前立腺癌、重粒子治療体験記

前立腺癌と重粒子治療について、私の経験をお伝えして行きたいと思います。

519.ネガフィルムの懐かしい記憶、1

今回からこのシリーズを書こうと思います。私が鉄チャンなのは、178回目から始まるブログを読んで頂ければお分かりかと思います。その詳細版と言えるこのシリーズ。内容は、ずっと保管してあったネガフィルムを現在少しずつデジタル化をしている最中であり、それを見ていると色んな思い出が蘇り、その写真と共に当時の事を思い出すままに書いていくというモノです😅。まず第一弾が整理ついた事から、それを第一部としてアップしてみようと思ったのです。

この鉄チャンシリーズのブログは、当初は書くのに中々苦労していたのでした。その理由は、文章だけでは全くもってつまらないから、とにかくその時の写真を載せたいと言う事でした。しかしその為には画像を取り込まなければならない。ケータイの写真なら掲載は簡単ですが、プリント写真やネガフィルムの画像はどうしたものか。当時、ネット難民だった私は(今もそれ程変わらないか😅)、古いネガフィルムを中々デジタル化させる事が出来ず、鉄チャン系のブログは中々作れなかったのです。

そのうちに「Googleフォトスキャン」というアプリを娘達から教えてもらい、古い写真を引っ張り出して来てその取り込みを試みます。すると割合と簡単に、プリント写真をケータイに取り込む事が出来ました。これで鉄チャンブログが書けると思ったのも束の間、細かい所を見て行くとこれが中々難しい。変に光が反射したり、画像が斜めになってしまったり、手ぶれやピンボケも発生。苦労の末、まずまずの画像が取り込めたところで、この鉄チャンブログを始める事が出来ました😊。f:id:x-japanese:20240305102117j:image

暫くはこれでやって行こうと思ったのですが、その後はどうも納得した画像では無い事に、こだわりが出て来てしまいます。とにかくプリントされた写真自体が古いので、取り込める画像もそれなりになってしまうのです(ボヤ〜ッとして来ていたり、色が褪せてきている感じなのです😵)。その頃は、第二の就職をして日々の生活にも時間的余裕が出て来た為、ブログを書く事と並行して、あのネガフィルムを何とかしたいなあと、あれこれ調べるようになったのです。ネットで調べるといい機材もありそうです。しかしソフト環境がどうの、対応機材はどうの、小さい文字で色々な事が書いてあります。こう言った事に全く疎い私。娘達に聞くと、大体対応してるから大丈夫だよ、とは言いますが、もし揃えて使えなかった場合のダメージが強すぎます。

これには理由があるのです。このネガフィルムのデジタル化は以前にもトライした事があったのです。15年位前になるか、ある鉄道雑誌にその特集があったので、私もそれを見習って5万円位掛けて結構な機材を買い、自宅のデスクトップのパソコンと繋げて色々と頑張っていたのです。悪戦苦闘しましたがついにそれは叶わず、そのお金が無駄になってしまったのです。妻はそれ程怒りませんでしたが、私が結構トラウマになってしまったようなのです😅。この頃は「ネット難民」と言う言葉が流行していました。まさに自分はこの難民なんだと実感、それからはどうもパソコンやネット系の機械は敬遠する日々が続いてしまいました。今は時間的余裕は出来たけど、資金的な余裕はそれ程は無く、数万円と聞くとやはり躊躇してしまうし、そもそも難民から脱出出来ているのかとても不安で、本当に小市民だなあと感じてしまいました。

しかし何もしないのは益々勿体無い。ある日、娘が結婚した時に買った、フィルムスキャナーがある事に気が付きます。ちょっとやってみようかと、押入れを探すとそれはありました。説明書もあったので、それで色々取り組んでみました。5年振り位に作動させたので、当初は上手く起動しなかったですが、説明書を見ながらいじくっていました。そして最初はテレビと繋げる事が出来、それをテレビの画面で見られた時は感動に近い物がありました。f:id:x-japanese:20240305093333j:image
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続けてフィルムのデジタル化に挑戦しました。家にあったSDカードへの取り込みを試します。しかしこれが上手く行きません。これにも悪戦苦闘。何度やっても上手く行かないのです。そしてこう言った事をやっていると平気で何時間も過ぎて行きます。気が付くと夜中なんて事もしばしば。これでは私の体調が心配です。またこの辺りでコロナ禍が本格的になって来ました。妻が体調を崩したりしたのもこの頃。さらに娘もコロナのせいで、夫の海外赴任に着いて行く事が出来ずワンオペとなり、大変な子育てになってしまった頃と重なってしまいます。そんな訳で、このネガフィルムのデジタル化は一旦棚上げになってしまいました😵。

