前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

78.職場復帰

会社には退院の翌日、いきなりフル出場で出勤したものですから、会社の同僚達はかなり驚いておりました。本当に昨日まで治療していたのか、という、悪く言えば本当に病気だったのか?という顔を全員がしていました。癌の治療という事を考えるとかなりセンセーショナルな出来事だったと思います。実際、先輩や同僚で癌の治療を行っていた人はいましたが、今までに退院後すぐに出社という事例は無かったと思います。

入院中のウォーキングの成果もあって午後になってもバテる事もなく、仕事を迷惑をかける事もなくこなして行く事ができました。しかし湿気や梅雨明け後の夏の暑さには参りました。夏の休暇も治療のために使ってしまっているので、退院後は暦通りに出勤しなければなりません。この辺りが不安要素でしたが、規則正しい生活を送る事により何とかこの夏を乗り越える事ができました。

その他、気を配った事は、ドーナツ座布団を用意しなるべく下腹部を圧迫しないよう心掛けました。そしてあまり座りっぱなしにならないよう注意し、適度に立ち上がり運動する事も心掛けました。また便秘や下痢にならないよう整腸作用のあるサプリメントを定期購入し、毎日飲むようにしました。

アルコールも暫くは控えていましたが、秋頃からは飲み始め、月の半分は抜くようにして、飲み過ぎないように努めるようにしました。会社での飲み会も暫くはプライベートな飲み会は抑えていました。しかし公的な会は出ない訳にも行かず、最初の方はアルコールを飲まずに参加、一次会で失礼する事を徹底しました。

私は今まで年甲斐もなく、飲み会やイベントでムードメーカー的な役割をしていたので、同僚や後輩の間では早く完全復活して欲しいとの要望が強かったのですが(笑)、そこは身体の方が大切です。同僚達には悪いという気持ちはありましたがこれ以上家族に迷惑をかけられないと思い、退職までこの姿勢を貫きました。

信濃の連山とローカル線の腕木式信号機f:id:x-japanese:20210401090004j:image