前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

56.照射2回目に向けて

お孫ちゃんと鉄ちゃんと、この一時退院ですっかり気分転換してきた私はこの夜はグッスリ眠れて、いよいよ本格的な治療となる第二週目、気合十分で朝からベッドでスタンバイしていました。

またこの日から予定通り、朝、晩とウォーキングをする事にしました。退院したらなるべく早く会社に復帰もしたいので、足腰が弱らぬよう鍛えておこうと思いました。最初は適当に病院の周りから新治療研究棟の周り、研究室などを見て回り、ケータイの万歩計機能を使って距離を測り、その日のうちに1周約1.5kmのコースを作りました。それを2周、朝晩なので最低でも6kmのウォーキングを日課にしました。

朝食を食べウォーキングを終え、いつかいつかと看護師さんからのお呼びを待ちます。待ってる間も、どうやってあの緊張感を克服するか色んなパターンを考えたり、どうやったら照射しやすい形を取れるか等、気合が入り過ぎて逆に興奮している自分を感じ、これはあまり良くないかななんて思うようになりました。

それにしても一向にお呼びがかかりません。午前中はそのまま何もなく食事となりました。食堂では既に集まっている人もいて、何やら数人が話し込んでいます。「今日は遅めらしい」という情報があるようです。患者の中には既に照射が終盤に差し掛かっている人もいて、随分顔馴染みにもなって看護師さんなどから今日の治療情報を聞き出しているようです。

その他にも色んな情報を話し込んでいてワイワイガヤガヤ。こんな感じも病院とは思えず、何だか会社の食堂で人事の噂話をしているみたいで、面白かったのを覚えています。そんな訳で、私の気合いは初日からへし折られてしまった形となってしまいました。

無人の木造駅舎の内部と一緒に遊んでくれた猫😊f:id:x-japanese:20210326130312j:image