それから約3年が経過。コロナ禍も明け、色々な事が落ち着いて来たので、今年に入りデジタル化を再開する事にしたのです。しかし、相変わらず上手く作動しないスキャナーの機械。ネットで調べてもその不具合の原因が分からず、まずはこの機械の具合をメーカーに確認しに行きました。このメーカーは「ケンコートキナー」社。我々の時代はケンコーと単独の会社でしたが、トキナー社と合併したようです。ケンコー社は、私はカメラの付属品のイメージでした。よく使っていたのはレンズに付けるフィルターでした。トキナーと言うと交換レンズのメーカーだったかなあ。

その本社はJR中野駅の近くにあり、ある日行ってみたのです。そこは顧客向けに土日も開いており、ショールームを始め、写真スタジオ等も併設しているフロアがあったのです。そして行ってみると、ショールームの中に相談コーナーみたいな所もあり、店員も中々フレンドリーでした。「何でもお声掛け下さい」と言ってくれたので、最初はバカにされるのではないかと恥ずかしかったのですが、思い切って相談しました。すると何の事は無い、その機械は壊れていたのです。SDカードの挿入の部分が壊れており、使えないとの事。そうなると買うしかない。せっかく来たのですから、ここで色々と聞く事にしました。

そしてここでネガフィルムのデジタル化の事を細かく確認出来たのでした。やはりネットでは無く人と話せると私も安心😊。色々と相談に乗ってもらい、結局、ここで売れ筋のスキャナーを買う事にしました。価格は3万円弱。そしてSDカードについても色々と聞き、またそれをケータイに取り込む部品も細かく教えてくれました。そしてそれは量販店で買う事を勧められ、メーカーや品番等も教えてくれ、帰りに買って帰ったのです。

その日はその機械をいじくりまわし、説明書を読みネットでの説明動画を見たりと、何とかネガフィルムからSDカードに取り込めた時は中々感動モノでした。そしてそれをケータイへ転送。それが出来た時は感動そのもの。初めて取り組んだ時から苦節18年位か。本当に半端無い達成感を感じました。そしてこのEF66の画像が、初めてケータイに取り込んだ物なのですが、やはりネガフィルムも劣化しているのでしょう、色がくすんでいるように見え、正直な感想は、期待していた程鮮明では無かったと少し残念に思ったのでした。保管状態がそれ程ちゃんとしていた訳では無く、本当に40年以上経過しているネガフィルムなので、逆にこれだけデジタル化出来た事で十分なのかも知れません。今後は補修する技術も勉強して行こうと思っています(このEF66、まだクーラーも装備されておらず、パンタグラフもオリジナルな形態です。このシリーズではこう言った写真がたくさん出て来ます😊。また以前に書いたブログにも、このデジタル写真を付け加える事もしています)。f:id:x-japanese:20240317135625j:image

また、デジタルカメラで撮ったSDカードからも画像をケータイに取り込めるので、そちらの方も試してみました。するとこちらもすんなりと画像の転送が出来ました。あれだけ苦労したケータイへの画像の取り込みが、難なく出来るようになったのでした。f:id:x-japanese:20240305100930j:image

こうなると、色々と保存してあったネガフィルムを更に引っ張り出して、片っ端から見てみたくなります。そしてそのネガフィルムを見てると、本当に色々な思い出が蘇ります。このシリーズは、そんな昔のネガフィルムから思い出す色々な記憶について書いて行こうと思います。これまでの鉄チャンブログとは違い、少しマニアックな話も増えますのでよろしくお願いします😵。

それにしてもかなりの量のネガフィルムです。そしてあまり整理整頓されているとは言えず、今回は初めて撮影した辺りのデジタル化が何とか整理出来たのです。それ以外は整理されている物もありますが、まだまだされていないフィルムもたくさんあり、このシリーズの完成はかなりの時間が掛かると思います。そしてこのブログでこのシリーズを完成させる事が、私の老後の楽しみでもありました。第二部以降はかなりダラダラと進むと思いますのでご勘弁を🙇。それではまずは初めて撮影した、リコーハーフカメラの記憶からスタートです😊。