名言集の最後は、私はやはりX-JAPANで締めたいと思います。つい最近、メンバーの死という悲しい事が起こってしまいましたが、何とか凹まず頑張って行こうと思っています。
このバンド、確かに音楽性が最高でそれに痺れた部分も多かったのですが、彼らの発する言葉にもたくさんエネルギーを貰ったのです。特に始めの頃は、こんな格好をしているのに言う事は真面目なんだなとビックリした傍ら、本当にそうだなあと思う事を良く喋っていたのでした。特にYOSHIKIはよくそう言った事を、当時のテレビ等のインタビューで話していましたし、ToshIに至ってはライブの合間のMCで良くファンに向かって叫んでいました。それを聞くたびに「こいつらまだ若いのに、何でこんな言葉を言えるのかな。」と思ったものでした。
彼らは本当に色んな事を喋っており、その都度、私はその言葉に元気づけられ、勇気を貰い、前向きに考えられ、色々な事に立ち向かい、挑戦出来たと思っています。そんな中で一番感銘を受けた言葉が、あるライブでToshIが発した「今起きている事には理由があり、お前らの将来に必ず意味があるのだ」と言う言葉でした。これには心の底から衝撃を受けました。
この時は営業のリーダーとしてコンプラ店長と戦っていた頃でしたが、まだまだ社会人生活の真っ只中。毎日のように、「何でこんなに苦労しなきゃいけないのだろう」とか、「いつまでこんな目に遭わなきゃいけないんだろう」という事がたくさんありました。そして思い返しても、そんな苦労したシチュエーションはたくさんあったのでした。その都度、そんな自分をツキの無い人間だとか、価値の無い人間なんだとか、親や神様を恨んだような時も多かったのです。しかしその頃は既にCDやビデオのみならず、ネットの世界でX-JAPANの様々なライブやテレビ、インタビュー等が見れるようになっていたのです。この頃はそれを見る事が多くなり、そしてこの言葉を聞いた時、ある一つの事が思い出されたのでした。
それは、179回目のブログの事です。読んで頂ければ内容が分かりますが、あの時の事象が私に、「後悔、先に立たず」と言う座右の銘を持たせてくれたのでした。あの時、ユースホステルの経営者が我々の「お願い」に対応してくれていたら、それはそれで感謝して違った人生になったかも知れませんが、絶対に認めないと言った対応をされた事によって、チャンスと言うのはその時だけ、後で気が付いても遅いと言う事を実感したのでした。この事象は本当に辛かった悔しい出来事だったのですが、ToshIの言う、将来の私にとってとても意味のある出来事だったのでした。
また会社に入って営業部にいた時も、この事が当てはまりました。営業部では先輩とかに随分とイジメられていた私。しかし、この時に自分に対して悔しさや情けなさを感じ、負けるもんかと言う覚悟が出来たからこそ、私は色々と勉強したり研究したり、外部の環境に興味を持ったりしたのでした。この事は、後々に先輩や後輩達から言われて気が付いたのでした。「君はあの頃、上司達の厳しさによく耐えていたよな。それが逆に君の力になったのだと思う。」とか良く言われたのでした。イジメを受けていた事はとてもキツかったのですが、いつかこいつらを見返してやると言う気持ちが私の力になったのかと思うと、やはりそのイジメにも意味があったのかも知れません🤔。
また最近では時計の紛失事件もそうだと思います(290回目のブログを読んで下さい😅)。この事象も、その時はとてもキツかった出来事でしたが、妻の言う事を聞かずに、歳を取るごとに何だか頑固になって来ていた私に取って、それを改心させるキッカケとなり、とても意味のある出来事だったと思います。
確かに、しないでいい苦しみはしない方がいいに決まっています。しかし、キツイ時や苦しい時に、すぐに不平や不満を言ったり、諦めたりしないで、これは自分に取って何か意味があるのかも、と少しでも思ってみる事もいいのではないかと思います。私も、その時にそう思えたらもっと楽だったのでしょう。しかし、その時はそんな事など考えられる状況で無いかも知れません。そして、こんな歳になり第一線から遠ざかり、まあまあ平穏に暮らせているからこそ、特にそう思える言葉なのかも知れません。
それにしても、まだまだ若かった彼らが、このような心に染みる言葉を発せられたのは、なぜなのでしょうか?。私が知る彼らは、とにかく何に対しても全力でぶつかって行くイメージがあります。前例を厭わず反対されても怯まず、そしてそれだけではなく、それに負けないように猛練習でスキルを磨き、今の地位を築いたと言っていいと思います。その壮絶と言っていい活動が、このような言葉を産んでいるのだと、私は思っています。ToshIのこの言葉は、そんな立ちはだかる壁や苦労にぶち当たり、その都度全力で努力してそれを超えて行き、そうやって頑張って行ったら、ここまで来ていた。その壁や苦労があったらこそ、ここまで来れたと言っているのだと思います。
今は何か悪い事があると、最初から諦めムードとなる人達が多いと思います。最近の、「ガチャ」と言う言葉がそれを象徴しているようです。「上司ガチャ」や、中には「親ガチャ」なんて言葉もあります。自分の不運ばかり嘆いている感じです(こちらからしたら、「部下ガチャ」と言いたい奴もいますが😅)。そのまま燻ってしまうのは本当に勿体無いと思います。私も確かに大変な時はそんな感情を抱きました。だからこそ、このToshIの言葉を皆に聞いて欲しいと思っています。
「今起きている事は理由があり、お前らの将来に必ず意味があるのだ」。この言葉を再度自分に言い聞かせ、これからも頑張って行こうと思っています。
コロナ禍もToshIのお陰で、何とか元気に過ごせました。ToshIとYOSHIKIの故郷、館山北条海岸の夕陽です。