだ50代の若さでこんな事になるとは夢にも思わなかったというのが正直な気持ちです。
癌になる原因は様々ですが、やはり若い頃の不規則な生活、睡眠不足、暴飲暴食は良くないようです。あとはストレス。自分はこの全てに当てはまりました。会社でのムードメーカーを引き受けて支店全体を統率して、飲み会やイベントの取りまとめをはじめ、営業の業績アップはもちろん、後半は特に個人情報保護やコンプライアンスに追われた生活を25年近く続けてきました。途中、疲れから肺炎を患った事もありました。
他にも色々あるでしょうが、この辺りを一つでも少なくする事が予防となるのではと思います。そしてその後の前立腺癌、早期に見つかったのが本当に運がよかった。治療後に知人などに治療した事を話すと、予想以上に前立腺癌で亡くなっている方が多くいる事が分かります。昔は癌自体の早期発見が難しく、前立腺癌といえども症状が現れた時は既に手遅れという時代だったようです。
私はそれまで毎年の人間ドッグを馬鹿にしており、面倒だ位に思っていました。そのドッグで異常値が見つかり精密検査を受ける事になりました。さらに一年後の精密検査では疑われる症状が発見され、その後の針生検でも1回目で癌が見つかったという事は本当に運が良かったようです。
重粒子治療が成功したのかは、今の時点ではまだ分かりません。患部がしっかり照射されているかも分かりません。また放射線の後遺症は数年かけて現れると言われています。現在、重粒子治療でなくても前立腺癌治療の5年後の生存率は100%と言われていますが、これからは再発の恐怖と、あるかもしれない後遺症に怯えながら生きていく事になります。若い方々がこのブログを見る事は無いでしょうが、若い時の無理がこのような病気を引き起こすという事を切に伝えたいと思います。
初秋の長野県千曲川